マウスコンピューターさんから『MASTERPIECE i1620PA1-SP』の実機を貸して頂けたので性能含めてレビューしていきます。
マスターピースシリーズは、G-TuneのデスクトップPCの中でも最上位モデルに位置しています。
スペック
OS | Windows10 | |
---|---|---|
CPU | Core i7-7700K | |
GPU | NVIDIA TITAN X(12GB) | |
メモリ | 32GB | |
マザーボード | Z270(ATX) | |
HDD | SSD 480GB、HDD 3TB | |
電源 | 700W |
※情報は記事執筆時点のものになります。最新の製品の詳細や価格については公式ページで必ずご確認下さい。
ケース外観
梱包
この梱包状態の写真を載せる事は滅多に無いのですが、高級感が凄いので掲載しておきます。驚いたのがPCケースを包んでいる包装です。普通は白い透明なビニールのような物で包んであるのが一般的ですが、黒い布のような物で包装されています。さすがフラッグシップモデルです。
更に付け加えるとサイズもかなり大きいのでダンボールが2つに分かれて配送されています。1つはPC本体が入った箱、もう1つがキーボードやマウスなどの周辺機器が入った箱になっています。
前面
ケースのサイズは幅215×奥行き490×高さ501となっています。ちなみにこの机は75×75のサイズです。
前面の特徴のあるガラスは、熱処理で耐圧強度を高めたダーククロム強化ガラスとなっています。
なので、一般的に想像されるであろうガラスとは違いかなり耐久性もありそうです。触った感触も非常に高級感があり、またサイドのヘアライン加工のアルミパネルも更に高級感を増幅させています。
アップで拡大するとこのような感じです。ヘアライン加工になっているのが光が当たっている上部を見ると分かるかと思います。
また上部に電源スイッチが付いているのですが、このスイッチが重いずしりとしたクリック感になっています。人によって好みがあるかもしれませんが、個人的には軽いクリック感より、この何とも言えない重厚感のあるクリック感が凄く好みです。
意図してこの重厚感のあるクリック感を実現しているかどうかは分かりませんが、多くても1日に1回押す程度の電源ボタンでも、こういう細かい所での満足感が毎日続くと考えると非常に嬉しいですよね。
その下にはアクセスランプ、USB3.0×2、オーディオ端子、USB2.0×2となっています。
更にその下には光学ドライブが搭載されています。かなりデザイン的にスタイリッシュになっているので、オシャレなお部屋などにもマッチしそうです。
右側面
右側面は前面の写真を見て頂ければ確認できるかと思います。上部に特徴的な六角形の穴が開いており、ネジは上部に2つ付いています。この立てた状態で2つのネジを外すとサイドパネルを外す事が可能です。
左側面
左側側面は右側と同じく上部に六角形の穴が開いています。こちらはオプションで「MASTERPIECE専用 ガラスサイドパネル 「G-Tuneノーマルエディション」 ライトスモーク強化ガラス仕様」に変更する事も可能です。
背面
背面には上部に電源があり、下部右側にファンがあります。排熱はこちらからされるエアフローとなっています。
内部
内部構造はこのようになっています。左側上部に電源が設置してあり、その下にマザーボード、右側にSSDになっています。
CPU周りのアップです。CPUファンはリテールなので、カスタマイズする場合はオプションで変更する事も可能です。
今回はTITAN X搭載モデルですが、もちろん他にもグラフィックボードは選べます。
逆側には光学ドライブやHDDが搭載されています。前面がガラスパネルでスタイリッシュに仕上がっているのに光学ドライブが搭載されているのは嬉しいという方も多いのでは無いでしょうか。
各種ベンチマークを計測
ファイナルファンタジー XIV 蒼天のイシュガルド
FF14の蒼天のイシュガルドのベンチマークはスコアが7000を超えると非常に快適の評価が出ます。フルHD環境なら最高設定でも7,000は余裕で越えていますし、4Kでも非常に快適評価になっています。これだけ優秀なスコアが出ているので、国産のゲームは4Kでも快適にプレイ可能です。
設定 | 画面サイズ | DirectX | スコア |
---|---|---|---|
最高品質 | 3840×2160 | 11 | 8789 |
高品質 | 3840×2160 | 11 | 10395 |
標準品質 | 3840×2160 | 11 | 18847 |
最高品質 | 3840×2160 | 9 | 11859 |
高品質 | 3840×2160 | 9 | 12105 |
標準品質 | 3840×2160 | 9 | 21740 |
最高品質 | 1920×1080 | 11 | 21643 |
高品質 | 1920×1080 | 11 | 22185 |
標準品質 | 1920×1080 | 11 | 27283 |
最高品質 | 1920×1080 | 9 | 23509 |
高品質 | 1920×1080 | 9 | 24130 |
標準品質 | 1920×1080 | 9 | 28062 |
ドラゴンクエストX
すべての設定や解像度においてすごく快適の評価が出ています。フルHDの場合これ以上の数値は出ませんのでドラクエ10ベンチマークは4Kでのスコアの比較だと多少は参考になるかもしれません。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 3840×2160 | 20703 |
標準品質 | 3840×2160 | 20447 |
低品質 | 3840×2160 | 22000 |
最高品質 | 1920×1080 | 21668 |
標準品質 | 1920×1080 | 21620 |
低品質 | 1920×1080 | 22100 |
ドラゴンズドグマオンライン
スコアが7000を超えると「とても快適」の評価になります。すべての設定や解像度においてとても快適の評価が出ています。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高品質 | 1920×1080 | 14148 |
