
リアルタイムレイトレーシングを体験できる「Portal with RTX」をプレイするのに必要なスペックの情報と、実際に実機で取得したグラボ別のフレームレートの比較、そしておすすめのゲーミングPCをご紹介します。
Portal with RTXのレイトレーシングについて
左がPortal with RTXで右が通常のPortalになります。グラフィックスが大幅に向上しているのが見て取れます。
NVIDA DLSS 3はRTX 40シリーズが必要
「Portal with RTX」は、画質を維持しながらフレームレートを向上するNVIDIA DLSS 3に対応しています。
NVIDA DLSS 3を利用するには、RTX 40シリーズのグラフィックスボードが必要です。NVIDA DLSS3は、フレーム生成機能が加えられており、画質を損なわずDLSSより更に高いパフォーマンスに期待出来る技術です。
Portal with RTXが2025年にDLSS 4に対応。更に、世界初のニューラルシェーダー「RTX Neural Radiance Cache」 (NRC) 技術も導入
Portal with RTXは、フルレイトレーシング+マルチフレームジェネレーション(NVIDIA DLSS 4)+RTX Neural Radiance Cache(NRC)対応ソフト。
Portal with RTXの最低要件
最低動作要件 | |
---|---|
OS | Windows 10 / 11(64ビット) |
CPU | Intel Core i7-6700 AMD Ryzen 5 3600 |
メモリ | 16GB |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
ストレージ | 25GB |
参考情報:Steamストアページ
グラフィックスボードに関してはレイトレーシング対応のグラフィックスボードが最低要件となります。RTX 3060が最低要件になっていますが、RTX 3050でも起動します。
ただし、レイトレーシングに対応していないグラフィックスボードには非対応です。
GTX 16シリーズで検証
試しにGTX 1660 Superでプレイしてみるとエラー表示が来て起動出来ないです。

「Portal with RTX」はレイトレーシング対応のグラフィックスボードが必要になります。
Portal with RTXの推奨スペック
推奨 | ウルトラ | |
---|---|---|
OS | Windows 10 / 11(64ビット) | Windows 10 / 11(64ビット) |
CPU | Intel Core i7-6700 AMD Ryzen 5 3600 | Intel Core i7-12700K AMD Ryzen 9 5900 |
メモリ | 16GB | 32GB |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3080 | NVIDIA GeForce RTX 4080 |
ストレージ | 25GB |
推奨スペックではRTX 3080以上が推奨されています。ウルトラ設定ではRTX 4080が推奨になります。
スペックに関するよくある疑問
タブをクリックすると中が展開します。分からない項目があれば参考にしてみて下さい。
Q 推奨スペックとは
推奨スペックは、ソフトウェアやゲームを快適に動作させるために開発元が提示するパソコンの性能基準のことです。
CPUの性能、メモリ容量、グラフィックボード、ストレージの種類や空き容量、OSのバージョンなどが含まれます。
必要最低限の「動作環境」とは異なり、ストレスなく快適に利用するための目安になります。
推奨スペックを満たすことで、高画質設定やスムーズな動作が可能になり、快適な操作体験が得られます。


Q 厳密に推奨スペックを揃える必要があるの?
厳密に推奨スペックを揃える必要は無いです。
推奨スペックは「この程度の性能があれば快適に動作します」という目安であり、それを上回るスペックがあれば全く問題ありません。
むしろ、スペックが高ければより快適な動作や高画質設定での利用が可能です。
Q 解像度とは


液晶ディスプレイ(液晶モニタ)には、画面解像度があります。画面解像度は画面に表示できる情報量(画素数)の事です。画面サイズが同じ場合には画面解像度が大きいほど精細度が高いです。
解像度を表す単位としては画素またはピクセルがあります。最小単位をいくつ表示できるのかを表したものです。1画素=1ピクセルになります。また、解像度が高いほど画面領域が大きくなります。
名称 | 解像度 | 総画素数 |
---|---|---|
SD | 720×480px | 345,600 |
HD | 1280×720px | 921,600 |
フルHD | 1920×1080px | 2,073,600 |
WQHD | 2560×1440px | 3,686,400 |
4K | 3840×2160px | 8,337,600 |
8K | 7680×4320px | 33,177,600 |
代表的な画面解像度は以上です。ゲームにおいてはフルHD以上がおすすめになります。ゲームの推奨スペックではフルHD以上を推奨とするタイトルが多いです。最近の傾向としては4Kに対応したゲームも多数登場しています。


Q ウルトラワイドとは


ウルトラワイドは、一般的なディスプレイ(16:9)より横幅が広いアスペクト比21:9や32:9などのモニターのことです。
映画と同じ比率に近く、没入感が高いため動画視聴やゲームに適しています。
また、作業領域が広いため、複数のウィンドウを同時に開けるなど、ビジネスやクリエイティブ用途にも人気があります。曲面ディスプレイも多く、視認性と作業効率の向上が期待できます。価格は一般的なモニターよりやや高めです。


Q フレームレートとは
fps(フレームレート)は動画やゲームにおける1秒あたりのフレーム数の事です。数値が高ければ高いほど滑らかな描画になります。
コンピュータの処理性能を評価するベンチマークにおいては、60fpsで快適評価とするゲームソフトウェアが多いです。


