
Steamではワンクリックでゲームを削除できますが、アンインストール後のセーブデータやクラウド保存の扱いが気になる人も多いでしょう。
この記事では、Steamクライアントからのアンインストール方法をはじめ、ローカルデータのバックアップや完全削除の手順まで、初心者でも安心して操作できるよう画像付きで丁寧に解説します。
Steamクライアントからアンインストールする方法
Steamクライアントからアンインストールする方法を解説します。

Steamアプリを起動し、上部メニューの「ライブラリ」をクリックします。
ここには自分がインストールしたすべてのゲームが一覧で表示されます。

ライブラリ一覧の中から、アンインストールしたいゲームを右クリックします。右クリックメニューの中にある「管理(Manage)」を選びましょう。「管理」メニューを開くと、「アンインストール」という項目があります。

「アンインストール」をクリックすると確認ウィンドウが表示され、「このゲームを削除しますか?」と聞かれるので「アンインストール」を選択します。
これでSteamが自動的に該当ゲームを削除します。削除が完了すると、ゲームはライブラリには残りますが、「インストール」ボタンが表示された状態に変わります。プレイしたい時はまたインストールすれば遊べます。
強制的にアンインストールする方法
Steamクライアントからアンインストールできない場合に、強制的にアンインストールする方法について解説していきます。
Steamフォルダを手動で削除する
最初に試すべき安全な方法です。Steamが途中で止まったり、アンインストールしても残る場合は、フォルダを直接削除します。

タスクマネージャーを開き、「Steam」を終了します。Steamがフリーズしてしまった時も有効なので、覚えておきましょう。タスクマネージャーは「Cntrl+Shift+Esc
」キーの同時押しで出す事が可能です。

「C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\ゲームタイトル名」や、自分で任意で指定したフォルダにSteamのゲームが入っています。
削除後、ゴミ箱を空にしておくと消えます。セーブデータが別フォルダに残っている場合もあるので、「ドキュメント」や「AppData」も確認しておきましょう。
専用アンインストールツールを使う
手動で削除してもフォルダやレジストリが残る場合は、専用ツールを使う方法があります。個人的にはこちらの方法がおすすめ。

Geek Uninstaller(ギークアンインストーラー)は、Windows向けの無料アンインストールツールです。インストール不要の軽量ソフトで、USBメモリからでも起動できるのが特徴。
通常のアンインストールでは残ってしまうフォルダやレジストリを自動で検出し、関連ファイルを完全に削除できます。
操作もシンプルで、削除したいアプリを選んで「強制アンインストール」をクリックするだけ。
Steamゲームを削除しても一部ファイルが残ってしまう場合や、エラーで削除できないケースにも有効です。軽快で扱いやすいため、初心者でも安心して使える定番ツールです。


アンインストールしてもセーブデータは残る?
結論から言うと、多くのSteamゲームではセーブデータは残ります。その理由は、Steamには「Steamクラウド」という自動バックアップ機能があるためです。
Steamクラウド対応ゲームの場合
Steamクラウドに対応しているゲームでは、プレイデータがクラウド上に自動保存されます。アンインストールしてもデータはSteamのサーバー上に残るため、再インストールすれば続きからプレイ可能です。

確認方法は、Steamのストアページに「Steamクラウド」と記載があるタイトルは対応しています。
例えば、『サイバーパンク2077』『スカイリム』『エルデンリング』『龍が如く8』『バイオハザード RE:4』『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』『モンスターハンターワイルズ』『ウィッチャー3』『Forza Horizon 5』『ストリートファイター 6』『Stellar Blade』『SILENT HILL f』『バトルフィールド 6』など、多くの人気タイトルはSteamクラウド対応です。データの心配をせずに整理ができます。
Steamクラウド非対応ゲームの場合
一部のゲームはクラウド非対応です。その場合、セーブデータはPC内(ローカルフォルダ)に保存されています。アンインストールすると、そのフォルダごと削除される可能性があるため注意が必要です。
以下、Steamクラウド非対応ゲームの個別タイトルの解説です。
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\DarkSoulsIII
ダークソウル3はAppDataに格納されています。
AppDataフォルダは隠しフォルダの場合が多いので、エクスプローラーの表示設定で「隠しファイルとフォルダを表示」を有効にしてください。

