
このページではハイエンドのゲーミングPCの価値を考えていこうと思います。
無難に構成していくと20万円前後の価格帯が人気のレンジになります。一般的に人気のゲーミングPCがその価格帯で出来上がるので20万円以上のゲーミングPCとなるとコストを回収する事が可能かという視点で考えるのが選ぶ基準になります。
目次
ゲーミングPCの価格構成例からハイエンドを考える

コストの大部分を占めるのが主にグラフィックボードになります。メモリやCPUは20万円以下でもある程度のラインまで構成出来るはずなのでグラボが主な価格のリソースという事になります。
例えば最新のゲームがリリースされた瞬間に4Kで最高設定で遊びたいという場合はハイエンドのグラフィックボードが必要です。ゲームによってはそれですら足りない場合もあります。
CPUに関しては動画編集作業等で更に性能が欲しい場合にはCore i9などに手を出すと更に価格は上がります。
しかし、トップでも30~40万円程度である程度上限値まで行けるのがゲーミングPCです。他の趣味の場合もっとトップは金額が高いと思います。
ただ、ゲーミングPCはサイクルが速いというデメリットがあります。
複数枚のグラフィックボードを組み合わせるSLI等の場合は性能は上がりますがデメリットも大きいので一般的にはシングルGPU運用がベターです。
ハイエンドはどういう人向けのゲーミングPC?
最新のゲームを最高設定でプレイしたい方や、トリプルディスプレイ等の多画面でゲームをプレイしたい場合、4Kでプレイしたい場合は解像度が高くなると要求スペックも跳ね上がるのでそれらに対応したいという場合にはハイエンドが必要になります。
トリプルディスプレイで臨場感&没入感アップ

画像出典:ROG SWIFT PG258Qのゲーミングモニター
トリプルディスプレイでのゲーム体験は家庭用ゲーム機では味わえない大迫力があります。こればっかりは文章でどう説明しても体感しないと分からない部分ですが、解像度としては1920×1080の解像度のフルHDが3枚になるので5760×1080の解像度がトリプルディスプレイになります。
つまり横に伸びるので人間の視野は120度くらいと言われていますので大幅にそれを超えてきます。
ワイドのモニターのサイズが現在では一般的なので前傾姿勢にしろ後傾姿勢にしろおそらく眼球か首を動かさないと端のディスプレイを目視で捉える事は不可能です。なので非常に臨場感が出ます。レースゲームなら実際にそこを走っているかのように思えますし、FPSゲームでも戦場にいるような没入感を得る事が可能です。
※FPSの場合はガチで勝ちに行く場合はゲーミングモニターが推奨されます。
今までは前面の1枚のディスプレイだけですが、特に1人称のアクションゲームでは3枚になると横も一緒に動くので単語で表現すると『ワサワサ』と言いますか、周りの環境も一緒に動いているような感覚になります。
こういうような環境を構築しようとなると縦の解像度は同じですが横の解像度が3倍になるのでグラフィック性能が要求されます。4Kの場合は縦が2倍で横が2倍なのでフルHDの画面を単純に4枚並べた物を一枚に凝縮した解像度です。だからより描画が細かく美麗になります。これらを最新ゲームで体験したい場合はハイエンドのゲーミングPCが必要になるという訳です。
ウルトラワイド

PCゲームの場合には解像度が自由に設定する事が出来るというメリットを活かして、本来映画等で有効な横長サイズでのゲームプレイをする事も可能です。
このサイズのメリットとしてはトリプルディスプレイのように横に長すぎ無いので普段使いのしやすさや一画面である程度の事を済ませたいという場合や、ベゼルが気になるという方にはおすすめです。

(3440×1440でのファークライ5)
デメリットとしては臨場感が強すぎて人によっては酔う事です。逆に言うとそれだけ臨場感がありすぎるという事も言えます。

(3440×1440でのシティーズスカイラインズ)

(3440×1440でのSTEEP)
シミュレーションゲームの場合だと表示領域が広くなるので作った街を眺める際に非常に満足感が上がります。STEEPなどのスポーツゲームの場合臨場感が上がってかなり楽しめます。
ウルトラワイドのトリプルディスプレイに関してはかなり視認距離を取らないとですが、フルHDのトリプルよりも更に横長になります。完全に人間の視野角を超えるのでスペックもヤバイですが、興味のある方はレースゲームなどで試してみてもいいかもしれません。

4K

4K大画面でゲームをプレイした感想はデカイです。PCデスクの上に置くのは厳しい。PCデスクでの利用を考えている方は27~32インチで楽しんだ方が良いと思います。
机上のスペースが広く取れる方やテレビと接続する用途でゲーミングPCの利用を考えている方は大画面4Kはおすすめです。
4K HDRに対応しているテレビやモニターと組み合わせて4K HDR環境でゲームをプレイすると全く違う世界が見えてきます。
人より一歩上をいきたい方、予算に余裕がある方、ゲーミングPCに求める事が家庭用のゲーム機とは別次元の体験をしたいと思っている方にはおすすめです。

