
NEXTGEARの旧筐体モデルが、Radeon搭載機を中心にまさかの大幅値下げ。RX 7700 XTやRX 7800 XT搭載モデルが2万円近く安く買えるようになり「この価格なら実はかなりお得なのでは?」と気になっている人も多いはずです。
旧筐体と聞くと性能面が不安に思えるかもしれませんが、実際には冷却性能も安定性も極めて優秀。ゲーム用途ならコスパ面が光る存在で、格安ゲーミングPCの大注目モデルとなっています。
この記事では、値下げでお得になったRadeonモデルの魅力やRTXとの性能差、クリエイティブ用途での違い、さらに旧筐体ならではの注意点までわかりやすく解説します。「今どっちを買うべきか」 の判断材料としてぜひ参考にしてください。
NEXTGEAR旧筐体Radeon(RX 7700 XT / 7800 XT)モデルが2万円値下げ
▼NEXTGEAR JG-A5A7X
▽変更前価格:149,800 円(税込み)→ 変更後価格 129,800 円(税込み)
▼NEXTGEAR JG-A7A7X
▽変更前価格:159,800 円(税込み)→ 変更後価格 139,800 円(税込み)
▼NEXTGEAR JG-A7A7X(ホワイト)
▽変更前価格:159,800 円(税込み)→ 変更後価格 139,800 円(税込み)
▼NEXTGEAR JG-A7A8X
▽変更前価格:169,800 円(税込み)→ 変更後価格 149,800 円(税込み)
▼NEXTGEAR JG-A7A8X(ホワイト)
▽変更前価格:169,800 円(税込み)→ 変更後価格 149,800 円(税込み)
RX 7700 XT・RX 7800 XTのスペックと特徴
| RX 7700 XT | RX 7800 XT | |
|---|---|---|
| 発売日 | 2023年9月8日 | 2023年9月8日 |
| アーキテクチャ | RDNA 3 | RDNA 3 |
| シェーダーコア | 3456 | 3840 |
| ブースト クロック | 2.54 GHz | 2.43 GHz |
| メモリ容量 | 12 GB | 16 GB |
| メモリタイプ | GDDR6 | GDDR6 |
| メモリバス幅 | 192 bit | 256 bit |
| メモリ帯域幅 | 432 GB/秒 | 624.1 GB/秒 |
| レイ トレーシングコア | 54 | 60 |
| AIアクセラレータ | 108 | 120 |
| 消費電力 | 245 W | 263 W |
| 価格 | 449ドル | 499ドル |
| 現在の価格 | Amazon | Amazon |
RX 7700 XTのスペックと特徴
Radeon RX 7700 XT は、「RDNA3」を採用したミドルレンジGPUです。搭載メモリは12GBと十分で、192bitのメモリバス、WQHDクラスのゲームを快適に動かせる性能を持っています。
クロック速度は高めに設定されており、フルHDでは余裕、WQHDでも多くのタイトルで安定したフレームレートを期待できます。消費電力も比較的抑えられており、性能と効率のバランスが良いのも特徴です。
価格を抑えつつWQHD環境でしっかり遊びたい人向けの GPUで、重すぎない最新ゲームなら高設定でも十分戦えるパワーがあります。

RX 7800 XT のスペックと特徴
Radeon RX 7800 XT は、7700 XTより上位のポジションにあるGPUで、より多くの演算ユニットと大容量16GBメモリを搭載しています。
256bitの広いメモリバスと高速帯域により、最新ゲームや高解像度テクスチャを多用するタイトルでも安定した描写が可能です。
WQHDでは非常に快適で、画質設定を上げても高いフレームレートを維持しやすく、4Kの軽めのタイトルにも対応できる余裕があります。
電力はやや多く消費しますが、そのぶん描画性能の伸びも大きく「長く使えるミドルハイGPU」として評価されています。
「WQHDの高画質プレイを重視したい人」「最新タイトルを長く快適に遊びたい人」に最適なGPUです。

