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【次世代AI PC】ThinkPad T14s 第6世代 Snapdragonの実機レビュー

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【次世代AI PC】ThinkPad T14s 第6世代 Snapdragonの実機レビュー

レノボさんからQualcommの新型Snapdragon X Eliteプロセッサー搭載の14型のノートPC「ThinkPad T14s 第6世代 Snapdragon」の実機をお借りしたのでレビューしていきます。

本機種の特徴は①最新のAIツールが搭載された「Copilot+ PC」、②最新規格Wi-Fi 7搭載、③一日中作業可能な長時間バッテリー、④約 1.2kgの持ち運びに適した軽量モデルが特徴です。最新のビジネス向けPCを探している方は是非チェックしてみて下さい。

目次

製品仕様

ThinkPad T14s Gen 6 Snapdragon
OSWindows 11
CPUSnapdragon® X Elite X1E-78-100 (3.40 GHz)
メモリ32GB
ストレージ512 GB NVMe SSD
液晶14型 1920×1200
WUXGA(60Hz)
マルチタッチ非対応,非光沢,100%sRGB
無線Wi-Fi 7
重量約 1.24kg~
動作時間
(JEITA3.0)
動画再生時 約19.3時間
アイドル時 約37.4時間

処理性能の高いCPUを搭載し、一日中作業ができる動作時間、片手で持てるほど本体重量は軽いです。ThinkPad は、MIL-SPEC のテストをクリアしており様々な環境の利用にも耐えられる設計になっている点も魅力です。

レビューモデルのスペックになります。商品の詳細や価格については詳細ページにてご確認下さい。

ThinkPad T14s 第6世代 Snapdragonの特徴

Copilot+ PC

Copilot+ PC

物理的にキーボードにCopilotキーが搭載されています。ボタンを押すとCopilotが立ち上がります。

生産性と創造性を高める最新のAIツールが搭載
  • Windows スタジオ エフェクトの機能強化と拡張機能の追加
  • コクリエイター(画像生成AI機能)
  • ライブキャプション(44の言語のリアルタイム翻訳)
  • リコール(過去に遡って検索する機能:後日提供予定)

詳細はこちら

Wi-Fi 7搭載

Wi-Fi 6Wi-Fi 6EWi-Fi 7
リリース年2019年2022年2024年
規格名IEEE802.11axIEEE802.11axIEEE802.11be
周波数2.4GHz帯
5GHz帯
2.4GHz帯
5GHz帯
6GHz帯
2.4GHz帯
5GHz帯
6GHz帯
最大通信速度9.6Gbps9.6Gbps46Gbps
  • Wi-Fi 6E:6GHz帯が使えるので混雑による電波干渉を受けにくいのが特徴。
  • Wi-Fi 7:超高速通信と低遅延を実現。MLO(Multi-Link Operation)技術も特徴的。

「ThinkPad T14s 第6世代 Snapdragon」は、最新規格のWi-Fi 7に対応

長時間バッテリー

長時間バッテリー

パワーポイントを起動している様子。

機種名最大バッテリー時間
ThinkPad T14s 第6世代 Snapdragon動画再生時 約19.3時間
ThinkPad T14s 第6世代 Strix Point(AMD)動画再生時 約15.5時間
ThinkPad T14s 第5世代 (Intel)動画再生時 約14.2時間
ThinkPad T14 第5世代(AMD)動画再生時 約10.2時間

他の機種と比較してみると、ThinkPad T14s Snapdragonは動作時間が長い。一日中作業をするビジネスパーソンにおすすめです。

外観デザイン

外観デザイン

カラーはブラックで、WEBカメラは液晶上部に設置されています。WEBカメラは物理的なスイッチになっています。

液晶は14インチでWUXGA解像度(1920×1200)、リフレッシュレートは60Hzです。

天板

天板にはThink Padのロゴが左上に配置されています。筐体はマットな質感。

天板の開閉は片手で開閉すると筐体が浮いてしまうので、両手で開け閉めする必要があります。WEBカメラの位置に出っ張りがあるので開閉はしやすいです。

開閉

液晶はフラットまで倒れます。

入出力ポート

入出力ポート

左側面にはUSB4 (Video-out 対応)、HDMI端子、マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャックがあります。

