ドスパラさんから『Critea VF-HE11』の実機を貸して頂けたので性能含めてレビューしていきます。
クリテアVF-HE11の特徴としては、GeForce940Mというグラフィックボードを搭載している事とCPUがCorei7-6500Uを搭載している事です。
クリテアの中でも画面のインチサイズが違う製品や、搭載されているパーツが違う製品などで価格も変わってきますが、VF-HE11は14・15インチノートパソコンの中では記事執筆時(2016/11/07)の中では最も高価格帯で高スペックな製品になっています。
※画面キャプチャー時:2016/11/07(ドスパラ公式サイトより)
図で見ると一目瞭然ですが、一番右端に位置するのがVF-HE11となっています。そして記事執筆時ではノートパソコンのカテゴリでもランキング3位に入っていました。価格が最も高いとは言えコストパフォーマンスに優れているという事もこれで見て取れます。
同じGeForce940M搭載でCorei5の製品と5000円程度しか変わりませんし、同じ構成内容でGeForce940M非搭載とも5000円程度しか変わりません。5000円程度の違いならばGeForce940M&Corei7にした方が良いという判断を皆さんされるだろうと予測出来ます。
同梱物
内容物はクリテアVF-HE11の本体と、取扱説明書、ドライバ類、バッテリー、電源コネクタになっています。
クリテアの外観
天板
非常にシンプルで好感が持てるデザインです。お求めやすい価格の商品ではありますが、高級感のあるアルミのような質感です。天板にはシルバーのカラーに小さくDiginnosのロゴがホワイトカラーで入っています。
この素材の良い点は掃除が非常に楽だという事です。例えばほこりやちょっとした汚れがあってもこの素材感だとあまり分かりません。
もし汚れたとしてもサッと拭き取れば簡単にお手入れが可能な点もかなり好印象です。
左側面
左側には電源コネクタ、KensingtonLock、LANポート、D-Sub 15 x1、HDMI 1.4 x1、USB3.0×2が搭載されています。
右側面
右側側面にはマイク入力・ヘッドフォン出力 共用端子x1、USB2.0×1、光学ドライブが搭載されています。
背面
バッテリーをカチッとはめる事が可能です。非常にシンプルなデザインです。
キーボード
キーボード部分になります。押し心地や操作性に関してはごく一般的なタイピングのしやすさかと思います。左上に電源ボタンがあります。
キーを実際に押してみるとこのくらいの沈み込みです。軽い力でタイピングが出来ます。
ディスプレイ
ディスプレイは1920 x 1080のフルHDに対応しているので実用上は全く困りません。ディスプレイの質は正面から普通に使う分には全く問題ありません。
15.6インチのノングレア液晶なのでかなり使いやすいと思います。
結構奥までディスプレイを傾ける事が可能です。これだけあれば十分かと思います。
スペック
OS | Windows10 |
---|---|
CPU | Core i7-6500U |
GPU | GeForce 940M(2GB) |
メモリ | 8GB DDR3L |
ディスプレイ | 15.6インチ非光沢液晶(1366×768) |
HDD | 1TB (5400rpm) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ |
※情報は記事執筆時のものになります。最新の詳細は公式ページでご確認下さい。
各種ベンチマークを計測
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド
設定 | 画面サイズ | DirectX | スコア |
---|---|---|---|
最高品質 | 1920×1080 | 11 | 1410 |
高品質 | 1920×1080 | 11 | 1912 |
標準品質 | 1920×1080 | 11 | 2679 |
最高品質 | 1920×1080 | 9 | 1834 |
高品質 | 1920×1080 | 9 | 2490 |
標準品質 | 1920×1080 | 9 | 4708 |
最高品質 | 1280×720 | 11 | 2865 |
高品質 | 1280×720 | 11 | 3849 |
標準品質 | 1280×720 | 11 | 5404 |
最高品質 | 1280×720 | 9 | 3315 |
高品質 | 1280×720 | 9 | 4496 |
標準品質 | 1280×720 | 9 | 8179 |
ドラゴンクエストX
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 1920×1080 | 4717 |
標準品質 | 1920×1080 | 6306 |
低品質 | 1920×1080 | 7721 |
最高品質 | 1280×720 | 9594 |
標準品質 | 1280×720 | 11422 |
低品質 | 1280×720 | 13638 |
ドラゴンズドグマオンライン
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 1280×720 | 1423 |
標準品質 | 1280×720 | 1976 |
低品質 | 1280×720 | 2000 |
モンスターハンター第三弾(大討伐)
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高設定 | 1920×1080 | 2465 |
最高設定 | 1280×720 | 4880 |
PSO2ベンチマーク ver.4
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
簡易設定6(最高設定) | 1920×1080 |
1209 |
簡易設定5 | 1920×1080 | 2910 |
簡易設定4 | 1920×1080 | 3147 |
簡易設定6(最高設定) | 1280×720 | 3045 |
簡易設定5 | 1280×720 | 6807 |
簡易設定4 | 1280×720 | 7237 |
3DMark
クリテアVF-HE11はどれだけゲーム性能を有しているのか?
