GeForce RTX 4060 Tiのゲーム性能をベンチマークや実際のゲームで動かしてどの位快適に動作可能なのかをチェックしました。
計測したタイトルは以下の目次からチェック可能です。
検証機材のスペック
今回の検証に当たっての構成は以下の表の通りとなっています。
検証環境 | |||
---|---|---|---|
OS | Windows 11 | ||
CPU | Core i9-12900K | ||
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー | ||
CPUグリス | ダイヤモンドグリス 親和産業 OC7 | ||
グラフィック | RTX 4060 Ti | ||
マザーボード | Z790 | ||
メモリ | 32GB(DDR5-4800) |
ゲームのベンチマークをチェック
ゲームのベンチマークテストやFPS計測時の平均フレームレートをテストしました。
エルデンリング
レイトレーシング対応ソフトです。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | レイトレ最高 | 25 FPS |
最高 | 42 FPS | |
高 | 46 FPS | |
低 | 60 FPS | |
WQHD 2560×1440 | レイトレ最高 | 42 FPS |
最高 | 60 FPS | |
高 | 60 FPS | |
低 | 60 FPS | |
フルHD 1920×1080 | レイトレ最高 | 52 FPS |
最高 | 60 FPS | |
高 | 60 FPS | |
低 | 60 FPS |
計測場所:エレの教会。自動描画調整はOFF。画質は品質設定の最高。レイトレーシングの品質:最高。MAX60FPS。
ウォッチドッグス レギオン
レイトレーシング&NVIDIA DLSS対応ソフトです。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | エクストリーム | 28 FPS |
WQHD 2560×144 | エクストリーム | 51 FPS |
フルHD 1920×1080 | エクストリーム | 66 FPS |
フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。DX12。画質プリセットは最大(画質:最大、レイトレ:最大、DLSS:品質、精細度の向上100%)
メトロ エクソダス(PCエンハンスドエディション)
レイトレーシング&NVIDIA DLSS対応ソフトです。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | エクストリーム | 34 FPS |
WQHD 2560×144 | エクストリーム | 54 FPS |
フルHD 1920×1080 | エクストリーム | 66 FPS |
フレームレートはベンチマークソフトを実行した時の数値になりますレイトレーシング:ウルトラ・NVIDIA DLSS:クオリティ。
フォースポークン
レイトレーシング&NVIDIA DLSS対応ソフトです。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | レイトレ最高 | 31 | FPS
最高 | 35 | FPS|
高 | 47 | FPS|
低 | 70 FPS | |
WQHD 2560×1440 | レイトレ最高 | 60 | FPS
最高 | 63 FPS | |
高 | 83 FPS | |
低 | 130 FPS | |
フルHD 1920×1080 | レイトレ最高 | 71 | FPS
最高 | 86 FPS | |
高 | 118 FPS | |
低 | 164 FPS |
フレームレートはベンチマークソフトを実行時の平均fpsになります。NVIDIA DLSS(クオリティ)適用。
サイバーパンク2077
レイトレーシング&NVIDIA DLSS 3対応ソフトです。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | レイトレウルトラ | 32 | FPS
ウルトラ | 43 | FPS|
高 | 60 FPS | |
低 | 80 FPS | |
WQHD 2560×1440 | レイトレウルトラ | 75 FPS |
ウルトラ | 98 FPS | |
高 | 125 FPS | |
低 | 156 FPS | |
フルHD 1920×1080 | レイトレウルトラ | 119 | FPS
ウルトラ | 163 FPS | |
高 | 189 FPS | |
低 | 227 FPS |
フレームレートはベンチマークソフトを実行時の平均fpsになります。NVIDIA DLSS クオリティ適用。フレーム生成(NVIDIA DLSS 3):オン。
ホグワーツ・レガシー
レイトレーシング&NVIDIA DLSS 3対応ソフトです。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | レイトレ最高 | – |
最高 | 63 | FPS|
高 | 68 FPS | |
低 | 81 FPS | |
WQHD 2560×1440 | レイトレ最高 | 79 FPS |
最高 | 110 FPS | |
高 | 124 FPS | |
低 | 159 FPS | |
フルHD 1920×1080 | レイトレ最高 | 96 | FPS
最高 | 154 FPS | |
高 | 172 FPS | |
低 | 227 FPS |
「ホグワーツ北門」周辺の平均fpsの数値になります。DLSSクオリティ。フレーム生成(NVIDIA DLSS 3):オン。
フォートナイト
レイトレーシング&NVIDIA DLSS対応ソフトです。
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 35 FPS |