右側面には、USB3.2×2があります。

キーボード

キーボード

キーボードはテンキーなしです。日本語配列キーボードとなっています。

視認性を高めるバックライトLEDも搭載しているので、時間や場所を問わず快適に文字打ちが行なえます。Fnキー+スペースキーでライトの光量の調整が可能です。

重量

本体

本体

ACバッテリー

ACバッテリー

本体が1,215gで、ACアダプターの重量は293g(コンセント含む)でした。本体は片手で持てるほど軽いです。

ACバッテリーもコンパクト

ACバッテリーもコンパクトで軽いので持ち運びも気になりません。

ゲーム性能

「ThinkPad T14s 第6世代 Snapdragon」のゲーム性能はどの程度快適なのかをチェックしました。計測は有線接続で行っています。設定はパフォーマンスモードで計測しています。

3DMARK

3DMARK

3DMARKのFireStrikeはDirectX 11のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。

3DMARK TimeSpyは計測する事が出来ませんでした。他にもレイトレーシング系のベンチマークなども起動出来ない状況でした。

ARM64のCPU「Snapdragon Xシリーズ」なので、一般的なアプリの使用などのビジネスシーンで困る事は無いと思いますが、ゲームとの相性は良く無いです。

他の製品と比較するために今回はFireStrikeで比較していきます。

3DMARK FireStrike
LOQ 15AHP9(RTX 4060)
24461
G-Tune P6-I7G50BK-A(RTX 4050)
20068
G-Tune E5(RTX 3050)
12017
ThinkPad T14s 第6世代
6304
DAIV 4P(Iris Xe)
4415
mouse X4-R5(内蔵グラフィック)
1623

表は当サイトでテストしたノートPCのFireStrikeの参考スコア比較です。

クリエイター向けノートPCとして販売されていた「DAIV 4P」よりもFireStrikeでは高いパフォーマンスを獲得していました。

ファイナルファンタジー15

ファイナルファンタジー15
スクロールできます
解像度設定スコア / FPS / 評価
1920×10801566 / 15 fps【動作困難
1920×1080標準2486 / 24 fps 【重い
1920×1080軽量3207 / 32 fps【普通
FF15ベンチマーク

フレームレートはスコアから算出した数値になります。

ファイナルファンタジー15は、6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」評価になります。最高設定で「動作困難」評価です。

ファイナルファンタジー14

ファイナルファンタジー14
スクロールできます
解像度設定スコア / FPS / 評価
1920×1080最高3108 / 23 fps【設定変更を推奨
1920×1080高(ノート)6102 / 44 fps【やや快適
1920×1080標準(ノート)6469 / 46 fps【やや快適
FF14ベンチマーク

フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値になります。

ファイナルファンタジー14 黄金のレガシーは、8,000スコアで「快適」、15,000スコアで「非常に快適」評価になります。最高設定で「設定変更を推奨」評価です。

実ゲームで8タイトルの動作確認!

タイトル判定
Cities: Skylines II
FF16
Apex Legends
フォートナイト
Forza Motorsport
ストリートファイター6
信長の野望・新生
オクトパストラベラー2
ストリートファイター6
信長の野望・新生
オクトパストラベラー2

重いゲームや人気対戦FPS/TPSゲームは起動しなかったです。ストリートファイター6は比較的に重いゲームなので、設定を最大限落としてギリギリ起動しているという状況。

一部動作するゲームはあったもののゲーム用途としては厳しい結果でした。

ゲーム性能まとめ

「ThinkPad T14s」のゲーム性能は、期待しない方が良い評価です。微妙に動かせるタイトルもあるのですが、ゲームが出来たらラッキーくらいに考えて良いレベルです。