GeForce 940M搭載のクリテアVF-11を実際にゲームで動かしてみました。もちろん最新の高グラフィックスを要求されるようなゲームは基本的に厳しいですが、要求スペックがそれほど大きくないタイトルに関してはいくつか起動を確認しています。
先程調べた国産のベンチマークの中でこれは60FPSで快適に動くだろうというはドラクエXと、PSO2です。PSO2に関しては設定を更に下げられるのでまだ余力があります。ドラクエXに関してはフルHDの標準品質で6000スコアを超えているので60FPS出ると思います。
グラフィックボードが非搭載の製品と比べると幅がグンと広がります。非搭載だと2D系のゲームなどやブラウザゲームがメインになると思います。
シヴィライゼーション5を動かしてみましたが、設定次第では60FPSでサクサク動きました。
シムシティよりも面白いと評判のスカイラインズも30FPSは超えています。こういう系のゲームはアクションゲームと違って60FPSなくてもとりあえずはプレイ可能だと思うので割り切ってしまえば選択肢は広がります。
なのでFPSや洋ゲーの超大作ゲーム(GTA系など)をPCでやろうとするならばこの製品だとまだスペックが足りないですが、そういうゲームはやらない、もしくは家庭用ゲームでプレイする。
けどシミュレーションゲームなどPCでしか出来ないゲームをやりたいという場合にはこのクリテアVF-HE11だとコストを大幅に削減する事が可能ですし、普段使いのノートPCとしても活躍してくれるのでおすすめだと思いました。
まとめ
クリテアVF-HE11は普段使いの使いやすい15.6インチのフルHD解像度のノートPCです。更にグラフィックボードGeForce 940Mが付いていてグラフィック性能がアップしていますが、根幹は普通のノートPCとしての使い方がおすすめです。
インターネット閲覧はもちろんYouTube視聴やブログをアップしたり、SNSでアカウントを管理したりといった通常用途では十分過ぎるスペックを有しています。
また、ビジネス用途としても最適です。マイクロソフトオフィスを購入するのなら後で購入すると高くなるのでプレインストール版がおすすめです。
それに加えてゲーム性能が付随しているので軽めのゲームなら1280×720に設定して設定を変更すれば遊べるという付加価値の付いたお得なノートPCという感じです。
ゲーミングノートPCはスペックも非常に高いですが、その反面価格も高くなります。なので自分にとってどの程度スペックが必要なのかというのはどんなゲームをプレイするかによるので一概には言えませんが、グラフィックボードが搭載されているのと非搭載では大きな違いがあるので搭載・非搭載で5,000円程度なら出した方がいいのではないかと個人的には思います。
もっと安い方がいいという方はクリテアの中でも最廉価モデルのレビューもしているので併せてチェックしてみて下さい。⇒【ドスパラ】クリテア DX11-H3の実機&性能レビュー