「Windows+E
」キーを押してエクスプローラーを立ち上げて下さい。右上に「…」があるのでクリックします。
フォルダーオプションから表示タブをクリックし、「隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する」をクリックし適用します。これで隠しファイルにアクセスする事が可能です。
C:\Users\ユーザー名\Documents\Rockstar Games\GTA V\Profiles\(ID)
GTA5はドキュメントにあります。別PCでプレイする可能性もあるので、バックアップを定期的に取得する事をおすすめします。
ローカル保存タイトルのバックアップ方法
Steamクラウドに対応していないゲームでは、セーブデータが自分のパソコン内(ローカル)に保存されています。そのため、アンインストールやPCの初期化を行うとデータが消えてしまう可能性があります。
ここでは、手動で安全にバックアップを取る方法を紹介します。
Steamのセーブデータの代表的な保存先
ゲームによって保存先は異なりますが、代表的な保存フォルダは次の通りです。
AppDataフォルダ
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\ゲーム名
C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\ゲーム名
ドキュメントフォルダ
C:\Users\ユーザー名\Documents\ゲーム名
C:\Users\ユーザー名\Documents\My Games\ゲーム名
ゲームインストールフォルダ
C:\Program Files (x86)\Steam\steamapps\common\ゲーム名
Steamクラウド対応ゲーム
C:\Program Files (x86)\Steam\userdata\SteamID\AppID

AppIDがわからない場合は、SteamストアページのURLを確認してみましょう。URL内の「app/
」の直後にある数字が、そのゲームのAppIDです。
セーブデータをコピーして保存する
セーブデータのフォルダを見つけたら、該当するフォルダを丸ごとコピーします。そして、次のような場所にバックアップしておくと安心です。
- 外付けHDDやUSBメモリ
- Google DriveやDropboxなどのクラウドストレージ
- 別のドライブ(例:Dドライブなど)
フォルダごとコピーすることで、セーブデータだけでなく設定ファイルも一緒に保存されます。

MODを導入しているタイトルは、セーブデータと同時にMODフォルダもバックアップしておくと安心です。保存に少し時間はかかりますが、バックアップ用として使うならHDDの方がコスパが良くおすすめです。
復元するときは元の場所に戻す
再インストール後にゲームを起動する前に、バックアップしておいたフォルダを元の保存場所に上書きコピーします。正しく復元できれば、以前の続きからそのままプレイできます。
Steamから完全に削除・非表示にする方法
「もう遊ばないゲームをライブラリから消したい」ときは、Steamの非表示機能やアカウントからの完全削除を使う方法があります。どちらも無料で行えますが、目的に応じて使い分けるのがポイントです。
ライブラリ非表示にする方法(おすすめ)
- データは削除されない
- 非表示設定はいつでも解除可能
遊ばないけれど再インストールする可能性がある場合は、この方法が最適です。ゲーム自体は所有したまま、ライブラリ一覧から見えなくなります。

Steamアプリを起動し、上部メニューの「ライブラリ」をクリックします。

非表示にしたいゲームを右クリックし、「管理」→「このゲームを非表示にする」をクリックします。
これでライブラリから一覧表示が消えます。

非表示にしたゲームは、ライブラリ上部の「表示」→「非表示のゲーム」からいつでも確認できます。非表示からの削除を選択する事でライブラリに再表示できます。
Steamサポート経由でアカウントから完全削除する
- 一度削除すると元に戻せない
- DLCや実績なども同時に消える
もう二度と遊ばないゲームを完全に消したい場合は、Steamサポートページから削除申請を行います。この操作を行うと、ライブラリや所有履歴からも完全に削除されます。

「全ての購入履歴を表示」をクリックするとタイトルが出てくるので、削除したいゲームを選択します。

この製品で入手した製品に問題がありますの下に「タイトル名」があるのでクリックします。

「OK 上記のゲームをアカウントから永久的に削除します」をクリック。
削除が完了すると、該当タイトルはライブラリやプロフィールにも表示されなくなります。再購入しない限り再びプレイすることはできません。
まとめ
Steamのゲームは、ライブラリ上から数クリックで簡単にアンインストールできます。多くのタイトルは「Steamクラウド」に対応しており、セーブデータはクラウド上に自動保存されるため、再インストール後も続きからプレイできます。
ただし、一部のゲームはクラウド非対応のため、アンインストール前にローカルのセーブデータをバックアップしておくことが大切です。
また、遊ばないタイトルを整理したい場合は「非表示」機能を使えば、ライブラリをすっきり保てます。もう二度と遊ばない場合は、Steamサポートからアカウント削除も可能です。
目的に合わせて使い分ければ、容量管理もデータのバックアップもスムーズに行えます。