
PCゲームの魅力といえば、やはり圧倒的なグラフィックの美しさです。
Steamには数多くの名作がそろっていますが、中には「当時は重くて動作が厳しかった」ゲームも少なくありません。
高スペックのゲーミングPCが必要だった作品も、今では最新の環境なら快適に遊べるようになっています。
しかもグラフィックは今見ても色あせず、むしろ完成度の高さに驚かされます。
そこで今回は、今プレイしてもグラフィックが綺麗で満足度の高いおすすめPCゲーム10選をご紹介します。
当時の感動をもう一度味わいたい方はもちろん、これから名作に触れたい方にもぴったりです。
Steamで購入出来る作品を中心に選定していますので、ウィッシュリストに入れてセール時に一気に購入してしまいましょう。
2010年から2019年までに発売されたゲームを対象としています。2020年以降に発売されたタイトルは含めていません。開発費に関しては開発費が高額なゲーム一覧を参考にしています。開発費はインフレ調整後の金額に1ドル150円で算出。公開されていないタイトルは噂程度に見てみて下さい。一般的なAAAタイトルで開発費は100億円程度と言われています。
Assassin’s Creed Origins
『Assassin’s Creed Origins』は、シリーズの中でもグラフィックの完成度がひときわ高い作品です。
古代エジプトを舞台にしているため、ピラミッドやナイル川沿いの街並み、広大な砂漠に沈む夕日など、どの場面を切り取っても絵画のように美しい景色が広がります。
広大な世界を馬で駆け抜けたり、神殿の頂上から街を見渡したりすると、まるで古代を旅しているかのような没入感があります。
戦闘やステルス要素も進化していますが、グラフィックの圧倒的な存在感がプレイヤーを物語に引き込み、時間を忘れてしまうのが大きな魅力です。
「今から遊んでも古さを感じるのでは?」と心配する方もいるかもしれません。しかし、Originsの映像美は数年経った今でも十分に通用します。
むしろ現行のハードやグラフィックボードで動かすことで、当時以上に快適に、そして贅沢に古代エジプトの世界を堪能できるでしょう。
発売日 | 2017年10月26日 |
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開発元|販売元 | Ubisoft Montreal|Ubisoft |
ジャンル | オープンワールド|アクション |
開発費 | 100億円程度 |
ストアページ | Assassin’s Creed Origins |
Assassin’s Creed Odyssey
次に取り上げたいのが『Assassin’s Creed Odyssey』です。2018年に発売されたこのタイトルは、古代ギリシャを舞台にしたオープンワールドRPGで、グラフィック面での完成度が本当に驚異的でした。
まずエーゲ海の青さ。これが画面に広がるだけで圧倒されます。
船で海を渡っていると、光の反射や波の動きがリアルすぎて「これ本当に2018年のゲーム?」と疑いたくなるほど。
加えて、断崖に建つ神殿やオリーブ畑、戦場となるポリスの街並みなど、場所ごとに表情がまったく違い、まるで観光しているような感覚になります。
実際に今改めて遊んでみても、光と影の表現や遠景の美しさは今なお一級品。下手な新作よりもよっぽど映像美が生きているゲームだと感じます。
発売日 | 2018年10月2日 |
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開発元|販売元 | Ubisoft Quebec, Ubisoft Montreal, Ubisoft Bucharest, Ubisoft Singapore, Ubisoft Montpellier, Ubisoft Kiev, Ubisoft Shanghai|Ubisoft |
ジャンル | オープンワールド|アクション |
開発費 | 100億円程度 |
ストアページ | Assassin’s Creed® Odyssey |

Batman: Arkham Knight
『Batman: Arkham Knight』は2015年のゲームとは思えないほど、今見てもグラフィックが美しい作品です。
舞台はゴッサムシティ。雨が降る夜の街を滑空するだけで、「これ、本当に10年近く前のゲームなのか?」と疑ってしまうほどの完成度です。
特に印象的なのは雨の表現。バットマンのマントに雨粒が当たり、水滴が流れ落ちる描写や、濡れた路面に映るネオンの反射は当時のゲーム表現の中でも群を抜いていました。
アートスタイルも抜群で、リアルとゴシックな幻想的表現がバランスよく融合しています。
建物の造形、街に漂う霧やライトの演出は、ただ歩き回るだけでも楽しめるほどの没入感を与えてくれます。
これぞバットマンの世界という雰囲気がしっかりと再現されています。スパイダーマンも最高ですが、レイトレーシング対応でリマスターして出して欲しいと思っている作品です。
2015年発売のゲームでこれだけ完成度の高い街並みや演出を実現していたことに改めて驚かされます。『Batman: Arkham Knight』は映像美とアート性の両方で、今なおトップクラスのバットマンゲームです。
発売日 | 2015年6月23日 |
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開発元|販売元 | Rocksteady Studios|WB Games |
ジャンル | オープンワールド|アクション |
開発費 | 不明 |
ストアページ | Batman: Arkham Knight |
Battlefield 1
『Battlefield 1』は、2016年に発売された第一次世界大戦をテーマにしたFPSですが、今見てもその映像表現は驚くほど美しいです。
当時は「戦場の臨場感をここまで描けるのか」と多くのプレイヤーを唸らせましたが、最新のPCでプレイすると、そのリアルさがさらに際立ちます。演出力とスケール感は『Battlefield』シリーズが目指してきた戦場のリアルそのものです。
煙が立ちこめる戦場で、陰影が入り混じる光景に雨が降り注ぎ、空を切り裂くように響く爆発音や銃声。戦車が地面を揺らしながら進軍し、砲撃によって建物が次々と崩れ落ちていく様子まで描かれる。
こうした要素が一体となったとき、『Battlefield 1』はただのFPSではなく、大規模な戦争映画を体験しているかのような迫力を生み出しています。
マルチプレイでは壮大な戦場の一兵士として没入できます。今なお戦争の表現美という点ではシリーズ随一の完成度を誇る一本です。
開発費に関しては公開されていませんが、Battlefield 6には500億円以上の開発費が投入されているとも伝えられており、Battlefield 1も相当な開発費が投じられていたものと思われます。
発売日 | 2016年10月18日 |
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開発元|販売元 | DICE|Electronic Arts |
ジャンル | FPS |
開発費 | 不明 |
ストアページ | バトルフィールド 1 |

