
「DLSS 5はどのグラボから使えるのか」が、はっきりしました。NVIDIAは2026年9月1日(現地時間)に、DLSS 5をGeForce RTX 50シリーズのデスクトップGPU・ノートGPUすべてに提供すると発表しています。
初対応ゲームは『NBA 2K27』で、配信は太平洋時間9月3日21時、日本時間では9月4日13時からです。
気になるRTX 40シリーズについても、今後正式対応する予定が明らかになりました。この記事では、対応GPUの状況、有効にしたときの負荷、有志による非公式な動作報告までまとめています。
先に結論:DLSS 5の対応GPUはRTX 50シリーズ全モデル
| GPU世代 | DLSS 5の対応状況 |
|---|---|
| RTX 50シリーズ | 正式対応。全モデル |
| RTX 40シリーズ | 今後正式対応予定。提供時期は未定。有志の改造DLLによる動作報告あり |
| RTX 30・20シリーズ | 正式対応の発表なし。有志がテスト中だが動作は不安定 |
現在DLSS 5を正式に利用できるのは、RTX 50シリーズのデスクトップGPUとノートGPUです。
NVIDIAは2026年9月4日、RTX 50シリーズ向けの性能調整が完了したあと、RTX 40シリーズへ公式対応を拡大する方針を明らかにしました。
対応時期は発表されていないため、RTX 4070やRTX 4090を使っている方は正式対応を待つ形になります。今すぐ確実にDLSS 5を使いたい場合はRTX 50シリーズが必要です。
DLSS 5を有効にする方法
『NBA 2K27』でDLSS 5を有効にする手順は次の通りです。
- 日本時間9月4日13時に配信されるGeForce Game Ready Driverを入れる→NVIDIA アプリからの導入がおすすめです。
- ゲーム内の「Video Settings」で「DLSS Neural Rendering」をOnにする
- DLSS Super Resolution、フレーム生成、NVIDIA Reflexは別項目なので、好みに合わせて設定する

ゲーム中やリプレイ中は、F9キーでオン・オフを切り替えられます。
DLSS 5は半年で5倍高速化、RTX 50シリーズ1枚で動くようになった
3月のGTC 2026でDLSS 5が公開されたとき、デモはRTX 5090を2枚使って動いていました。それが半年で、RTX 50シリーズ1枚で動くところまで来ています。

NVIDIAによると、処理パイプラインの見直しとAIモデルの改良を重ねた結果、この半年で5倍の性能向上を達成したとのことです。これによって、RTX 5090だけでなくRTX 50シリーズ全体とノートGPUまで対応範囲が広がりました。
最適化はまだ続いていて、さらにモデルを更新して性能を上げる予定だとしています。
DLSS 5は何をする技術なのか

これまでのDLSS(DLSS 3や4)は、低い解像度で描いた映像をAIで引き上げたり、フレームを補間したりしてフレームレートを上げる方向の技術でした。
DLSS 5はここが逆になります。NVIDIAはDLSS 5を「リアルタイム・ニューラルレンダリング」と呼んでいて、ゲームが描いたフレームの色情報とモーションベクトルをAIモデルに渡し、肌・髪・布・光の反射といった質感を描き足します。フレームレートを上げるのではなく、映像の見た目を作り込む技術です。
開発者側には、効果の強さ、色味の調整、特定のオブジェクトを効果の対象から外すマスク機能などが用意されます。ゲームごとの絵作りを壊さないための仕組みで、既存のNVIDIA Streamlineに組み込む形で提供されます。
対応が発表されているタイトルは15本以上で『スターフィールド』『バイオハザードレクイエム』『アサシンクリードシャドウ』『ホグワーツ・レガシー』『オブリビオンリマスター』『Delta Force』『NARAKA: BLADEPOINT』などが含まれます。
ベセスダ、カプコン、Ubisoft、NetEase、Tencent、Warner Bros. Gamesといった大手が名前を連ねています。
ただ、配信日まで決まっているのは現時点で『NBA 2K27』だけです。他のタイトルの対応時期は、これから数週間から数か月かけて順次発表されるとしています。


DLSS 5を有効にすると、フレームレートはどれくらい落ちるのか
DLSS 5は映像を作り込む技術なので、有効にすると描画の負荷が増えます。
海外サイトでは、DLSS 5有効時に50〜60%の性能低下があると伝えられています。NVIDIAが公開している記事にはこの数値の記載がないため、現状はメディア経由の情報という位置づけになります。
NVIDIAが公表しているフレームレートは以下の通りです。『NBA 2K27』のウルトラプリセット、レイトレーシング有効で、DLSS 5に加えてSuper Resolutionとマルチフレーム生成を併用した数値になります。
フルHD

