ドスパラさんから販売されているガレリアのZGとXGを実機レビューしました。ガレリアZGにするかガレリアXGにするか悩んでいるという方は参考にしてみて下さい。
2019年1月現在においては、ガレリアではXシリーズにCore i7-8700が搭載されており、ZシリーズにはCore i7-9700K、Core i9-9900Kが搭載されています。
CPU性能の違いという部分で他の機種を検討している方もゲーム性能がどう変わるのかという部分を把握するのにも役立つかもしれません。
コスパを重視してCPUのランクを下げるのは選択肢としてはアリなのかナシなのかという議論に正解は無いですが、スペックを重視しているのであれば答えはナシです。
CPU性能はゲームにおいて確実に影響がありますよ!
ガレリアZGとガレリアXGのスペックの比較
– | ガレリアZG | ガレリアXG |
---|---|---|
OS | Windows10 | |
CPU | Core i7-9700K | Core i7-8700 |
GPU | RTX2080 | |
メモリ | 16GB | 8GB |
マザーボード | Z390 | H370 |
ガレリアのZシリーズは『ワンランク上の性能』、ガレリアのXシリーズは『ゲーミングPCの定番』という位置づけです。
スペックで考えたコスパという点でガレリアのXシリーズは良い所を上手く突いてくる傾向がありますが、ハイスペッククラスとなるとガレリアZGとガレリアXGの価格にもよる所がありますが、単純なスペックで考えた場合にはガレリアZG一択でしょう。
主要なキーパーツに関してはCPU性能が違い、メモリの容量が違います。定価では2019年1月上旬の執筆時で比較すると2万円ほどの差があり、定価で判断するのであればガレリアXGにメモリを16GBにカスタマイズしてお安くRTX2080構成のゲーミングPCが買えるという利点もあります。
セール状態になっている場合でも価格は常に変動していくので一概には言えませんが、単純にスペックで考えるのであればRTX2080搭載機を現状購入したいならガレリアZGを断然おすすめします。
ベンチマークで分かるガレリアZGとガレリアXGの違い
ベンチマークソフトを用いてそれぞれ実機レビューで取得したスコアの差を見ていきましょう。
3DMARK
FireStrike
DirectX11のベンチマークのFire Strikeを2回実行し、数値の高い方を掲載しています。ガレリアZGは『22342』、ガレリアXGは『21362』を記録しました。
TimeSpy
DirectX12のベンチマークのTimeSpyを2回実行し、数値の高い方を掲載しています。ガレリアZGは『10221』、ガレリアXGは『9488』を記録しました。
ファイナルファンタジー XV《重量級》
重量級のタイトルであるファイナルファンタジー15のベンチマークソフトでの結果ではガレリアZGが『10897』、ガレリアXGが『9918』となりました。
ファイナルファンタジー XIV 紅蓮の解放者《中量級》
中量級クラスのタイトルであるファイナルファンタジー14のベンチマークソフトでの結果ではガレリアZGが『18984』、ガレリアXGが『17894』となりました。
アサシンクリードオデッセイ
解像度 | 設定 | ガレリアZG | ガレリアXG |
---|---|---|---|
4K 3840×2160 |
ウルトラ | 42 | 41 |
高 | 55 | 53 | |
低 | 77 | 74 | |
WQHD 2560×1440 |
ウルトラ | 62 | 59 |
高 | 83 | 76 | |
低 | 110 | 99 | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 71 | 70 |
高 | 101 | 86 | |
低 | 121 | 102 |
アサシンクリードオデッセイのベンチマークをそれぞれ取得し、解像度や設定別で比較してみると解像度や画質設定が下がるにつれてかなり開きが出てきます。
特にFPSやTPSなど競技性の高いゲームタイトルにおいて、画質設定を下げてフレームレートをとにかく確保して高リフレッシュレートのゲーミングモニターを使用し、ヌルヌルの状態で『敵に絶対に勝つ』という状況を作り出す為にCPU性能の高さというのは重要な要素になります。
グラフィックの高さを重視してGPU性能の限界まで解像度や画質設定を高い状態にした場合には差が極端には出ない傾向があるのでCore i7-8700のコスパを重視するのもいいかと思いますが、高設定クラスでも無視出来ないフレームレートの差が出ているのでCore i7-9700Kを搭載したガレリアZGがおすすめです。
シャドウ オブ ザ トゥームレイダー
解像度 | 設定 | ガレリアZG | ガレリアXG |
---|---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 43 | 42 |
中 | 55 | 52 | |
最低 | 84 | 79 | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 79 | 73 |
中 | 94 | 86 | |
最低 | 143 | 124 | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 113 | 99 |
中 | 127 | 108 | |
最低 | 160 | 128 |
こちらもアサシンクリードオデッセイと同様に解像度や画質設定を下げる事でCPU性能の高さを実感する事が可能です。
CPU性能で比較
CINEBENCH R15
HT(ハイパースレッディング)が省かれたCore i7-9700Kはリアル8コアで、Core i7-8700はHTが付いたリアル6コア12スレッド。
カタログスペックだとどうなんだろうという感じですが、比較してみるとCore i7-9700Kがかなり優秀です。
マルチでもシングルでもCore i7-9700Kのパフォーマンスの方が高いです。第9世代CPUとしては現段階ではシングル最高性能のCore i9-9900Kもありますが価格も考慮しつつ性能も考慮しつつ総合的に考えた時に、Core i7-9700KはオールマイティなCPUで扱いやすく万能感があります。
まとめ
スペックを絶対的な基準として考えた場合には上述の通りガレリアZGの方がスペックで完全に上位互換になるので、単純にスペックや性能で選びたい場合にはガレリアZGをおすすめします。
メモリは現状のゲームでは16GBが推奨要件に指定されているゲームも多いのでそれを考慮してもガレリアZGは破綻の無い快適に様々なゲームをプレイする事ができる完成されたゲーミングPCの一つです。
後はCPU性能的な部分で『シューティングゲーム等のマルチプレイのゲームはそこまでやらないから妥協できるかな?』という方やセールでガレリアXGの価格が大幅に定価より安く販売されており、ガレリアZGと比較して価格の乖離がかなりある場合にはメモリのカスタマイズ含め、熟考する余地はあるでしょう。
逆にガレリアXGとガレリアZGが定価と同様の価格差しか無い、もしくはガレリアZGがセールで安い場合には迷わすガレリアZGをおすすめします!