キーボードはパソコンの前に座って入力する時間が長ければ長い人ほどこだわった方がいいデバイスだと思います。
ゲーム用途ならメカニカルなら人気です。静電無接点容量方式ならRealforceかなと思います。その辺が分かるようにキーボードのスイッチの方式などの解説をしていきます。
キーボードのキースイッチの特徴
キーボードの購入時に何のスイッチを採用しているのかという点は必ず確認して下さい。
商品ページに掲載が無かったらメーカーページに行けば調べられると思います。キーボードはスイッチが命なので特にゲーム用途ではメカニカルスイッチをおすすめします。
メンブレン方式
一般的なデスクトップPCを購入した時に付いてくるのキーボードです。メンブレンは膜(まく)という意味。
メンブレン方式の特徴としては反発が強いので長時間のタイピングには向いていません。腱鞘炎などのリスクも懸念されています。
耐久性もメカニカルや静電無接点と比較すると脆いです。ですが非常に安価なのでキーボードをあまり叩かないという人にはコスパは良いです。
パンタグラフ方式
一般的なノートPCにほとんど採用されているキーボードです。ノートPCだけでは無くてデスクトップ用もあります。パンタグラフは鉄道車両のパンダグラフに機構が似ている事からそう呼ばれています。
下に深く押しこむという事が無く少ない力でキーを押せるので、パンダグラフ式は慣れると疲れないという特徴があります。ですが、基本的な構造はメンブレンと変わらないのでやはり長時間のタイピングや長文を打つ機会が多いという人はやめた方がいいでしょう。
メカニカル方式
赤軸
赤軸は黒軸と同じようにクリック感が無いタイプのメカニカルです。黒軸と違うのは押下圧が45gと軽い事にあります。黒軸に比べて反発力が弱いので力を入れずに打鍵出来ます。さらに赤軸はメカニカル方式の中では比較的打鍵音が抑えめです。特にゲームシーンでは人気のキーボードです。
茶軸
茶軸はクリック感が青軸ほどでは無いですが気持ちあります。そして赤軸のような軽さも持ちあわせています。赤軸の押下圧約45gで茶軸が45gなのでほぼ同じです。茶軸はそういう意味では万人に受け入れられるスイッチです。逆にメカニカルが好きな人には物足りないかもしれません。
青軸
指をキーに置いてほんの少しだけ押すと若干の遊びがありスッと押すと明確にカチッ!と音がしてきっちりしたクリック感があります。この感覚は他のキーボードを叩いても味わえない何とも言えない青軸キーボード特有の爽快な打ち心地が味わえます。ただ、打鍵音が結構うるさいです。これは周りに誰もいない環境でキーボードを叩けるという人以外はおすすめできません。
黒軸
他のメカニカル式のキーボードと比較すると重いなと感じます。簡単に言うと赤軸を重くした感じです。CHERRY MXスイッチの黒軸は押下圧が約60gです。青軸が50g、茶軸・赤軸が45gなので実際に触ってみると違いは結構分かります。ですが、この黒軸の重さが好きという方もいるので好みの問題だと思います。クリック感が無く反発で自然にキーを押し戻してくれる感覚があります。
CHERRY MXスイッチ
CHERRY MXスイッチ | 押下圧 | クリック感 | キーの重さ | 打鍵音 |
---|---|---|---|---|
赤軸 | 約45g ±15g | なし | ☆☆ | ♪ |
茶軸 | 約45g ±20g | あり | ☆☆☆ | ♪♪♪ |
青軸 | 約50g ±15g | あり | ☆ | ♪♪♪♪ |
黒軸 | 約60g ±20g | なし | ☆☆☆☆ | ♪ |
押下圧はキーを押した時の重さの事です。例えば黒軸の約60g ±20gだと40g~80gまでの誤差がありますよという感じで読み取れます。
静電容量無接点方式
静電容量無接点方式を採用しているキーボードとしてはHHKB(ハッピーハッキングキーボード)とRealforce(リアルフォース)が人気です。
これは実際に打鍵してみるとフワッとした打鍵という印象を個人的には受けます。抵抗を感じない押し込み加減なのに底打ちしても静音性に優れており、押し上げるような圧も全く感じません。
これは素早く打鍵するのには最高のキーボードというネット上での評価もうなずけます。
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変荷重と「ALL30g、ALL45g、ALL55g」
よく打つキーが45gで小指などのキーは30gのようになっているのが変荷重です。「ALL30g、ALL45g、ALL55g」は荷重が統一されている商品になります。
変荷重よりも統一荷重の製品の方がどんなジャンルのゲームをするのかにもよるのですが、FPSなどは統一されている製品の方があっているかなと思います。逆にタイピングする事が多い人は変荷重でもいいのかもしれません。
テンキーの有無
※キーボードは東プレのREALFORCE 108UH-S
1で示したようにテンキーだけが無いモデルもあります。
2で示したようにテンキーに加えてhomeキーやendキーなどのキーも省かれているものはノートPCやワイヤレスキーボードなどに多いです。そしてカーソルキーが小さいのも特徴的です。
テンキーの必要性とは?
テンキー有
テンキーがある場合は数字入力がし易いというメリットがあります。
テンキーを使わないという方にとってはマウスとキーボードの距離が離れるのでその分疲れるというデメリットもあります。
テンキー無
テンキーが無いと机上のスペースを広く使う事が可能です。マウスとの距離が狭まるのでマウスを使う頻度が多い人はメリットと言えます。
他にもテンキーのみの商品を購入して左に配置したり上部に配置したりして対応する事も可能です。
テンキー入力を頻繁にしないと思っていても意外と使っているというシーンが多く、基本的にはテンキー有りの方が売れています。
キーの同時押しについて
一般的なキーボードでは2~3キーしか同時認識しませんが、FPSなどのゲームでは4~5キーの同時押しをする事があるので、これだとキーを入力しているのに認識されないという事になります。
なのでNキーロールオーバー対応キーボードを選択すると全キー同時押しに対応している事が多いので個別にチェックして全キー同時押しを選択するのが吉です。
おすすめのゲーミングキーボード
おすすめのゲーミングキーボードをご紹介します。
G PRO X
Logicoolのテンキーレスで評価の高い『G Pro』はテンキーレスなので幅を取らず、価格含めておすすめのゲーミングキーボードです。
APEX PRO
最強のゲーミングキーボードとの呼び声も高い「Apex Pro TKL」はアクチュエーションポイントを任意で変更できるのでゲームを快適に行う事ができるのが大きな特徴です。
アクチュエーションポイントはキーを押した時にスイッチがOFFからONになる深さの値です。メカニカルキーは2mm前後程度ですが、Apex Proは0.4mmまで下げられます。
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まとめ
高級なキーボードは価格が2万円を越える製品もあります。高すぎ!と思った人も少なくないと思います。
最初は誰でもそう思うと思います。でもそれだけの出費をしてもキーボードを打つストレスから開放されたいというユーザーがいるのも事実です。
長文を打ったり、ゲーム用途で使ったりとシーンは様々ですが、高級なキーボードはストレスなくゲームや文章入力を補助してくれるので、長く使うという事を考えると高級キーボードに投資するのもおすすめです。