RX 7700 XTと7800 XTはどっちが買い?
RX 7700 XTは価格を抑えつつWQHDで快適に遊びたい人向けのコスパ重視のGPUです。多くのゲームで高設定でも十分な性能があり、電力も控えめで扱いやすいのがメリットです。
一方で、RX 7800 XTはWQHDをより高画質・高フレームレートで楽しみたい人向けで、16GBメモリと広い帯域による余裕が強みです。重めのタイトルでも安定しやすく、長く使いたい人にはこちらの方が後悔しません。
RTXモデルとならどっちが買い?
ゲーム性能比較
FF15のベンチマークは、実ゲームを動かして計測しているため、純粋なGPU性能を比べたい時に非常に参考になります。CPUの影響を少なくするために4Kで比較しています。
結果を見ると、最も高いスコアを出したのはRTX 5070で、続いてRX 7800 XT → RTX 5060 Ti → RX 7700 XTという順になっています。
この性能差を踏まえて、記事公開時の価格ではRyzen 7 5700X+RTX 5070搭載モデルが19万円台、Ryzen 7 5700X+RTX 5060 Ti搭載モデルが18万円台に対して、RX 7800 XTモデルが14万円台で買えるというのは、価格に対しての性能がかなり優秀です。
本来の価格である16万円前後なら、性能の高さに加えてレイトレーシングの強みやDLSSにも対応しているRTX 5070やRTX 5060 Tiが万人向けの選択となります。
しかしRX 7800 XTが14万円台、RX 7700 XTが12万円台という値下げ後の価格で比較すると、コスパの高さは突出しており、純粋な性能と価格のバランスだけで見れば非常に魅力的な選択肢と言えます。
参考情報:https://gamegpu.com/
他のゲームベンチマークも確認してみましょう。タブで切り替えられるので、気になるタイトルをチェックしてみてください。
BF6やARC RaidersはFF15のベンチマークとほぼ同じ傾向で推移しますが、レイトレーシングを使うGTA5エンハンストに関しては、やはりNVIDIAが強さを見せています。
クリエイティブ性能比較

「Blender Benchmark」は、3DCG制作ソフトBlender(ブレンダー) を開発している公式が提供するベンチマークで、3Dレンダリング性能を測る定番テストです。
このテストでは、なんとRTX 5060がRX 7800 XTを上回るケースもあり、Blenderに関してはNVIDIAの強さがはっきり表れています。
これは昔から3Dレンダリングに強いのはNVIDIAと言われてきた流れが、そのまま今も続いている印象です。
実際にクリエイティブ用途でRX 7700 XTやRX 7800 XTを使ってみると、性能自体は悪くないのですが、AI処理や3DレンダリングではNVIDIAが一歩上を行くという感触が強いです。
「AIをたくさん回したい」「生成系の作業時間を短縮したい」という人なら、RTXシリーズのほうが体感でも快適になります。
とはいえ、AMDがすべて負けているわけではありません。RX 7700 XT / 7800 XT はVRAM容量が多く、動画編集では強みが出やすいですし、価格が安くてコスパが良いという魅力もあります。
BTOメーカーでは、扱いやすさや対応ソフトの広さといった「万人向け」という理由からNVIDIAが推されがちです。正直、価格が同じなら個人的にもNVIDIAをおすすめします。
AI処理や3Dレンダリングの速さ、対応の幅広さを考えると、迷ったときの無難な選択として非常に強いからです。
ただし、価格が安いならRadeonも十分アリです。
動画編集のようにVRAMが効きやすい作業では強みが出ますし、ゲームでもコスパに優れています。
用途がハッキリしていて、予算をできるだけ抑えたい人にとっては、Radeonは十分選択肢に入るGPUです。
用途別おすすめゲーミングPC
安さ重視 → NEXTGEAR JG-A5A7X

