インテルの第11世代Coreプロセッサの「Core i7-11700K」のベンチマークと、他のCPUとの性能比較をしています。
Core i7-11700Kのスペック
まずはスペックを確認してみましょう。
製品名 | Core i7-11700K |
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コア数 / スレッド数 | 8 / 16 |
動作クロック | 3.6GHz |
最大クロック(TB時) | 5.0GHz |
対応メモリ | DDR4-3200 |
グラフィックス | Intel UHD Graphics 750 |
キャッシュ | 16MB |
TDP | 125W |
対応ソケット | LGA1200 |
Core i7-11700Kは、8コア16スレッドでTurbo Boost MAX3.0だと最大5GHzで動作するスペックとなっています。対応メモリはDDR4-3200。
検証機材のスペック
今回の検証に当たっての機材は以下の表の通りとなっています。
検証環境 | |
CPU | Core i7-11700K |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー(280mm) |
CPUグリス | ダイヤモンドグリス 親和産業 OC7 |
グラフィック | RTX 3080(10GB) RTX3070(8GB) |
メモリ | 32GB(DDR4-3200) |
マザーボード | Z590 |
ゲーミングPCを購入する際にはマザーボードがインテルの500シリーズかどうかと、メモリがDD4-3200かどうか、という点の確認をおすすめします。
ガレリア XA7C-R37のスペックの仕様を見てみましょう。
PC4-25600はメモリーモジュールです。1秒間のデータ転送量を示しています。
PC4-25600(DDR4-3200)なので、ガレリア XA7C-R37だとDDR4-3200が搭載されています。
DDR4-3200は動作周波数の事です。
メモリは速度が速いと、特にハイエンドの場合にフレームレートに影響があったりします。なのでスペックに記載されている規格と速度で運用するのがおすすめです。
インテル400シリーズでもソケットが「LGA1200」なので使えるのですが、20レーンのPCIe4.0に対応していないという点等もあるので、これから購入される方はインテル500シリーズ搭載マザーボードが搭載されているかどうかのチェックをおすすめします。
ガレリア XA7C-R37だと、マザーボードがH570なので最新のインテル500シリーズ搭載マザーボードが搭載されています。
このように仕様に記載されているので、ゲーミングPCを購入する際には一度チェックしてみるのがおすすめです。
Core i7-11700について
Core i7-11700は大幅にパフォーマンス変わってくるので、PL1の数値の変更方法を記載しておきます。
デメリットとしては消費電力と発熱が増える点です。
PL1はLong Duration Power Limit(長時間の電力制限)の事です。
ASUSマザーボードの場合には「ASUS Performance Enhancement 2.0(以下APE)」を「Enable」にします。
「APE」を有効にする方法はBIOSから行う事が出来ます。G-TuneのゲーミングPCの場合には立ち上がりが高速で以下の方法ではBIOSを開く事が出来ない可能性があるので、マウスコンピューターのBIOSを開く方法はこちらからチェックしてみて下さい。
- PCの電源を入れて、「Delete」or 「F2」キーを連打。
- BIOSが起動します。
- Advanced Mode(F7)を開きます。
- Ai Tweakerタブを選択。
- ASUS Performance Enhancement 2.0をEnabled(有効)にする
PL1=65W | PL1=125W |
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Core i7-11700のTDP(消費電力)は65Wなので、デフォルトの状態だとPL1=65W動作です。
「APE」を有効にする事でパワーリミットが緩和されます。デフォルトでは65Wでしたが、「APE」を有効にすると125Wに設定されました。
ASUSマザーボードでは「APE」でしたが、ASRockマザーボードの場合には「Base Frequency Boost(BFB)」になります。
ASRockマザーボードでCore i9-11900Kで確認した所、BFBの表示が無かったのでCore i7-11700等なら出てくるはずです。
MSIマザーボードの場合には手動で以下の通りに設定します。
Core i7-11700KのMSIマザーボードの参考例
「Advanced CPU Configuration」内の「Long Duration Power Limit(W)(PL1)」、「Short Duration Power Limit(W)(PL2)」、「Long Duration Maintaineds(S)(Tau)」の3項目を設定します。
Intel純正のXTUからも設定は可能です。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R20はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。マルチの性能差もありますが、シングルのスコア差がかなりありますね。
製品名 | CINEBENCH R20(マルチ) |
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Ryzen 9 3950X | |
Ryzen 9 3900X | |
Core i9-10900K | |
Ryzen 7 5800X | |
Core i7-11700K | |
Core i9-10900X | |
Core i7-11700 (125W) |
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Core i7-10700K | |
Ryzen 7 3700X | |
Core i9-9900K | |
Core i7-11700 | |
Core i7-9700K | |
Core i7-10700 | |
Ryzen 5 3600 | |
Ryzen 5 3500 | |
Core i5-9400F |
当サイトで計測したCINEBENCH R20のマルチスコアのベンチマーク比較になります。
マルチのスコアで比較するとCore i9-10900KとCore i7-10700Kの中間のスコアとなりました。
3DMARK
3DMARKのTimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
構成 | 3DMARK TimeSpy |
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Core i9-10900K RTX3080 |