Q アップスケーリング&フレーム生成とは
アップスケールはスーパーレゾリューション(超解像技術)とも呼ばれ、高いパフォーマンスと高画質を実現する技術の事です。画質を維持しながらフレームレートを向上。
グラフィックス設定オプションから超解像技術の設定を行う事が可能です。
DLSS 対応ハードウェア | ||||
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RTX 50 | RTX 40 | RTX 30 | RTX 20 | |
DLSS Multi Frame Generation | ||||
DLSS Frame Generation | ||||
DLSS Ray Reconstruction | ||||
DLSS Super Resolution | ||||
Deep Learning Anti-Aliasing (DLAA) |
「NVIDIA DLSS」は2025年7月時点でバージョン4まであります。最新バージョンの「NVIDIA DLSS 4」の最大の特徴はマルチフレーム生成に対応している点です。
フレーム生成は大幅にフレームレートを向上させる事が可能な点がメリットですが、「NVIDIA DLSS 3(フレーム生成)」はRTX 40シリーズが必要、「NVIDIA DLSS 4(マルチフレーム生成)」はRTX 50シリーズが必要になります。また、ゲームタイトル側の対応も必要になります。
以下の記事でグラフィックスボードに関してまとめているので参考にしてみて下さい。


Portal with RTXのグラボ別FPS
NVIDIA DLSSオン
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---|---|---|---|
GPU | 4K 3840×2160 | WQHD 2560×1440 | フルHD 1920×1080 |
RTX 4090(DLSS3) | 112 FPS | 176 FPS | 233 FPS |
RTX 4080(DLSS3) | 78 FPS | 127 FPS | 167 FPS |
RTX 4070Ti(DLSS3) | 63 FPS | 106 FPS | 142 FPS |
RTX 4070(DLSS3) | 52 FPS | 89 FPS | 121 FPS |
RTX 4090 | 74 FPS | 116 FPS | 149 FPS |
RTX 4080 | 50 FPS | 84 FPS | 111 FPS |
RTX 4070Ti | 40 FPS | 67 FPS | 89 FPS |
RTX 4070 | 32 FPS | 55 FPS | 76 FPS |
RTX 3080 | 25 FPS | 42 FPS | 57 FPS |
RTX 3070Ti | 20 FPS | 33 FPS | 46 FPS |
RTX 3070 | 17 FPS | 31 FPS | 43 FPS |
RTX 3060Ti | 14 FPS | 26 FPS | 36 FPS |
RTX 3060 | 10 FPS | 19 FPS | 26 FPS |
RTX 3050 | 6 FPS | 12 FPS | 17 FPS |
Portal with RTXのグラフィックスボード別にフレームレートを計測しました。快適にプレイできる指標となる数値は60fpsで動作させる事です。
最低動作要件に記載されているRTX 3060だと30fps近い動作感になるものの、ゲーム自体は楽しむ事は可能です。
推奨スペックに記載されているRTX 3080以上のグラフィックスでは60fps近いフレームレートが出ているため、快適にPortal with RTXを楽しめます。
高解像度になるとDLSS 3恩恵が大きい結果となっており、RTX 40シリーズの技術的なアドバンテージが大きい結果となっております。
今後、大作ゲームでは特にDLSS 3を実装したタイトルが続々と登場すると予想されますので、高解像度でゲームを楽しみたい方はRTX 40シリーズを狙うのがベターと言えます。
- フルHD:RTX 4070 / RTX 3080以上がおすすめ
- WQHD:RTX 4070以上がおすすめ
- 4K:RTX 4080以上がおすすめ
おすすめのゲーミングPC



Portal with RTXではレイトレーシング対応のグラフィックスボードが搭載されているモデルが必須&DLSS恩恵が非常に大きいゲームなので、RTXグラフィックス搭載モデルがおすすめです。
Lightning-G AF7B Ryzen7 7700搭載


スペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 7700 |
グラフィック | RTX 5070(12GB) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 500GB NVMe SSD |
ケース | ミニタワー |
「Lightning-G AF7B」は、「Ryzen 7 7700」&「RTX 5070」搭載のゲーミングPCです。ガレリアの「ゲート」をイメージしたガレリア専用 SKMケース採用モデルと比較するとリーズナブルな価格が魅力です。
強化ガラスパネルを採用し、カスタマイズでLEDデコレーションも可能です。ケースはホワイトの他にも「ブラック」も展開。



コスパが良い「Lightning-G AF7B」。CPU性能やグラフィックスボードのバランスが良い、人気ゲーミングPC。
NEXTGEAR JG-A7G70


スペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 7800X3D |
グラフィック | RTX 5070(12GB) |
メモリ | 16GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
ケース | ミニタワー |
「NEXTGEAR JG-A7G70」は、CPUにゲーム特化型のCPU「Ryzen 7 7800X3D」を搭載して高フレームレートが期待出来ます。
グラフィックスボードにはNVIDIAの「GeForce RTX 5070」を搭載しているので、美麗なゲーム体験を楽しむ事が出来るハイスペックゲーミングPCです。



ゲーム特化型CPUで高フレームレートが確保しやすい本格派のゲーミングPC。CPU性能が高いのでタイトルによっては数十FPS変わる場合も。対戦ゲームなどでフレームレートを稼ぎたい方におすすめです。


G TUNE FG-A7G80


スペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 9800X3D |
グラフィック | RTX 5080(16GB) |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
ケース | フルタワー |
「G TUNE FG-A7G80」は、圧倒的ゲーム性能の「Ryzen 7 9800X3D」&最新のハイエンドグラフィクス「RTX 5080」搭載。4K解像度の最重量級ゲームも快適に楽しめる性能を持っています。



ゲーム特化型CPU&ハイエンドグラフィックス「RTX 5080」搭載。圧倒的ゲーム性能を求める方におすすめです。