| スペック | |
|---|---|
| CPU | Ryzen 5 4500 |
| グラフィック | RX 7700 XT(12GB) |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD |
| ケース | ミニタワー |
| 価格 | 12万円台~ |
NEXTGEAR JG-A5A7Xは、CPUに6コアのRyzen 5 4500を採用したコスト重視のゲーミングPCです。最近は重量級ゲームを見据えて8コアCPUが人気ですが、軽め〜中程度のゲームであれば6コアでも十分快適に動作します。
「学園アイドルマスター」などのスマホ・PC限定タイトルや、「ミメシス」「エスケープ フロム ダッコフ」「R.E.P.O.(レポ)」といった軽量級〜中量級のPCゲームを中心に遊ぶなら、このNEXTGEAR JG-A5A7Xはちょうど良い選択肢です。
必要な性能をしっかり押さえつつ、コスパよく楽しめる構成になっています。
ゲームコスパ重視 → NEXTGEAR JG-A7A8X

| スペック | |
|---|---|
| CPU | Ryzen 7 5700X |
| グラフィック | RX 7800 XT(16GB) |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD |
| ケース | ミニタワー |
| 価格 | 14万円台~ |
NEXTGEAR JG-A7A8Xは、CPUに8コアのRyzen 7 5700X、GPUにVRAM 16GBを搭載したRX 7800 XTという強力な組み合わせを採用したゲーミングPCです。
重量級タイトルから大量のMODを使うゲームまで、幅広いシーンで快適にプレイできる実力があります。
それでいて価格は14万円台。NVIDIAと比較するとレイトレーシング性能が弱い点やDLSS 4に対応していない点はデメリットですが、純粋なゲーム性能だけを見ればこの価格帯では圧倒的にコスパが高いモデルです。
WQHDで快適に遊びたい人や、MODをたっぷり入れて遊びたいゲーマーにとって、非常に魅力的な選択肢と言えます。
NEXTGEARの旧筐体は買っても大丈夫?
旧筐体と新筐体との違い

新筐体は初代「NEXTGEAR」の象徴だったクロスデザインはそのまま継承しつつ、フロントの「N×G」ロゴ部分がメッシュ仕様に刷新されています。
ブランドカラーである「スパークマゼンタ(鮮やかな赤みの強いピンク)」が左上と右下に差し色として入っており、シンプルながらもしっかり個性を感じさせるデザインに仕上がっています。
旧筐体との違いはあくまでデザイン面にとどまっており、肝心の冷却性能は旧筐体でも非常に優秀です。
長時間のゲームプレイでも安定して動作し、コスパ良く使い続けられるゲーミングPCに仕上がっています。

旧筐体と新筐体の注意点は?

ホワイトモデルは新筐体と同じく、フロントのRGBファンをLEDボタンで点灯パターンまで切り替えられます。一方でブラックモデルは、LEDカラーを購入画面であらかじめ選ぶ方式になっているため、あとから自由に変更できません。
この点は見落としやすいポイントなので、注文前に希望のカラーで問題ないかしっかり確認しておくことをおすすめします。
まとめ
NEXTGEARの旧筐体は、デザインこそ新筐体と異なるものの、冷却性能や安定性といったゲーミングPCとしての本質的な部分は非常に優秀です。
とくに今回の値下げでRX 7700 XT・7800 XT搭載モデルが大きくお得になっているため、コスパ重視の人には魅力的な選択肢になります。
クリエイティブ用途ではNVIDIAが一歩リードしている場面もありますが、価格が安いモデルを選べるならRadeonにも十分メリットがあります。ゲーム中心で、なるべく費用を抑えたい人にはぴったりでしょう。
また、LEDの仕様がモデルごとに異なる点は見落としやすい部分なので、購入前に自分の希望のカラーで問題ないか確認しておくと安心です。
「価格の安さと性能のバランス」を重視する人にとって、旧筐体のNEXTGEARは今が狙い目のゲーミングPCと言えます。














