
Unreal Engine 5(UE5)を始めたいけれど、自分のパソコンで動くのか、何を買えばいいのか分からない。そんな方向けに、UE5の推奨スペックをまとめました。
Unreal Engine 5.8の公式推奨スペック
Epic Gamesは公式ドキュメントで、UE5を動かすための推奨ハードウェアと、NaniteやLumenなどの主要機能を使うための追加要件を公開しています。ポイントは2つです。
ひとつは、UE5がCPUにもかなり依存するソフトだということ。マテリアルのコンパイル(描画用データの変換処理)やライティングのベイク(事前計算)など、CPUのコア数がそのまま作業時間に効いてきます。
もうひとつは、NaniteやLumen、MegaLightsといったUE5の目玉機能を使うと、要求スペックが一段上がること。公式も、エディタの起動要件とは別に、これらの機能用の条件を明記しています。
具体的には、LumenやMegaLightsを使うには、DirectX 12・SM6(シェーダーモデル6)の有効化・対応GPUが必要です。GPUの目安は、NVIDIAならRTX 2000シリーズ以降、AMDならRX 6000シリーズ以降、IntelならArc Aシリーズ以降。
NaniteやVirtual Shadow Maps(高品質な影)も、DirectX 12+SM6(LinuxならVulkan)が条件になります。古いPCや内蔵グラフィックでは、これらの機能そのものが使えない場合があります。

なお、Epic Gamesが開発の目安として公式に掲載しているワークステーション例は、Threadripper PRO 7985WX、256GBメモリ、RTX 4080 16GB という非常に高い構成です。
これはプロの制作現場向けの例なので、個人制作で必ず必要なスペックではありません。「ここまで揃えないと動かない」という意味ではない点だけ押さえておけば大丈夫です。
Windows版Unreal Engine 5.8の必要スペック・推奨スペック
必要スペック(最低ライン)
エディタを起動するだけなら、次のあたりが目安です。
- OS:Windows 10 64bitまたは Windows 11
- CPU:Intel / AMDのクアッドコア(4コア)2.5GHz以上
- GPU:DirectX 11 または 12 対応のグラフィックボード
メモリも、最低限としては8GBで起動自体は可能です。ただ、これはあくまで「ソフトが立ち上がる」ラインで、公式が推奨しているハードウェアではありません。
実際に制作するなら、次の推奨ラインを基準にしてください。なお、Windows 10はサポート期限を迎えているので、これから環境を整えるならWindows 11を選んでおくのが無難ですね。
推奨スペック(公式の目安)
NaniteやLumenを使って普通に開発するなら、公式は次のラインを推奨しています。
- メモリ:32GB
- VRAM:8GB以上
- GPU:DirectX 12対応のグラフィックボード(ドライバは最新版)
- CPU:クアッドコア以上
UE5はレベル(マップ)全体やシェーダーをメモリに展開して処理します。8GBだとすぐに足りなくなってストレージへの読み書きが増え、動作がもたつきます。だからメモリは最初から32GBにしておくのが安心です。
「起動できる最低限」と「快適に制作できる推奨」は別物、という点だけ意識しておくと、買ってから後悔しにくいです。
Unreal Engine 5を快適に使うためのPCスペック解説

CPUは8コア以上がおすすめ
最低ラインは4コアですが、UE5はコンパイルやライティングのベイクでマルチコアをよく使います。8コア以上あると、待ち時間が目に見えて減ります。
「個人でゲームを作る」「映像を書き出す」といった作業が増えるほど、CPUのコア数が効いてきます。GPUばかり注目されがちですが、UE5ではCPUも同じくらい大事です。
メモリは32GB以上がおすすめ
UE5でいちばん効いてくるのがメモリです。32GBが実用上のスタートライン、大きなマップや映像制作なら64GBあると安心、というイメージで考えてください。
メモリが足りないと、エディタが固まったり、最悪プロジェクトが開けなくなったりします。
高品質な映像制作ならVRAM 12GB以上が安心
GPUは「VRAM(ビデオメモリ)の数字」で見るのが分かりやすいです。公式推奨は8GB以上ですが、本格的に作るなら12GB以上を見ておくと安心です。
高解像度のテクスチャや複雑なシーンを扱うほどVRAMを食います。Nanite(高密度ジオメトリ)やLumen(リアルタイム照明)を使うなら、VRAMには余裕を持たせておきたいところ。
本格的にNaniteやLumenを使う制作を考えているなら、RTX 5070クラス以上(VRAM 12GB)を目安にすると安心です。
ストレージはSSD、できればNVMe SSDがおすすめ
UE5は読み込むデータ量が多く、HDDだと体感でかなり遅く感じます。SSD、できれば高速なNVMe SSDを選んでください。
容量は、エンジン本体・プロジェクト・キャッシュを合わせると100GBを超えることが普通です。1TBのSSDを基準にしておくと、容量に追われずに済みます。
用途別おすすめスペック
最後に、目的別の目安と、参考になるおすすめBTOモデルをまとめます。
初心者・学習用
チュートリアルを進めたり、小さなシーンを作って学ぶなら、このあたりで十分始められます。CPUは4〜6コア以上、メモリは16〜32GB、VRAM 8GB以上のGPUを選定しよう。
THIRDWAVE AD-C5F56B-01W