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Core i7-11700K RTX3080 |
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Core i7-10700K RTX3080 |
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Ryzen 7 5800X RTX3080 |
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Core i7-10700 RTX3080 |
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Core i9-10900K RTX3070 |
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Core i7-11700K RTX3070 |
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Core i7-10700K RTX3070 |
Core i7-11700K以外は実機レビューで取得した数値です。
ハイエンド構成になるとCPU性能の差が出やすくなるのでハイエンドモデル(RTX3080)の場合にはCore i9 / Ryzen 9搭載の構成がおすすめになります。
RTX3070だとコストと性能のバランスに優れるCore i7がおすすめです。
Core i7-11700KはCore i9-10900Kに近いパフォーマンスが出ています。
FF15ベンチマーク
ファイナルファンタジー15は重量級ゲーム。スコアの評価としては6,000スコア出ていれば快適評価です。12,000スコアで非常に快適になります。
構成 | スコア |
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Core i9-10900K RTX3080 |
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Core i7-11700K RTX3080 |
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Ryzen 7 5800X RTX3080 |
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Core i7-10700K RTX3080 |
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Core i7-10700 RTX3080 |
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Core i7-11700K RTX3070 |
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Core i9-10900K RTX3070 |
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Core i7-10700K RTX3070 |
Core i7-11700K以外は実機レビューで取得した数値です。フレームレートはスコアから算出した数値になります。解像度はフルHD(1920×1080)、高設定で比較。
Core i7-11700KはCore i9-10900Kに近いパフォーマンスが出ています。
FF14ベンチマーク
ファイナルファンタジー14は中程度の描画負荷のゲーム。7,000スコアで「非常に快適」評価となります。
設定 | FPS |
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Ryzen 7 5800X RTX3080 |
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Core i9-10900K RTX3080 |
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Core i7-11700K RTX3080 |
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Core i7-10700K RTX3080 |
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Core i9-10900K RTX3070 |
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Core i7-11700K RTX3070 |
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Core i7-10700 RTX3080 |
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Core i7-10700K RTX3070 |
Core i7-11700K以外は実機レビューで取得した数値です。解像度はフルHD(1920×1080)、最高設定で比較。
Core i7-10700Kと比較するとCore i7-11700Kはパフォーマンスの向上を確認できます。
まとめ
前世代のCore i7-10700Kから順当にゲーム性能が進化しているので、Core i7-11700Kはゲーム用途としておすすめのCPUです。
性能だけでなく、PCI Express Gen 4.0の対応、DDR4-3200メモリの対応などのメリットもあるので、第11世代のCore i7搭載モデルをチェックしてみて下さい。
第11世代インテルCPU搭載のおすすめゲーミングPC
最新の第11世代インテルCoreプロセッサー搭載のおすすめゲーミングPCもご紹介します。
ドスパラ
ドスパラ(ガレリア)では第11世代インテルCoreプロセッサー搭載モデルのゲーミングPCが登場。
ガレリアのゲーミングPCは商品ラインアップが多く、価格のコストパフォーマンスにも優れるモデルが多数。配送も速いので人気が極めて高いBTOメーカーです。
マウスコンピューター
マウスコンピューター(G-Tune)では日本eスポーツ連合(JeSU)公認の第11世代インテルCoreプロセッサー搭載モデルのゲーミングPCが登場しています。
[jin_icon_arrowsquare color=”#134A7E”] G-Tune HN-Z-J(JeSU公認PC)
コストパフォーマンスに優れるモデルが多く、品質やサポートにも定評があり人気が高いBTOメーカーがマウスコンピューターです。
パソコン工房
パソコン工房さんでも第11世代インテルCoreプロセッサー搭載モデルのゲーミングPCが登場しています。
コストパフォーマンスに優れるモデルが多く、商品ラインアップも豊富です。人気も高いBTOメーカーがパソコン工房です。