インテル第12世代Coreプロセッサーの「Core i5-12400F」のベンチマークと、他のCPUとの性能比較をしています。
Core i5-12400Fのスペック
まずはスペックを確認してみましょう。
製品名 | Core i5-12400F | Core i5-12400 |
---|---|---|
コア数 / スレッド数 | 6 (6P)コア/ 12スレッド | 6(6P)コア/ 12スレッド |
動作クロック | 2.50 GHz | 2.50 GHz |
最大クロック(TB時) | 4.40 GHz | 4.40 GHz |
対応メモリ | DDR5 4800 DDR4 3200 | DDR5 4800 DDR4 3200 |
グラフィックス | – | インテル UHD グラフィックス 730 |
キャッシュ | 18 MB | 18 MB |
Processor Base Power | 65 W | 65 W |
Maximum Turbo Power | 117 W | 117 W |
対応ソケット | LGA1700 | LGA1700 |
Core i5-12400とCore i5-12400Fの違いは、Intel UHD グラフィックス 730が搭載しているか、していないかです。
Fが付いているモデルは基本的に内蔵グラフィックスが無いモデルです。ゲーマー向けモデルとも呼ばれる事があります。
ゲーミングPCの場合にはグラフィックスボードが搭載されているのでFが付いていても付いていなくてもどちらでもゲームが楽しめます。
Core i5-12400Fは、6コア12スレッドなので実況・配信を本格的にやるには少し物足りないスペックという印象です。
ただ、人気ゲームを楽しみたいという用途としてはエントリーモデルからミドルレンジモデルの主力級として活躍を見せる事が期待されるコスパの良いCPUです。
Core i5-12400FはEコア非搭載
インテルCPUは第12世代から2種類のコアが搭載されるハイブリッドアーキテクチャが採用されていますが、Core i5-12400FはEコアが非搭載になります。
Intel CPUにはPコア(Performanceコア/性能重視)とEコア(efficientコア/効率重視)が第12世代から搭載されています。負荷の高い処理をPコアが行い、優先度の低い処理をEコアが担当します。負荷に応じて2種類のコアに処理が振り分けられるため、ユーザーが最優先に行いたい作業をバックグラウンド処理に邪魔される事なく、優先的に処理可能な点が画期的です。
製品名 | コア / スレッド数 |
---|---|
Core i7-12700K | 12(8P/4E)コア/ 20スレッド |
Core i7-12700 | 12(8P/4E)コア/ 20スレッド |
Core i5-12600K | 10(6P/4E)コア/ 16スレッド |
Core i5-12600 | 6(6P)コア/ 12スレッド |
Core i5-12500 | 6(6P)コア/ 12スレッド |
Core i5-12400 | 6(6P)コア/ 12スレッド |
ハイブリッドアーキテクチャが採用されているのは「Core i5-12600K」以上の製品になります。
検証機材のスペック
今回の検証に当たっての機材は以下の表の通りとなっています。
検証環境 | |
---|---|
OS | Windows 11 |
CPU | Core i7-12700K Core i7-11700K Core i5-12400F |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー(240mm) 水冷CPUクーラー(280mm) |
CPUグリス | ダイヤモンドグリス 親和産業 OC7 |
グラフィック | RTX 3060 Ti(8GB) RTX 3060(12GB) GTX 1660 SUPER(6GB) |
メモリ | 32GB(DDR4-3200) |
マザーボード | Z690 Z590 |
CPUはCore i7-12700K~Core i5-12400Fを使い、RTX 3060 Ti~GTX 1660 SUPERでデータを取得し、ベンチマークテスト結果の比較をしていきます。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
黄色で示した箇所が「Core i5-12400F」のCINEBENCH R23のマルチスコアのベンチマークスコアになります。
前世代の「Core i5-11400F」と比較すると性能が向上しています。性能的にもスペック的にも同じ6コア12スレッドという事で「Ryzen 5 5600X」と競合する製品という印象です。
第13世代の「Core i5-13400F」と比較すると「Core i5-13400F」はEコアが4基搭載されている影響があり性能差があります。
3DMARK
3DMARKのTimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
重量級のベンチマークテストなので、数値自体にそこまで大きく変動はありませんがグラフィックス性能が高くなるにつれて性能乖離も大きくなる傾向があります。
FF15ベンチマーク
ファイナルファンタジー15は重量級ゲーム。スコアの評価としては6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」になります。
Core i5-12400FはCore i7-11700Kを微妙に超えてくる傾向が見られました。
FF14ベンチマーク
ファイナルファンタジー14は中程度の描画負荷のゲーム。暁月のフィナーレは8,000スコアで「快適」、15,000スコアで「非常に快適」評価になります。
FF15より明らかにCore i5-12400FはCore i7-11700Kを超えてくる傾向が見られました。
価格
製品 | 構成 | 価格 |
---|---|---|
G-Tune EN-Z | Core i7-12700K RTX 3060 1TB NVMe SSD | 26万円台 |
GALLERIA RM5C-R36T | Core i5-12400 RTX 3060 Ti 1TB NVMe SSD | 20万円台 |
GALLERIA XA5R-R36T | Ryzen 5 5600X RTX 3060 Ti 1TB NVMe SSD | 23万円台 |
GALLERIA RM5C-R36 | Core i5-12400 RTX 3060 1TB NVMe SSD | 19万円台 |
GALLERIA XA5R-R36 | Ryzen 5 5600X RTX 3060 1TB NVMe SSD | 19万円台 |
価格は2022年1月調べです。構成は分かりやすくする為に1TB NVMe SSDにカスタマイズした価格です。メモリは全て16GB搭載でG-Tune EN-ZはWi-Fi 6が搭載しています。
Core i5-12400 / Core i5-12400Fは、GTX1660~RTX3060Tiで主に採用されているCPUです。コストパフォーマンスに優れた価格です。
まとめ
Core i5-12400やCore i5-12400F搭載モデルはゲーム実況等をそこまでやらない方や、コスパ良くゲームを楽しみたい方には非常に魅力的な選択肢になるでしょう。
特にRTX 3060やGTX16シリーズとの組み合わせならCore i5-12400 / Core i5-12400Fはコスパが良い組み合わせです。
インテル第12世代Coreプロセッサーの「Core i5-12400」「Core i5-12400F」搭載モデルをチェックしてみて下さい。
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