WQHD

4K

出典:NVIDIA「NVIDIA DLSS 5 Available September 3rd」(2026年9月1日)/ウルトラプリセット・レイトレーシング有効・DLSS 5+Super Resolution+マルチフレーム生成
この数字はDLSS 5単体の負荷を切り分けたものではないです。Super Resolutionで内部解像度を下げて描画負荷を減らし、マルチフレーム生成でフレームを増やした状態の総合値です。DLSS 5をオンにしたときに素の性能がどれだけ削られるのかは、この表からは読み取れません。
ただ、簡単な計算はできます。6倍マルチフレーム生成は、実際に描画した1コマにAIが5コマを足して6コマにする仕組みです。であれば、表示されているfpsを6で割れば、生成の土台になっている描画fpsが見えてきます。あくまで理論上の割り戻しですが、目安にはなります。
フルHDのRTX 5070は約386fpsなので、386fps ÷ 6 = 約64fps
同じ計算をRTX 5060に当てはめると約43fps、RTX 5060 Tiで約54fps。生成前で60fpsを確保しようとすると、フルHDでもRTX 5070級が必要という計算になります。フルHDでこの水準はかなり重い部類です。
NBA 2K27は特段重いタイトルではないので、重量級のAAAではさらに厳しくなると各所で見られています。
まとめると、DLSS 5単体では大きな負荷がかかる可能性が高く、マルチフレーム生成とセットで使う事になりそうな技術となります。
RTX 40シリーズで動いたという報告について
話の発端は、『NBA 2K27』の早期アクセス版に、DLSS 5の本体にあたる nvngx_dlssnr.dll が混入していたことです。これを見つけたRenoDXコミュニティのモッダーが『Control』で動かし、数日のうちに十数本のゲームで実験的な実装が確認されました。
このDLLは当初、RTX 50シリーズでしか動きませんでした。ライブラリの一部がBlackwell向けにコンパイルされたCUDAバイナリになっていたためです。
RTX Remixのモッダーである Uncle Burrito氏は、Adaと互換性のないバイナリを特定し、対応するものに差し替えました。DLSS 5のAIモデル自体はFP8という演算形式で動きますが、これはRTX 40シリーズのAdaでもハードウェアが対応しています。つまり性能的に動かせないのではなく、動かないように制限されていただけだった、という話になります。
現時点で動作が確認されているのはRTX 4090とRTX 4080です。配布はRenoDXのDiscordサーバー経由で、あくまで実験用のパッチという扱いになっています。
この流れがあったうえで、NVIDIAの正式対応リストにRTX 40シリーズは入りませんでした。ハードウェア的に動かせないわけではないので、今後対応が追加される可能性は残っています。
その後2026年9月4日に、NVIDIAはRTX 40シリーズへ公式対応を拡大する予定を明らかにしました。
RTX 30・20シリーズはどうなるのか
RTX 30(Ampere)以前は、FP8をハードウェアで持っていません。それでも有志による移植は進んでいて、9月に入ってからRTX 30シリーズに加え、RTX 20シリーズ向けのDLLも配布されはじめました。
動作は安定していません。RenoDXのDiscordでは、『レッド・デッド・リデンプション』は動くが『レッド・デッド・リデンプション2』は動かない、『ホグワーツ・レガシー』は機能がSTANDBY/FAILEDのまま有効にならない、『GTA 5』は10秒ほど動いた後にGPUが映像出力を止めた、といった報告が挙がっています。
開発は「動くかどうか」から「どれだけ速くできるか」の段階に移っていますが、現状は実験の域を出ません。RTX 3060やRTX 3070を使っている方は、DLSS 5については期待しないで考えておいたほうが落ち着いて判断できると思います。
NVIDIA DLSS 5に関するよくある質問
- DLSS 5に対応しているゲームは?
-
2026年9月時点では『NBA 2K27』のみです。『スターフィールド』『バイオハザード レクイエム』など15本以上が対応予定として発表されていますが、配信日は未定です。
- DLSS 5をオンにすると画質はどう変わりますか?
-
肌の透け感、髪への光の通り方、細かい影の出方といった質感が足されます。

- DLSS 5はオフにできますか?
-
できます。NVIDIAもオプション機能と位置づけていて、ゲーム側で任意にオン・オフを選べます。
- Super Resolutionやフレーム生成と一緒に使えますか?
-
使えます。レイトレーシングやパストレーシングとも併用でき、むしろ元の映像の質が高いほどDLSS 5の結果も良くなるとされています。Super Resolutionやフレーム生成が置き換えられるわけではなく、今後も改良は続くとNVIDIAは説明しています。
- 有志のMODでRTX 40やRTX 30に入れても大丈夫ですか?
-
おすすめしません。流出したDLLを改造したもので、ゲームが起動しない、映像出力が止まるといった報告が出ています。動かすなら自己責任になります。
まとめ
- 対応GPUはRTX 50シリーズの全モデル。
デスクトップ・ノートともに正式対応。 - RTX 40シリーズは今後正式対応予定。提供時期は未定
- RTX 30・20シリーズの正式対応は発表されていない
- 初対応は『NBA 2K27』で、日本時間9月4日13時から。
専用のGame Ready Driverが必要 - 有効時のフレームレート低下は、報告されている範囲でおよそ5割。
今回は以上になります。
DLSS 5は負荷の大きい技術なので、マルチフレーム生成とセットで運用する前提になりそうです。マルチフレーム生成が使えるのはRTX 50シリーズだけなので、これからグラボを選ぶならRTX 50シリーズがおすすめになります。
グラボの選び方は以下の記事で解説しているので、参考にしてみてください。
▶フルHD中心で予算重視
→ RTX 5060搭載のおすすめゲーミングPC
→ RTX 5060 Ti搭載のおすすめゲーミングPC
▶WQHD・高画質重視
→ RTX 5070搭載のおすすめゲーミングPC
▶最新作を4Kで遊ぶなら
→ RTX 5070 Ti搭載のおすすめゲーミングPC
→ RTX 5080搭載のおすすめゲーミングPC