BIOHAZARD RE:2
『BIOHAZARD RE:2』は、1998年に発売された『バイオハザード2』をフルリメイクした作品で、2019年に登場しました。
シリーズの最高峰「バイオハザード4」の次にシリーズ屈指の名作と評される「バイオハザード2」。
当時から高い評価を得てきましたが、その傑作を現代の技術で蘇らせたのがこのRE:2です。
ラクーンシティ警察署の暗い廊下や、懐中電灯に浮かび上がるゾンビの表情、雨に濡れる街並み。どれも映画的なリアリティで描かれており、恐怖感を強烈に増幅させます。
『BIOHAZARD RE:2』は今から遊んでもまったく色あせず、むしろ「いま遊んでも最上級のホラー体験」と胸を張っておすすめできる一本です。
発売日 | 2019年1月25日 |
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開発元|販売元 | CAPCOM Co., Ltd. |
ジャンル | サバイバルホラー |
開発費 | 100億円程度 |
ストアページ | BIOHAZARD RE:2 BIOHAZARD RE:2 Z Version |

Detroit: Become Human
『Detroit: Become Human』は2018年に登場したアドベンチャーゲームで、人間とアンドロイドの共存をテーマにした作品です。
見どころはなんといっても、圧倒的な映像と演出。フォトリアルなキャラクターモデルや息遣いまで感じさせる表情の細かさは、今見ても全く古さを感じません。
特筆すべきは「選択によって物語が大きく変わる」ゲームデザインです。プレイヤーの決断次第で、同じキャラクターでも全く異なる結末を迎えることになり、何度でも遊びたくなる仕掛けになっています。
緊張感のあるシーンでは、自分の選択がキャラクターの生死や物語の分岐に直結するため、まるで自分が物語の登場人物になったような没入感を味わえます。
人工知能や人間性といったテーマは時代を超えて普遍的で、今から遊んでも色あせないどころか、むしろ現代に響くテーマとして心に迫ってくるでしょう。
プレイヤー自身が物語を作り上げる体験は唯一無二であり、いまなお「ゲームと映画の境界を越えた作品」として高く評価される名作です。
発売日 | 2018年5月25日 |
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開発元|販売元 | Quantic Dream |
ジャンル | アクションアドベンチャー |
開発費 | 40億円程度 |
ストアページ | Detroit: Become Human |

Final Fantasy XV Windows Edition
『Final Fantasy XV Windows Edition』は、2016年に発売されたナンバリング作品をPC向けに最適化したバージョンで、2018年に登場しました。
Windows版ならではの特徴は、やはりグラフィック表現の圧倒的な美しさ。
高解像度テクスチャやNVIDIA GameWorksによる描画効果、4K解像度やHDR、さらには8Kまで対応しており、まさに「映像で魅せるFF」と呼ぶにふさわしい仕上がりです。
広大なフィールドを車で走ったり、仲間たちとキャンプをしたりするシーンは、ただ移動しているだけでも美しく、映画的な体験を味わえます。
現実の世界に近いリアリティを持ちながらも、ファンタジーならではの幻想的な雰囲気をまとっています。
『Final Fantasy XV Windows Edition』はゲームとして賛否が分かれる部分もある一方で、映像表現に関しては間違いなくシリーズ最高峰のひとつ。
数年経った今でも「風景を眺めるだけで価値がある」と言えるほどの完成度であり、グラフィック重視のゲーマーなら一度は体験しておきたい作品です。
発売日 | 2016年11月29日|PC版:2018年3月6日 |
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開発元|販売元 | Square Enix |
ジャンル | オープンワールドRPG |
開発費 | 100億円程度 |
ストアページ | FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION |

