
Ryzen 7 5700XとRyzen 5 7500F、どちらの搭載モデルを選べばいいのか迷っている方も多いと思います。
BTOではどっちも人気CPUで、Ryzen 7 5700Xが人気ランキング1位になっている事もあれば、Ryzen 5 7500Fが人気ランキング1位になっている事もあります。
ぶっちゃけ値段次第という側面もありますが、どっちを選べばいいのかの判断軸が、マジでまるでさっぱり分からない…と頭を抱えている方も多いでしょう。
そこで今回は、Ryzen 7 5700Xと7500Fの性能差と価格差から、どちらを選ぶべきか解説していきます。
Ryzen 7 5700Xと7500Fの違い
では早速スペックを見ていきましょう。
| Ryzen 5 7500F | Ryzen 7 5700X | |
|---|---|---|
| アーキテクチャ | Zen 4 | Zen 3 |
| コア / スレッド | 6コア / 12スレッド | 8コア / 16スレッド |
| 最大クロック | 5.0GHz | 4.6GHz |
| L3キャッシュ | 32MB | 32MB |
| TDP | 65W | 65W |
| 対応ソケット | AM5 | AM4 |
| 対応メモリ | DDR5-5200 | DDR4-3200 |
| PCI Express | 5.0 | 4.0 |
| 内蔵GPU | 非搭載 | 非搭載 |
| CPU Mark | 26,491 | 26,538 |
| シングルスレッド | 3,823 | 3,386 |
見方が分からなければ、アーキテクチャとコア数とベンチマーク数値だけ把握すればOK。アーキテクチャもコア数もスコアも数値が高い方が良いです。→ ゲーミングPCのCPUの選び方
※CPU Mark・シングルスレッドはPassMarkの2026年11月3日時点の値。スコアは日々更新されます。
Ryzen 7 5700XはZen 3、Ryzen 5 7500Fは1世代新しいZen 4です。コア数は5700Xが2コア多く、動作クロックは7500Fが最大5.0GHzまで上がります。L3キャッシュとTDPは共通です。
差が大きいのはプラットフォームです。5700XはAM4でメモリはDDR4、7500FはAM5でDDR5に対応します。5700X搭載モデルが安く売られているのは、DDR4メモリと安価なマザーボードを組み合わせられるからです。
パスマークの総合スコアはほぼ同じで、2コア少ない7500Fが8コアの5700Xに並んでいます。シングルスレッド性能は7500Fが高く、ゲームではこの差がフレームレートに表れやすいです。
ゲーム性能は7500Fが上
RTX 5060を組み合わせたフルHDの実測では、5タイトルすべてで7500Fが5700Xを上回りました。
| ゲーム(画質設定) | Ryzen 5 7500F | Ryzen 7 5700X |
|---|---|---|
| Apex Legends(低) | 242fps | 236fps |
| フォートナイト(低) | 219fps | 156fps |
| FF14 黄金のレガシー(最高品質) | 130fps | 120fps |
| サイバーパンク2077(RTウルトラ) | 67fps | 50fps |
| モンハンワイルズ(ウルトラ) | 93fps | 73fps |
出典:STORM Desk「Ryzen 5 7500Fと5700Xはどっちを選ぶ?
Apexはほぼ同じフレームレートで、フォートナイトやサイバーパンク2077では差がつきました。
海外の比較データでも平均は7500Fが約7%上
STORMの検証は、ほかのデータより差が大きめに出ています。

ドイツのハードウェアサイトHardwareDealzの12タイトルの比較では、7500Fを100%としたときの5700Xの平均fpsは93.5%で、7500Fが約7%上でした。
タイトル別に見ると、Call of Duty: Black Ops 6やF1 24では7500Fが1割以上高く、Baldur’s Gate 3とGod of War Ragnarökは5700Xの方が平均fpsが上でした。
高フレームレートを狙うほど7500Fの差が出る
CPUの差が表に出るのは、GPUに余裕があってCPUが上限になる場面です。
フォートナイトのように画質を下げて高フレームレートを狙うゲームや、RTX 5070以上の高性能GPUと組み合わせる構成では、CPUの差がフレームレートの差として表れやすくなります。
動画編集などのマルチ性能はほぼ互角

8コアの5700Xの方が動画編集に強そうに見えます。HardwareDealzのアプリ性能の平均では、5700Xは7500Fの99.95%でほぼ同じでした。
Cinebench R24のマルチスコアは5700Xが813、7500Fが804で、Premiere ProやPhotoshopのベンチマークは7500Fが上回っています。マルチ性能はほぼ互角なので、CPUはゲーム性能で選んでOKです。
推奨スペックが8コアのゲームは7500Fで大丈夫?

推奨スペックにRyzen 7やCore i7の8コアCPUが書かれているゲームも存在し、6コアの7500Fで足りるのか気になる方もいると思います。
型番で書かれていれば性能で比べてOK
多くのゲームは、推奨CPUを型番で示しています。たとえばバトルフィールド6の推奨CPUは、Ryzen 7 3700XとCore i7-10700です。
7500Fは6コアでも、PassMarkの総合スコアは26,491で3700Xの22,375を上回り、シングルスレッドも高い性能です。型番で書かれた推奨CPUなら、コア数より性能で上回っているかで判断するのが基本です。
※PassMarkのスコアは2026年11月3日時点。
コア数を明記したゲームは5700Xが確実
注意したいのは、動作環境にコア数そのものを書いているゲームです。ボーダーランズ4は最低動作環境に「8コアのCPUが必要」と明記していて、6コアの7500Fはこの条件から外れます。
実際の動作について、「8コア」がスレッド数を指している可能性もあるため、6コアCPUでも動く可能性はもちろんあります。
ただ、動く見込みが高いとはいえ、公式の条件から外れているのは紛れもない事実です。多くのゲームを遊びたい場合は、多少のフレームレートの差よりも、条件を満たす8コアの5700Xを選ぶ方が安心です。
個人的にCPU性能が重要だと思うゲームとしては、ファイナルファンタジー16、Cities: Skylines II、Microsoft Flight Simulator 2024です。実機で触ってみて、うん、これはCPU性能が必要なタイトルだな実感しています。
重量級やるならCPUはケチらずにRyzen 7 7700も候補に入れて比較しましょう。
まとめ
まとめると、ゲーム性能で見たらRyzen 5 7500Fがやや上です。
マルチスレッド性能はほぼ互角で、ゲームではシングルスレッド性能の高い7500Fが多くのタイトルでリードします。フォートナイトのようにCPU負荷の高いゲームほど、その差は大きくなります。
競技FPSがメインならRyzen 5 7500Fがおすすめです。高フレームレートを狙うゲームでは、1割前後のfpsアップの恩恵が大きいです。
オープンワールドなどは、110fpsが100fpsになっても体感の差は小さいです。幅広くゲームを遊ぶなら、8コア指定のゲームにも対応できるRyzen 7 5700Xがおすすめです。
- ゲーム性能を最優先にする
- フォートナイトなどで高フレームレートを狙う
- RTX 5070以上のGPUと組み合わせる
- 将来CPUだけ交換したい
- ボーダーランズ4など、動作環境に8コアを明記したゲームを遊ぶ
- 搭載モデルが7500Fより安く手に入る
- AM4のマザーボードとDDR4メモリを流用したい

