インテルの第12世代Coreプロセッサの「Core i9-12900K」のベンチマークと、他のCPUとの性能比較をしています。
Core i9-12900Kのスペック
まずはスペックを確認してみましょう。
製品名 | Core i9-12900K | Core i9-11900K |
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コア数 / スレッド数 | 16 / 24 | 8 / 16 |
動作クロック | 3.2 GHz | 3.5 GHz |
最大クロック(TB時) | 5.2 GHz | 5.3 GHz |
対応メモリ | DDR5 4800 DDR4 3200 |
DDR4-3200 |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 770 |
Intel UHD Graphics 750 |
キャッシュ | 30MB | 16MB |
TDP | – | 125W |
Processor Base Power | 125W | – |
Maximum Turbo Power | 241W | – |
対応ソケット | LGA1700 | LGA1200 |
インテル第12世代Coreプロセッサーは製造プロセスを更新し、更にアーキテクチャも更新しています。平均で19%の性能向上を果たしたという。
インテル第12世代Coreプロセッサーでは、ハイブリッド・アーキテクチャと呼ばれる高性能のPコアと高効率のEコアという2種類を組み合わせたCPUという特徴があります。
Pコアはハイパースレッディングに対応した8コア16スレッド、Eコアはハイパースレッディングに対応していない8コア8スレッドなのでトータル16コア24スレッドという事になります。
また、Core i9-11900KまではTDPという名前が使われていましたが、Core i9-12900KではProcessor Base PowerとMaximum Turbo Powerという名前が使われています。
『Processor Base Power』は、TDPやPL1(長時間の電力制限)とほぼ同じ意味です。
『Maximum Turbo Power』は、PL2(ごくわずかな時間の電力制限)に当たるものですが、Core i9-12900KのMaximum Turbo Powerは可能な限り長時間維持する数値になります。
PL2はほんの少しの時間でしたが、Maximum Turbo Powerは可能な限り長時間持続するのでそこが違う点になります。
対応メモリもDDR5に対応し、PCI Express Gen 5.0にも対応。大きく変更があったインテルの最新CPUというスペックになっています。
検証機材のスペック
今回の検証に当たっての機材は以下の表の通りとなっています。
検証環境 | |
OS | Windows 11 |
CPU | Core i9-12900K |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー(240mm) |
CPUグリス | ダイヤモンドグリス 親和産業 OC7 |
グラフィック | RTX 3080(10GB) RTX 3070(8GB) |
メモリ | 32GB(DDR4-3200) |
マザーボード | Z690 |
RTX 3080、RTX 3070の私物とCore i9-12900Kでデータを取得し、過去の実機レビューで取得したデータと合わせて比較していきます。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。マルチの性能差は、コア数も倍違うのでかなりの差になっています。シングルのスコア差もかなりあります。
製品名 | CINEBENCH R20(マルチ) |
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Core i9-12900K | |
Ryzen 9 3950X | |
Core i7-12700K | |
Ryzen 9 5900X | |
Ryzen 9 3900X | |
Core i9-10900K | |
Core i9-11900K | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Core i9-10900X | |
Core i7-10700K | |
Ryzen 7 3700X | |
Ryzen 5 5600X | |
Core i7-10700 | |
Ryzen 5 3600 | |
Ryzen 5 3500 | |
Core i5-9400F |
当サイトで計測したCINEBENCH R20のマルチスコアのベンチマーク比較になります。
マルチのスコアで比較するとCore i9-12900Kは、極めて高いCPUパフォーマンスを持っています。
3DMARK
3DMARKのTimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
構成 | 3DMARK TimeSpy |
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Core i9-12900K RTX3080 |
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Core i7-12700K RTX3080 |
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Core i9-11900K RTX3080 |
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Core i9-10900K RTX3080 |
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Core i7-11700K RTX3080 |
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Core i7-10700K RTX3080 |
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Ryzen 7 5800X RTX3080 |
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Core i7-10700 RTX3080 |
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Core i9-12900K RTX3070 |
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Core i7-12700K RTX3070 |
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Core i9-11900K RTX3070 |
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Core i9-10900K RTX3070 |
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Core i7-11700K RTX3070 |
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Core i7-10700K RTX3070 |
当サイトで計測した3DMARK TimeSpyのベンチマーク比較になります。
Core i9-12900Kは非常に高いスコアが出ています。
FF15ベンチマーク
ファイナルファンタジー15は重量級ゲーム。スコアの評価としては6,000スコア出ていれば快適評価です。12,000スコアで非常に快適になります。
構成 | スコア |
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Core i9-12900K RTX3080 |
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Core i7-12700K RTX3080 |
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Core i9-11900K RTX3080 |
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Core i9-10900K RTX3080 |
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Core i7-11700K RTX3080 |
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Ryzen 7 5800X RTX3080 |
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Core i7-10700K RTX3080 |
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Core i7-12700K RTX3070 |
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Core i9-12900K RTX3070 |
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Core i9-11900K RTX3070 |
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Core i7-11700K RTX3070 |
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Core i9-10900K RTX3070 |
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Core i7-10700 RTX3080 |
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Core i7-10700K RTX3070 |
解像度はフルHD(1920×1080)、高設定比較になります。
Core i9-12900KはCore i9-11900Kより高いパフォーマンスが出ています。
FF14ベンチマーク
ファイナルファンタジー14は中程度の描画負荷のゲーム。7,000スコアで「非常に快適」評価となります。
設定 | FPS |
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Core i9-12900K RTX3080 |
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Core i7-12700K RTX3080 |
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Core i9-12900K RTX3070 |
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Core i7-12700K RTX3070 |
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Ryzen 7 5800X RTX3080 |
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Core i9-11900K RTX3080 |
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Core i9-10900K RTX3080 |
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Core i7-11700K RTX3080 |
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Core i9-11900K RTX3070 |
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Core i7-10700K RTX3080 |
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Core i9-10900K RTX3070 |
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Core i7-11700K RTX3070 |
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Core i7-10700 RTX3080 |
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Core i7-10700K RTX3070 |
解像度はフルHD(1920×1080)、最高設定比較になります。
Core i9-11900Kと比較すると大幅なパフォーマンスの向上を確認できます。
まとめ
前世代のCore i9-11900Kから順当にゲーム性能が進化しているので、Core i9-12900Kはゲーム用途としておすすめのCPUです。
性能だけでなく、PCI Express Gen 5.0の対応、DDR5メモリの対応などのメリットもあるので、インテル第12世代搭載モデルをチェックしてみて下さい。
第12世代インテルCPU搭載のおすすめゲーミングPC
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ドスパラ
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パソコン工房
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