PCゲームなどのパソコンから出力されているものに関してはソフトで対処できるのでキャプチャーボードは不要です。ですが、PS3やPS4などの家庭用ゲーム機の映像や音声をPCに取り込むにはキャプチャーボードという機材が必要になります。
ソフトウェアエンコードとハードウェアエンコードの違い
ゲームの実況という事を考えるとソフトウェアの方が向いています。スペックに不安のある人はハードウェアを選択する方がいいかもしれませんが、実況をやるならある程度いいゲーミングPCに対しての出費は覚悟する必要があります。
ソフトウェアエンコード
映像のデータを文字通りソフトウェアで処理する方式です。特徴としては遅延が少ないのでキャプチャーデバイスとしてはソフトウェアを選んだ方がいいのですが、ソフトウェアで処理するという事はそれなりのスペックが必要になります。低スペックのパソコンだと処理が追いつかないという事も考えられますが、ゲーミングPCならばスペックが高いので問題無いかと思います。
ハードウェアエンコード
映像のデータを文字通りハードウェアで処理する方式です。デバイス内で映像を圧縮して処理するのでその分遅延が発生します。ですが、処理の部分をハードで処理するのでパソコンのスペックが低くても使えるという特徴があります。
USB接続とPCに直接取り付けるタイプの違い
USB接続
USB接続はそのままの意味でUSBに接続するタイプのデバイスになっている製品の事を指します。USB接続なのでノートPCなどでも使用する事が可能というのが強みです。
直接PCI-Expressに接続
PCI-Expressスロットに直接PCに組み込んで接続するタイプの製品もあります。この場合は空きスロットが無いとダメという注意点の他にもグラフィックボードが大型の製品だとマザーボードの形状がMicroATX以下だと物理的に干渉してしまってキャプチャーボードが搭載出来ないという問題も含んでいます。ATX規格のゲーミングPCならPCI-Expressのスロットにも余裕があり、大型のグラフィックボードを搭載していても物理的なスペースの余裕があるので搭載出来ます。
1080pと1080iの違い
p=プログレッシブ
i=インターレス
よく勘違いするのが1080iと720pの場合だと数字が大きい1080iの方が高画質と勘違いしがちですが720pの方が綺麗な動画になります。pのプログレッシブの場合は数字と同じ数の水平解像度がありますがiのインターレスの場合は半分で処理します。なのでゲームのような激しく動く場合はチラつきなどが気になるのでプログレッシブの方が有利です。
1080p > 720p > 1080i > 480p > 480i
それらを踏まえると以上のような順番になります。最近の家庭用ゲーム機なら1080pに対応しているので出来るなら1080pに対応したキャプチャーボードを選択するのがいいでしょう。
HDCP問題の解決策
PS3とPSvitaはHDCPというコピーガード機能が備わっています。なのでHDMIでキャプチャーボードを接続すると映像や音声が表示されないという問題が発生します。なのでHDCPに対応した製品を選択する必要があります。
PS4は設定で「設定」→「システム」→「HDCPを有効にする」のチェックを外せば問題無く使用できます。それ以外のゲーム機に関してはHDCPに関しては一切気にする必要がありません。
HDCPに対応したキャプチャーボードを購入すれば問題ありません。
LEICKE KanaaN 1入力2出力 対応HDMI 分配器 スプリッター Y-アダプタ 1080p FullHD1.3b 2-port/ 1 to 2
他にも『HDCP スプリッター』という分配器を介して繋げればHDCPは作用しないので既にキャプチャーボード購入したという方はそういう製品を使うことでHDCPを回避する事は可能です。
ゲーム実況用のキャプチャーボードのまとめ
- ソフトウェアエンコードの方が遅延が少ない
- 1080pの方が高画質で録画出来る
- HDCPに対応した製品だとPS3やvitaを録画したい時に活用出来る