ビジネスPCなので処理性能が足りていない問題、専用グラフィックスが搭載されていない問題、ビデオメモリが足りていない問題があります。

ですが、それ以前に「ARM64 CPU」という理由でゲーム側がサポートしておらず、起動がエラーになるタイトルがあります。

Apex Legends

Apex Legends

フォートナイト

フォートナイト

ゲーム目的にこのPCを購入する方はいないと思いますが、もし少しでも期待しているのなら後で後悔するのでやめた方が良いでしょう。

ゲーム評価
重いゲーム
中程度のゲーム
軽いゲーム

各種性能評価

CPU性能

CPU性能

CINEBENCH 2024は、CGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。

CINEBENCH 2024(マルチ)
Core i7-13700HX
1213
Core i7-13650HX
1109
Ryzen 7 8845HS
916
Core i7-13700H
870
 Snapdragon® X Elite X1E-78-100
746

CINEBENCH 2024マルチスコア参考スコア比較です。

CINEBENCH 2024は「X86-64版」と「ARM64版」があります。X86-64版では動作しないのでARM64版を使用しています。

ストレージ速度

ストレージ速度

容量は512GBのNVMe SSDが搭載されています。動作がサクサクでストレスフリーなPCです。

消費電力

アイドル時高負荷時
6.5 W35.8 W

消費電力はワットチェッカー(REX-BTWATTCH1)で計測しています。高負荷時は「3DMark FireStrike」実行時の数値です。

温度

筐体の温度

筐体の温度

「FF14 黄金のレガシー」ベンチマークをフルHD/最高品質で、1時間ループさせた際の温度をチェックしました。

室温は21℃。キーボード周辺の最高温度が35℃程度でWASD周辺は22℃前後でした。GPUが非搭載なので、高負荷をかけても表面温度が熱くなる事は無いでしょう。

内部の温度

内部の温度

計測ソフトは「HWMONITOR-PRO」です。CPU温度が取得出来なかったです。

静音性

静音性
状態動作音
アイドル39.7 db
高負荷:バランス41.2 db
高負荷:パフォーマンス43.1 db

アイドル時と3DMARKのFire Strikeを実行した時の騒音デシベルを計測しました。

無響室で計測した訳で無く、一般的な住宅で計測した数値になっているので参考程度に見てみて下さい。

グラフィックスボード非搭載なので静音性は極めて高いです。高負荷をかけると少しだけサーというファンノイズが鳴りますが、気になる方は少ないでしょう。アイドル時は無音です。

まとめ

ThinkPad T14s 第6世代 Snapdragon
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 1.2kg程度の軽さ
  • 14インチなので気軽に持ち運べる
  • 1日使える長時間バッテリー
  • 最新規格のWi-Fi 7対応
  • thinkpadキーボードは使いやすい
  • MIL-STD-810H採用の高耐久性
デメリット
  • ARM64なのでゲームはエラーになるタイトルがある

「ThinkPad T14s」は、Snapdragon® X Eliteプロセッサー搭載で高いパフォーマンスを持っています。作業をしていてストレスに感じる事は少ないです。

ARM64なので、ゲームタイトルによってはエラーが出てしまいゲームには完全に不向きですが、ビジネス向けのアプリは動作するので困る事は無いでしょう。

14インチモデルで軽量なので持ち運びに適しています。お家で使う際に狭いと感じたら外部モニターに接続してデュアルディスプレイ環境にし、お仕事や学業に使う事も可能です。

気になった方は公式サイトの詳細ページをチェックしてみて下さい。

こんな方におすすめ
  • コスパよりも最新の機能や規格が搭載された製品が欲しい
  • ゲームは全くやらない方
  • 長時間駆動のモバイルPCが欲しい方
  • 耐久性にも優れた高品質モデルが欲しい方
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