標準品質 | 1920×1080 | 14605 |
低品質 | 1920×1080 | 14593 |
モンスターハンター第三弾(大討伐)
モンスターハンターのオンラインでのベンチマークソフトでは59567というスコアが出ています。High Grade Editionでも問題無く快適にプレイする事が可能なスペックです。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
最高設定 | 3840×2160 | 18087 |
最高設定 | 1920×1080 | 59567 |
PSO2ベンチマーク ver.4
公式では5001以上の性能があれば快適という見解が出ていますが、最高設定の簡易設定の6で91437というスコアが出ています。最高設定でも問題無く快適にプレイする事が可能です。
設定 | 画面サイズ | スコア |
---|---|---|
簡易設定6(最高設定) | 1920×1080 | 91437 |
簡易設定5 | 1920×1080 | 100977 |
3DMark
3DMarkは3Dゲームのパフォーマンスを計測する世界標準のベンチマークソフトです。 Fire StrikeについてはゲーミングPC用のベンチマークになるのでゲーミングPCの場合は基本的にFire Strikeを参考にするといいでしょう。Fire Strike Ultraは4Kでの3Dゲームのパフォーマンスを計測しています。
better than 98% of all resultと出ています。すべての結果の98%よりも良いですという事はこのPCは全体の上位2%に位置しています。
Dmark | スコア | Graphics score | Physics score | Combined score |
---|---|---|---|---|
Fire Strike | 20276 | 27844 | 14123 | 8502 |
Fire Strike Ultra | 6658 | 6704 | 14108 | 3612 |
Time Spy
Time SpyはDirect12に対応したベンチマークテストになります。
スコア | Graphics score | CPU test |
---|---|---|
8200 | 8997 | 5460 |
SteamVRパフォーマンステスト
SteamにあるSteam Performance testの結果ではVRレディとなっています。VRはGTX970が推奨要件になっているのでそれを余裕で満たしています。
平均忠実度 | テストされたフレーム | 90fps以下のフレーム | CPUバウンドフレーム |
---|---|---|---|
11(非常に高い) | 20260 | 0 | 0 |
SSD&HDDの速度
SSD | HDD |
---|---|
SSDはたっぷり480GBもあるのでたくさんゲームをインストールしたりしても十分足りる容量だと思います。HDDも2TBあるので頻繁に使わないファイルはHDDに入れてと使い分ける事が可能です。
ゲーム性能をチェック
オーバーウォッチ
オーバーウォッチのランクマッチを5戦プレイしました。オーバーウォッチはそこまで重くないのでこのスペックは必要無いですが、上限190FPSに設定したらずっと張り付いていてプレイしていて気持ちが良いです。
オーバーウォッチに限らずFPS系のゲームだと画質よりもどれだけ安定してFPS値を稼いで144Hzモニターなら144FPS以上出せるかという点が重要になってくると思うのでこの性能であればどんなFPSのタイトルでも144Hzを稼いでプレイ出来るかと思います。
マインクラフト
Minecraft バージョン 1.10 OptiFine&影MOD(SEUS v11.0) | |
---|---|
フルHD | 4K |
フルHDだと109FPSで、4Kだと34FPS出ています。4Kでも普通にプレイ可能でした。描画距離は12に設定しているので16などで遊ぶ場合はフルHD解像度だと丁度良いと思います。描画距離ももっと小さく設定すれば4KでももっとFPS値を稼げます。
Minecraftを5年遊び続けている!という方には十分元が取れる価値があると思います。
ARK
こちらは4Kディスプレイを持っている方に是非見てもらいたいと思って4Kをそのままリサイズしないでアップしています。フルHDと見比べても差は見て取れるレベルで違うという事が顕著に分かります。
こちらはフルHDの解像度ですが、4Kディスプレイを使ってスクリーンショットを撮ったので解像度は4Kですが、内部的にはフルHDです。2枚並べると重いので別窓にしています。
ARKのFPS値計測 | ||||
---|---|---|---|---|
画質設定 | 最高設定 | 高設定 | 中設定 | 低設定 |
フルHD | 63 | 93 | 125 | 235 |
4K | 23 | 37 | 53 | 157 |
FPS値を計測してみると4Kでも高設定あたりなら普通にプレイする事が可能でした。
まとめ
ゲーム性能は間違い無く文句なしの性能です。シングルGPU最高性能なので当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、これ以上を望むのならSLIなどにいくしか選択肢はありません。
ARKを4K画質の高設定で普通に遊べた事がビックリです。少し前ならフルHDでも厳しいような重いゲームですから。
マインクラフトに関しても影MODの中でも重いSEUSの最新のバージョンで常時60FPS以上を叩き出していたので他のMODを積んだとしてもスペックで困るという人はほとんどいないのでは無いかと思います。
デメリットとしてはやはり価格の面になってくるかと思われます。もちろん性能や全体的な高級感を考えればもしろコスパに優れると言ってもいいと思います。
が、しかし人は選ぶかと思います。価格よりもとにかくスペックが高いPCが欲しいという方にはおすすめです。TITAN X Pascalが欲しいという方にもおすすめですね!
後はケースのデザインは高級感があってオシャレなのですが、サイズはミドルタワーよりも大きいのでサイズをよく確認して頂き、設置場所に置けるかどうかという点も確認する必要はあると思います。