高 | 54 FPS | |
中 | 73 FPS | |
低 | 107 FPS | |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 59 FPS |
高 | 86 FPS | |
中 | 123 FPS | |
低 | 179 FPS | |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 83 FPS |
高 | 113 FPS | |
中 | 151 FPS | |
低 | 187 FPS |
「スラッピーショア」周辺の平均fpsの数値になります。最高画質設定。DirectX12。NVIDIA DLSS:品質。レイトレーシング:オフ。チャプター4シーズン2。
ファイナルファンタジー XV
NVIDIA DLSS対応ソフトです。
解像度 | 設定 | FPS / スコア |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 52 FPS / 5289 |
標準 | 63 FPS / 6306 | |
軽量 | 86 FPS / 8652 | |
WQHD 2560×1440 | 高 | 95 FPS / 9540 |
標準 | 126 FPS / 12677 | |
軽量 | 167 FPS / 16775 | |
フルHD 1920×1080 | 高 | 130 FPS / 13020 |
標準 | 185 FPS / 18571 | |
軽量 | 222 FPS / 22278 |
バージョン1.3:フレームレートはベンチマーク実行時の数値から算出した数値です。
BLUE PROTOCOL
解像度 | 設定 | FPS / スコア |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 57 fps / 7870 |
高 | 83 fps / 11732 | |
低 | 183 fps / 27138 | |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 114 fps / 16268 |
高 | 159 fps / 22593 | |
低 | 304 fps / 43709 | |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 173 fps / 24557 |
高 | 222 fps / 31126 | |
低 | 351 fps / 48580 |
フレームレートはベンチマークソフトを実行した時の数値になります。フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値です。
Forza Horizon 5
レイトレーシング&NVIDIA DLSS 3対応ソフトです。
解像度 | 設定 | FPS / スコア |
---|---|---|
4K 3840×2160 | エクストリーム | 50 FPS |
高 | 93 FPS | |
低 | 101 FPS | |
WQHD 2560×1440 | エクストリーム | 115 FPS |
高 | 166 FPS | |
低 | 186 FPS | |
フルHD 1920×1080 | エクストリーム | 151 FPS |
高 | 224 FPS | |
低 | 262 FPS |
フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。DLSSクオリティ。フレーム生成(NVIDIA DLSS 3):ON。
ストリートファイター6
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 58.45 FPS |
WQHD 2560×144 | 最高 | 59.99 FPS |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 59.99 FPS |
フレームレートはベンチマークソフトを実行した時の数値になります。フレームレートはFIGHTING GROUNDの数値です。
ファイナルファンタジー XIV 暁月のフィナーレ
解像度 | 設定 | FPS / スコア |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 63 | FPS / 9298
高 | 70 FPS / 10353 | |
標準 | 120 FPS / 17956 | |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 135 FPS / 19914 |
高 | 144 FPS / 21143 | |
標準 | 202 FPS / 28325 | |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 187 FPS / 26465 |
高 | 192 FPS / 27016 | |
標準 | 254 FPS / 35158 |
フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値です。
オーバーウォッチ2
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | エピック | 67 FPS |
WQHD 2560×144 | エピック | 129 FPS |
フルHD 1920×1080 | エピック | 189 FPS |
計測場所は「Eichenwalde」で、乱戦時のみのフレームレート計測です。レンダー・スケールは100%に設定しています。最大フレームレートは600fpsです。
Apex Legends
