
IntelがLGA1700向けの新しいCPU「Raptor Lake Next」を準備していて、2027年の早い時期に登場する見込みです。発売時期、スペック、使えるマザーボードとメモリの最新情報をまとめました。
Raptor Lake Nextとは?今のLGA1700で使える新CPU
Raptor Lake Nextは、第13世代・第14世代Coreと同じ「Raptor Lake」の設計をもとにした、デスクトップ向けの新しいCPUです。
一番の特徴は、ソケットが今と同じLGA1700であることです。Core Ultra 200S(Arrow Lake)はLGA1851、次のNova Lake-SはLGA1954と、Intelの新しいCPUはソケットが変わるたびにマザーボードの交換が必要でした。Raptor Lake Nextは、BIOSを更新すれば今のマザーボードで使える見込みです。
製品名は「Core 200」シリーズになるとリークされています。ラインナップはCore 7・Core 5・Core 3の3クラスで、最上位はCore 7です。
中身は今のRaptor Lakeと同じ世代のコアなので、大きな性能アップよりも、コア構成の見直しと手頃なCPUの供給が中心になりそうです。
Intelも2026年春に、LGA1700とRaptor Lakeを今後も十分に供給していく方針を示していて、DDR4とDDR5のどちらでも組めるプラットフォームとして位置づけています。
Raptor Lake Nextの発売日はいつ?
Raptor Lake Nextは、2027年の早い時期に登場する可能性が高いです。
リーク情報では、量産は2027年1月下旬に始まる予定とされています。店頭に並ぶのは量産が始まってからなので、2027年の春ごろまで見ておくと安心です。
時期については、マザーボードメーカーの発表で動きがありました。GIGABYTEは2026年10月9日の発表で、対応CPUの登場を「2027年初頭」と案内していました。
しかし、このページは後に削除され、10月13日に出し直した発表では時期の記載が消えています。
Raptor Lake Nextのスペック・コア数
2026年8月から、「Raptor Lake Next」と書かれたCPUがベトナムから出荷されている記録が見つかっています。デスクトップ用のソケット形状で、4つの型番が確認されました。
| 型番 | コア構成(予想) | ベースクロック | L3キャッシュ | TDP(予想) |
|---|---|---|---|---|
| 99DLMV | 8P+8E(16コア) | 3.5GHz | 30MB | 125W |
| 99DLMT | 8P+12E(20コア) | 2.1GHz | 33MB | 65W |
| 99DLMW | 6P+4E(10コア) | 2.6GHz | 24MB | 65W |
| 99DLMX | 不明 | 2.6GHz | 24MB | 65W |
出典:Club386(出荷記録)
※クロックとL3キャッシュは出荷記録の数値で、ベースクロックとみられます。コア構成とTDPは過去のリーク情報との照合による予想です。
Pコアは高性能コア、Eコアは効率重視のコアです。ゲームでは主にPコアが働くので、Pコアの数がゲーム性能に関わってきます。
注目は16コア(8P+8E)のモデル
今のラインナップにない新しい構成が、16コアの99DLMVです。Core i5-14600K(6P+8E)の後継になると報じられていて、Pコアが2基増えます。8コア指定の推奨ゲームもある昨今。これは大きい。
価格が14600Kに近ければ、Pコア8基のCPUを手頃に狙えるモデルになります。ゲーム向けに一番気になるのはこのモデルです。
20コアと10コアは今のCPUとほぼ同じ構成
20コアの99DLMTは、予想どおりならCore i7-14700と同じ8P+12E・65Wで、L3キャッシュの33MBも一致します。10コアの99DLMWも、Core i5-14400と同じ6P+4E構成です。
この2モデルは今のCPUの置き換えに近く、性能は第14世代とほぼ同じ水準と考えておくのが自然です。

LGA1700対応でDDR4メモリも使える?
使える見込みです。GIGABYTEは2026年10月13日、Z790・B760・H610の全モデルで、今後登場するLGA1700向けCPUに対応するBIOSを公開しました。DDR4モデルとDDR5モデルの両方が対象です。
DDR4のマザーボードを使っている方も、メモリはそのままでCPUだけ交換できる可能性が高いです。マザーボードとメモリを買い替えずに済むので、PCを丸ごと新しくするより費用をかなり抑えられます。
対応マザーボードについては、次の3点を押さえておくと安心です。
- 対応が発表されているのは、GIGABYTEのZ790・B760・H610です
- Z690やB660のマザーボード、ほかのメーカーのマザーボードは、各メーカーの対応発表を確認してから判断するのが確実です
- CPUを交換する前に、今のCPUのままBIOSを最新にしておきます。BIOSが古いままだと、新しいCPUで起動に失敗する場合があります
Raptor Lake NextとNova Lake-Sの違い
Intelは2027年に、新しい設計の「Nova Lake-S」も投入する予定です。どちらも2027年の登場が見込まれていますが、狙っている方向が大きく違います。
| Raptor Lake Next | Nova Lake-S | |
|---|---|---|
| 設計 | 今のRaptor Lakeと同世代 | 新しい設計 |
| ソケット | LGA1700(今と同じ) | LGA1954 |
| メモリ | DDR4・DDR5 | DDR5 |
| マザーボード | 今のものを使える見込み | 900シリーズへの交換が必要 |
| 登場時期(予想) | 2027年の早い時期 | 2027年1〜3月から順番に |
今のLGA1700のPCを安く長く使いたいならRaptor Lake Next、これから新しく組んで最新の性能を狙うならNova Lake-Sが候補になります。
Nova Lake-Sの詳しい情報は、Intel Nova Lake-S(Core Ultra 400)の発売日・スペックまとめで解説しています。
Raptor Lake Nextは待つべき?
今使っているPCと、何をしたいかで答えが変わります。
第12世代のLGA1700ユーザーは待つ価値あり
Core i5-12400などの第12世代を使っていて、ゲームでCPUの性能不足を感じている方は、Raptor Lake Nextの価格を見てから決めるのがおすすめです。16コアのモデルが手頃な価格で出れば、CPU交換だけで大きく性能を上げられます。
今すぐ性能を上げたい方は、第14世代のCore i5-14600KやCore i7-14700も同じマザーボードで使えます。20コアと10コアのモデルは第14世代とほぼ同じ構成なので、急ぐなら今の第14世代を選んでOKです。
第13・14世代ユーザーは様子見でOK
すでに第13世代・第14世代を使っている方は、同じ設計のCPUへの交換になるので、性能の伸びは小さめです。第13・14世代ユーザーは様子見でOK。
これからゲーミングPCを買う方は今の選択肢から選んでOK
新しくゲーミングPCを買う方は、Raptor Lake Nextを待つより、今買えるCore Ultra 200SやRyzenから選ぶ方が確実です。今のCPUの性能差は、ゲーム向けCPU性能比較表とおすすめランキングにまとめています。
最新CPUで組みたい方は、2027年のNova Lake-SやAMD Zen 6(Ryzen 10000)の情報を待つのもアリです。すぐに遊びたい方は、おすすめのゲーミングPCから今の構成で選んでみて下さい。
まとめ
Raptor Lake Nextは、今のLGA1700マザーボードとDDR4・DDR5メモリをそのまま使える見込みの新しいCPUです。登場は2027年の早い時期が有力で、製品名は「Core 200」シリーズとリークされています。
注目は、Core i5-14600Kの後継とされる16コア(8P+8E)のモデルです。
第12世代のLGA1700ユーザーは、このモデルの価格を見てから交換を考えるのがおすすめです。これからPCを買う方は、今のCPUから選ぶか、Nova Lake-Sを待つかで考えると迷いにくくなります。