| スペック | |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 5 225F |
| グラフィック | RTX 5060 Ti(8GB) |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 500GB NVMe SSD |
ドスパラのTHIRDWAVE「AD-C5F56B-01W」は、Core Ultra 5 225FとGeForce RTX 5060 Tiを組み合わせたミニタワー型のモデルです。
RTX 5060 Tiは人気タイトルを快適に動かせる性能があります。Core Ultra 5 225Fは、6P+4Eの10コア構成のミドルクラスCPU。ゲームや普段使いを安定してこなせる性能です。コスパが良い一台です。
NEXTGEAR JG-A7G60

| CPU | Ryzen 7 5700X |
| グラフィック | RTX 5060(8GB) |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | 500GB NVMe SSD |
NEXTGEARの筐体は冷却性能が高いです。標準水冷の高冷却&安定稼働の製品クオリティや、標準3年保証、24時間の電話サポートも魅力。
Ryzen 7 5700X×RTX 5060の最新ゲームを楽しめる鉄板構成で、重量級タイトルでは8コア16スレッドのRyzen 7 5700Xは安心感があります。
個人ゲーム制作
ここがいちばんメインストリームです。Nanite・Lumenを使った制作も、この構成なら快適に進められます。CPUは8〜12コア以上、メモリ32GB以上、GPUはRTX 5070クラス(VRAM 12GB)が目安です。
GALLERIA XPC7A-R57-GD

| スペック | |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 7 265F |
| グラフィック | RTX 5070(12GB) |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD |
GALLERIAのXシリーズのミドルタワー型です。ガレリアのスタイリッシュな筐体でデザインと、旧筐体からさらに進化した冷却性能が魅力です。
ななめ45度のコンソールパネルも使い勝手が良いです。 ゲーると7800X3Dの方がfps適性が高く、ゲームコスパでは及ばないです。しかし、クリエイティブの安定性を重視する場合には非常におすすめの構成です。
G TUNE DG-I7G70

| スペック | |
|---|---|
| CPU | Core Ultra 7 270K Plus |
| グラフィック | RTX 5070(12GB) |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 1TB NVMe SSD |
G TUNE DG-I7G70は、高級感・冷却性・静音性をしっかり押さえた、G TUNEの新ミニタワーです。前面LEDが間接照明のように灯り、デスクに置いたときの存在感も魅力のひとつ。
GPUにはRTX 5070を搭載しているので、最新ゲームもWQHD解像度で気持ちよく動かせます。
CPUは「最高のオールラウンドCPU」とも評される高コスパモデル「Core Ultra 7 270K Plus」。ゲームに加えて動画編集や配信といった作業もこなせるため、これ1台でやりたいことが幅広くカバーできます。
大規模ワールド制作
広大なオープンワールドや、大量のアセットを扱う制作はPCへの要求が一段上がります。CPUは16コア前後、メモリは64GB以上、VRAM 16GB以上のハイエンドが目安です。
G TUNE FZ-I9G80

| CPU | Core Ultra 9 285K |
| グラフィック | RTX 5080(16GB) |
| メモリ | 64GB |
| ストレージ | 2TB NVMe SSD |
「G TUNE FZ-I9G80」は、Core Ultra 9 285KとRTX 5080を搭載。4K解像度の最重量級タイトルでも、画質を妥協せずに快適に遊べます。
32GBメモリと2TB SSD標準装備で、大容量ゲームを何本入れても余裕あり。ゲームの裏で配信や録画を回しても動作がもたつくことはありません。
冷却設計にも妥協がなく、長時間のプレイでも性能が落ちにくい構造。24時間サポートと標準3年保証付きで、高額モデルだからこそ安心して選べます。
GALLERIA SMR9E-R59-GL

| スペック | |
|---|---|
| CPU | Ryzen 9 9950X3D2 |
| グラフィック | RTX 5090(32GB) |
| メモリ | 64GB |
| ストレージ | 2TB NVMe SSD |
GALLERIA SMR9E-R59-GLは、GALLERIAの最上位帯にあたるハイエンドモデルです。RTX 5090(32GB)と16コア32スレッドのRyzen 9 9950X3D2を組み合わせた、現行のゲーミング・クリエイティブ用途で最高クラスの構成になります。メモリは64GB、ストレージは2TBのGen5 SSDと、各パーツも一切妥協のない仕様です。
4K最高設定でのAAAタイトルを高フレームレートで動かしたい方、配信・動画編集・3DCG・ローカルAI処理など並列負荷の重い作業を一台でこなしたい方に向きます。
GALLERIAは長年BTOシェア上位を維持しているブランドで、サポート・出荷スピードの安定感も含めて、初めてのハイエンド機としても選びやすいモデルです。
Unreal Engine 5に関するよくある質問
まとめ
UE5.8のスペックは、3段階で考えると分かりやすいです。
- 起動できる最低限:メモリ8GB・4コアCPU。ソフトが立ち上がるライン。
- 公式の推奨ハードウェア:メモリ32GB・VRAM 8GB以上・DirectX 12対応GPU・クアッドコア以上。一般的に開発できるライン。
- 本格制作の実用ライン:メモリ32〜64GB・VRAM 12GB以上・RTX 5070クラス以上。Nanite/Lumen/MegaLightsを快適に制作するライン。
判断の軸は、起動できるかどうかではなく、快適に制作できるかどうかです。これから始めるなら、メモリ32GB・VRAM 8GB以上を最初の基準値にしましょう。
自分の作りたいものに合わせて、無理のない範囲で構成を選んでみてください。