Grand Theft Auto V
『Grand Theft Auto V(GTA V)』は2013年に発売されたにもかかわらず、今でも驚くほどグラフィックが美しいオープンワールドゲームです。
ロサンゼルスをモデルにした架空都市ロスサントスは、ビル街から海岸沿いの街並み、郊外の山岳地帯まで広大に広がり、その描写の緻密さは今なお多くの新作に引けを取りません。
特に印象的なのは世界の生きている感覚。昼夜の移り変わりや天候の変化、街を歩く人々の動きや会話まで、細部まで作り込まれているため、ただ街を車で流しているだけでも没入感があります。
光と影の表現や水面の反射なども非常にリアルで、最新のPCで4Kや高設定でプレイすると、2013年のゲームとは思えないほど鮮やかに蘇ります。
『GTA V』はストーリー・キャラクター・自由度の高さに加えて、映像表現の完成度が時代を超えて通用する大きな理由になっています。
発売から10年以上が経っても多くのプレイヤーに支持され続けているのは、グラフィックの美しさと圧倒的な自由度が両立しているからでしょう。「オープンワールドの金字塔」と呼ぶにふさわしい作品です。
発売日 | 2013年9月17日 |
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開発元|販売元 | Rockstar North|Rockstar Games |
ジャンル | オープンワールド|アクション |
開発費 | 520億5,000万円 |
ストアページ | グランド・セフト・オートV レガシー グランド・セフト・オートV エンハンスト |

Red Dead Redemption 2
『Red Dead Redemption 2』は2018年に発売されたオープンワールド西部劇アクションで、その映像美は「ゲームの表現を一段階引き上げた」と言われるほど圧倒的です。
広大なアメリカ西部の大自然を舞台に、雪山、草原、沼地、町並みと、場所ごとに異なる景観が緻密に描かれており、まるで旅をしているかのような没入感を味わえます。

特に光と影の演出が素晴らしく、夕暮れに差し込むオレンジ色の光や、雨上がりに靄が漂う森の風景は、現実を超えるほどの美しさです。
川の流れや泥に足を取られる表現なども細かく作り込まれており、ただ馬で移動しているだけでも楽しいと感じさせてくれます。
『Red Dead Redemption 2』は映像美と物語性が融合した最高峰のオープンワールド。2025年現在でもこのゲームのグラフィックスを超える感動に出会った作品は無いです。
発売日 | 2018年10月26日 |
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開発元|販売元 | Rockstar Games |
ジャンル | オープンワールド|アクション |
開発費 | 982億円 |
ストアページ | Red Dead Redemption 2 |

The Witcher 3: Wild Hunt
『The Witcher 3: Wild Hunt』は2015年に発売されたオープンワールドRPGで、発売当初から最高傑作のオープンワールドゲームと称されてきました。
さらに、2022年には次世代アップデートが行われ、レイトレーシングや高解像度テクスチャに対応。これにより、最新タイトルと比べても見劣りしないどころか、むしろ今なおトップクラスの映像体験を楽しめる作品となりました。
『The Witcher 3』の魅力はグラフィックだけではありません。魅力的なキャラクターたちが、膨大な世界を単なる広いだけではなく生きている世界に仕上げています。
映像美と物語性の両立によって、発売から10年近く経った今でも「必ず遊んでおきたい名作」として語り継がれています。
発売日 | 2015年5月18日 |
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開発元|販売元 | CD PROJEKT RED |
ジャンル | オープンワールドRPG |
開発費 | 156億円 |
ストアページ | The Witcher 3: Wild Hunt |

おまけ
『Metro Exodus』は2019年に発売されたFPSで、ポストアポカリプスの世界を舞台にした「Metro」シリーズの集大成とも言える作品です。
グラフィックの完成度が高く『レイトレーシングってこういうのだよね』を体現してくれたタイトル。当時からかなり話題になったのでおまけ枠でご紹介。
『Metro Exodus』は銃撃戦の緊張感はもちろん、荒廃した世界の静寂や自然の美しさを感じさせるシーンが多く、ホラーと叙情性が同居する独特の体験を提供してくれます。
数年経った今でも、そのグラフィックと雰囲気は一線を画す存在です。
発売日 | 2019年2月14日 |
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開発元|販売元 | 4A Games|Deep Silver |
ジャンル | FPS |
開発費 | 不明 |
ストアページ | Metro Exodus |

まとめ
今回紹介した10本+1のタイトルは、いずれも発売から年月が経っているにもかかわらず、今なお映像美でプレイヤーを魅了し続けています。
グラフィックの美しさはもちろん、物語の深さや自由度の高さもこれらの作品が色あせない理由のひとつです。
最新作を追うのも楽しいですが、過去の名作を今のスペックで遊び直すと、新しい発見や感動が待っています。
ぜひ気になった作品を手に取り、当時のプレイヤーが味わった衝撃を、自分の目で体験してみてください。