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 103 FPS |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 175 FPS |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 234 FPS |
計測場所:シーズン17の射撃訓練場、垂直同期:適用型(1/2レート)、視野(FOV):90。最大フレームレートは300fpsです。
PSO2:NGS
NVIDIA DLSS対応ソフトです。
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
4K 3840×2160 | ウルトラ | 5782 |
中 | 23146 | |
最低 | 46644 | |
WQHD 2560×1440 | ウルトラ | 21664 |
中 | 45162 | |
最低 | 49653 | |
フルHD 1920×1080 | ウルトラ | 35472 |
中 | 48039 | |
最低 | 49751 |
スコアはベンチマーク実行時の数値になります。
レインボーシックス シージ
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 94 FPS |
最低 | 168 FPS | |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 200 FPS |
最低 | 344 FPS | |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 322 FPS |
最低 | 463 FPS |
レンダリングのスケーリングは100。フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。DirectX 11。
ドラゴンクエスト X
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 25192 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 25595 |
ベンチマーク実行時のスコアになります。
3DMARK
TimeSpy
3DMARKのTimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測するベンチマークテストです。
RTX 4060 TiはRTX 3070に匹敵する性能を持つグラフィックスカードです。
GeForce RTX 4060 Tiのスペック
RTX 4070 | RTX 4060 Ti | RTX 3060 Ti | |
---|---|---|---|
アーキテクチャ | Ada Lovelace | Ada Lovelace | Ampere |
CUDAコア | 5888 | 4352 | 4864 |
ブースト クロック (GHz) | 2.48 | 2.54 | 1.67 |
メモリ容量 | 12 GB GDDR6X | 16GB GDDR6 8GB GDDR6 | 8 GB GDDR6 |
メモリバス幅 | 192 bit | 128 bit | 256 bit |
レイ トレーシング コア | 第3世代 | 第3世代 | 第2世代 |
Tensor コア | 第4世代 | 第4世代 | 第3世代 |
消費電力 | 200W | 165W or 160W | 200W |
GeForce RTX 4060 Tiは、前世代のRTX 3060 Tiと比較すると、CUDAコアが微減していますが、動作クロックが高いです。
ビデオメモリは、16GBと8GB版の2つが存在します。
フルHDゲームなら8GB版の方がコスト的にも容量的にもおすすめですが、VRAMが必要な用途で使いたい方は16GB版が嬉しい方もいるでしょう。
16GB版が多すぎる方はRTX 4070の12GBを狙うのが良いと思います。
RTX 4070 / RTX 4060 Tiはどちらも非常に人気が高いレンジのグラフィックスボードになる事が予想されます。
GTX 10シリーズ、RTX 20シリーズ、RTX 30シリーズでも70番台、60番台はゲーミングPCの人気ランキング上位常連の人気グラボでした。
その中でビデオメモリが16GB / 12 GB / 8GBの3つの選択肢があるのは非常に良い点かなと思います。
メモリバス幅に関しては、RTX 3060 Tiと比較してRTX 4060 Tiの方が少ないですが、NVIDIAさん見解によると前世代のRTX 3060 Tiと比較するとL2キャッシュの容量が増えたため、性能と効率が向上し、メモリバスのトラフィックが平均で50%強削減できたため、メモリ帯域幅を2倍効率的に使用することができるようになったそうです。
実際にRTX 4060 TiとRTX 3060 Tiの両方触ってみると、フルHD/WQHDならメモリバス幅の影響は個人的には感じないです。
レイトレーシングコアやTensorコアは最新に刷新されており、RTX 40シリーズなので、NVIDIA DLSS 3(フレーム生成)を利用可能です。
フレーム生成が使えるというのがRTX 4060 Tiの強みで、RTX 3060 Tiと大きな差別化のポイントになっています。
消費電力面ではRTX 4060 TiがRTX 3060 Tiと比較して少なく、優秀な消費電力量になります。
GeForce RTX 4060 Tiの性能まとめ
GeForce RTX 4060 Tiは、フルHD(1920×1080)解像度の重量級ゲームに対応可能なパフォーマンスを持っています。
一部の最重量級クラスのタイトル以外のゲームや、DLSS 3対応タイトルならWQHD(2560×1440)解像度も十分視野に入るでしょう。
高フレームレートを出してゲームを楽しみたいFPS / TPSゲーマーの方も、画質を調整すると重い「フォートナイト」でもフルHD中設定辺りで144fpsで滑らかに動く性能を持っています。
FPS / TPSゲームを144fpsで楽しみたい方にもおすすめのグラフィックスボードです。