4KだとこのくらいフルHDとは違います。逆に言うと単純に4倍の性能が必要なるという言い方も出来ます。

HDRについて
– | DisplayHDR 400 | DisplayHDR 600 | DisplayHDR 1000 |
---|---|---|---|
HDR10 | 対応 | 対応 | 対応 |
最大輝度 / 明るさ | 400cd/m2 | 600cd/m2 | 1000cd/m2 |
輝度/明るさ(全体) | 320cd/m2 | 350cd/m2 | 600cd/m2 |
輝度/暗さ | 0.40cd/m2 | 0.10cd/m2 | 0.05cd/m2 |
色深度(bit) | 8bit | 8bit+2bit(10bit) | 8bit+2bit(10bit) |
色域 | ITU-R Bt.709 95% | ITU-R Bt.709 99% | DCI-P3 90% |
HDR液晶にはDisplayHDR規格があり、DisplayHDR 1000が高価なので400か600が狙い目。最近のモニターはHDR対応製品が多い傾向にあります。
MOD

画像出典:WesterosCraft
ゲーム改変が出来るMODをやるならスペックは高ければ高いほど良いです。特にグラフィック向上系のMODを入れて更に解像度を4Kとかにすればスペックはどれだけあっても安心出来ないと思います。
ただ4Kにしないであればパフォーマンス重視のグラフィック向上系のMODを探したりすれば20万円前後のゲーミングPCでも十分対応する事は可能です。

e-soprts系

とにかく勝ちにこだわる場合にはゲームがカクついていたら勝負になりません!しかし、タイトルによってはハイエンドで無くてもいける場合もあります。設定を最大限下げれば144FPSはハイスペッククラスでも十分狙えます。
ただ、配信をしながら・ゲームをしながら何かをする・最新のタイトルでも快適にと考えているのであればハイエンドのゲーミングPCが現実的になってきます。
VR

VRをプレイするにもハイエンドのゲーミングPCは適しています。VR chatとかスカイリムのVRなどがあります。VRの場合にもパフォーマンスの高さを活かす事が可能です。

レイトレーシング


左がRTXウルトラの状態。右がRTXオフの状態になります。ゲームタイトル名はメトロエクソダスです。
レイトレーシングって何?という方に簡単に説明すると『光の物理的挙動をシミュレートして映画並みの品質のレンダリングをリアルタイムで実現する』技術の事です。(NVIDIA公式サイトより引用)
解像度は4Kでウルトラ設定になります。画像だと暗く感じますが、実際のゲームプレイ時にはリアルな暗さに感じ臨場感がグッとアップしていると感じます。
上の状況を説明すると、窓の光源が一つしか無いので実際にRTXオフの状況は現実的では無いですよね。現実世界で真っ暗な部屋にカーテンを少し開けると上の画像のように窓の部分だけが明るい状況になると思います。
RTX対応タイトルの拡充は望まれますが、フォトリアルなグラフィックを目指して最新ゲーミングPCは進化し続けていっています。
目的があるならハイエンドはおすすめ
何か目的があるならハイエンドはおすすめです。ですが逆に何をやりたいのかよく分からないという場合には一般的にはミドルレンジで十分快適に作業する事は可能です。
先程紹介した現在のテクノロジーの最先端を体験したいという場合やゲームのグラフィック要求が高性能なスペックを要求してくるという場合はハイエンドしか選択肢が無いという場合が多いのでハイエンドのゲーミングPCを購入するのがベターです。
何となく高いほうがいいからという感じで購入すると損をする可能性があるので『スカイリムやFallout4やマイクラ等にMODを沢山いれて4Kでプレイしたい』『重量級のゲームで4Kでプレイしたい』というような明確な希望がある場合にはハイエンドをおすすめします。
あとはロマンを求めるというのも最大の動機になります。ほとんどの人が見たことのない景色を見れるのもハイエンドのゲーミングPCの最大のメリットです。
- 最先端のゲーム体験をしたい
- これをやってみたいという目的がある
- 性能に妥協したくない
- ロマンを求める
- 将来性に期待したい方
おすすめのハイエンド向けゲーミングPC
ユーザーからの圧倒的支持『ガレリア』


Z-SLIシリーズはその名の通りSLIに対応した製品です。PCケースが他のシングルGPUを搭載したPCケースではなくGR Oneという冷却性能が高く拡張性も極めて高いフルタワーが採用されています。放熱性等のSLIの問題と向き合ったガレリア品質のゲーミングPCです。

ガレリアのZシリーズはミドルレンジの定番のXシリーズとケースは同じ(ガレリア専用KTケース)ですが、より各パーツの性能がアップしており、ハイエンド仕様になっています。SLIまでは必要無いけどシングル最高のスペックを求める方にはおすすめです。
プロゲーマーからも支持『G-Tune』


G-Tuneの主力級のゲーミングPCがNEXTGEARです。2018年にNXTGEARの筐体デザインが一新し、マットな質感が高評価。フロントのHDMI端子がVRや実況と相性が良いPCとなっています。

G-tuneのフラッグシップモデルがMASTERPIECEシリーズです。フルタワーで冷却性能や静音性も高く、剛性感があり高級感のあるPCケースを求めている方におすすめです。