Radeon RX 6800XTのゲーム性能をベンチマークや実際のゲームで動かしてどの位快適に動作可能なのかをチェックしました。
計測したタイトルは以下の目次からチェック可能です。
Radeon RX 6800XTの特徴
- DXR(レイトレーシング)に対応
- NVIDIA DLSSには非対応
- 重量級の4K解像度におすすめの性能
- ビデオメモリ16GB搭載
AMD(Advanced Micro Devices)のRadeon RX 6800XTはレイトレーシング(DXR / DirectX Raytracing)に対応しています。「レイトレーシング」は最先端のリアルなグラフィックスを実現する技術です。
Radeon RX 6800XTは「NVIDIA DLSS」には非対応ですが、ネイティブの解像度に近い画質を維持しながら対応タイトルのパフォーマンス向上に期待できる技術「AMD FidelityFX Super Resolution」が使えます。
「高フレームレートと本格的な4K解像度のゲーミングを実現できるように設計されている」製品がRadeon RX 6800XTです。
ビデオメモリ16GB搭載は4K解像度のゲームプレイではオーバースペックとも言える容量ですが、安心感はあります。
Radeon RX 6800XTのスペック
RX 6800XT | RTX3080 | |
アーキテクチャ | RDNA 2 | Ampere |
SP | 4,608 | 8,704 |
ブースト クロック (GHz) | 2.25 | 1.71 |
メモリ容量 | 16 GB | 10 GB |
メモリ速度 | 16 Gbps | 19 Gbps |
メモリタイプ | GDDR6 | GDDR6X |
メモリバス幅 | 256bit | 320bit |
消費電力 | 300W | 320W |
DXR | ○ | ○ |
DLSS | × | ○ |
SPはストリーミングプロセッサ数です。
Radeon RX 6800XTはメモリバス幅が256bitになっているので4K解像度でゲームプレイする際に注意点になる可能性があります。
DXR(レイトレーシング)には対応していますが、DLSSは使えないです。
現状の「NVIDIA DLSS」対応タイトルと「AMD FidelityFX Super Resolution」対応タイトルでは「NVIDIA DLSS」対応タイトルの方が多いので、AAAゲームの4K解像度でゲームをプレイした際に総合的にRTX3080 / RTX3080Tiの方に分がある点は注意点になります。
今後「AMD FidelityFX Super Resolution」が拡充して、対応タイトルが増加した場合には4K解像度のゲームプレイがより快適になるRX 6800XTは魅力的なグラフィックスボードになるでしょう。
高フレームレートを出したいゲーマーのニーズも極めて高いので、FPS/TPSなどのeスポーツタイトルでより競争力を高めて高フレームレートを出したい方には、Radeon RX 6800XTは極めて高いフレームレートが出るのでおすすめのグラフィックスボードです。
ゲームのベンチマークをチェック
ベンチマーク数値はガレリア ZA9R-68XTから取得した数値になります。
構成はCPU:Ryzen 9 5900X / メモリ:16GB / GPU:Radeon RX 6800XTになります。
メトロエクソダス(METRO EXODUS)
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
エクストリーム | 51 FPS |
高 | 74 FPS | |
低 | 141 FPS | |
WQHD 2560×1440 |
エクストリーム | 77 FPS |
高 | 127 FPS | |
低 | 239 FPS | |
フルHD 1920×1080 |
エクストリーム | 92 FPS |
高 | 164 FPS | |
低 | 258 FPS |
フレームレートはベンチマークソフトを実行した時の数値になります。DX12,全ての値のShading Rateを100%に変更。レイトレーシング・NVIDIA DLSSはオフ。
アサシンクリードヴァルハラ
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 60 FPS |
高 | 68 FPS | |
低 | 102 FPS | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 97 FPS |
高 | 110 FPS | |
低 | 151 FPS | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 120 FPS |
高 | 137 FPS | |
低 | 182 FPS |
フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。解像度スケールは100%
ファイナルファンタジー XV
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
高 | 7059 / 70 fps【快適】 |
標準 | 8175 / 81 fps【快適】 | |
軽量 | 11492 / 114 fps【とても快適】 | |
WQHD 2560×1440 |
高 | 12293 / 122 fps【非常に快適】 |
標準 | 15813 / 158 fps【非常に快適】 | |
軽量 | 20902 / 209 fps【非常に快適】 | |
フルHD 1920×1080 |
高 | 15997 / 159 fps【非常に快適】 |
標準 | 21276 / 212 fps【非常に快適】 | |
軽量 | 22902 / 229 fps【非常に快適】 |
バージョン1.3:フレームレートはベンチマーク実行時の数値から算出。
モンスターハンターワールド
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 57 FPS |
高 | 80 FPS | |
低 | 192 FPS | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 108 FPS |
高 | 141 FPS | |
低 | 194 FPS | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 132 FPS |
高 | 139 FPS | |
低 | 194 FPS |
渡りの凍て地を周回した時のフレームレートです。FidelityFX CASオフ。
ファイナルファンタジー XIV 漆黒のヴィランズ
解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 13869 / 92 fps【非常に快適】 |
高 | 15810 / 105 fps【非常に快適】 | |
標準 | 24337 / 170 fps【非常に快適】 | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 22842 / 160 fps【非常に快適】 |
高 | 23207 / 169 fps【非常に快適】 | |
標準 | 29405 / 245 fps【非常に快適】 | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 25477 / 197 fps【非常に快適】 |
高 | 26237 / 211 fps【非常に快適】 | |
標準 | 31908 / 279 fps【非常に快適】 |
フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値です。
Apex Legends
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 116 FPS |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 195 FPS |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 253 FPS |
計測場所:射撃訓練場、垂直同期:適用型(1/2レート)、画質:最高
ファークライ ニュードーン
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 98 FPS |
高 | 107 FPS | |
低 | 123 FPS | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 111 FPS |
高 | 123 FPS | |
低 | 13 FPS | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 112 FPS |
高 | 122 FPS | |
低 | 140 FPS |
フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。
レインボーシックス シージ
解像度 | 設定 | FPS(Vulkan) |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 167 FPS |
最低 | 223 FPS | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 348 FPS |
最低 | 462 FPS | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 489 FPS |
最低 | 639 FPS |
レンダリングのスケーリングは100。フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。
VALORANT
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 300 FPS |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 617 FPS |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 786 FPS |
計測場所:アセント、画質は最高(VSync以外はオン、MSAA 4x、異方性フィルタリングは16x)
PSO2:NGS
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
ウルトラ | 7038 |
WQHD 2560×1440 |
ウルトラ | 21369 |
フルHD 1920×1080 |
ウルトラ | 29793 |
スコアはベンチマーク実行時の数値になります。10,001スコア以上で快適評価です。
ドラゴンクエスト X
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 13098 |
フルHD 1920×1080 |
21408 |
3DMARK
FireStrike
3DMARKのFireStrikeはDirectX 11のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
構成 | 3DMARK FireStrike |
---|---|
Ryzen 9 5900X RX 6800XT |
|
Core i9-11900K RTX3080Ti |
|
Core i9-10900K RTX3080 |
|
Ryzen 7 3700X RX 6700XT |
|
Core i9-10900K RTX3070 |
|
Core i9-10900K RTX2080Ti |
Radeon RX 6800XTのスコアの伸びが良く、DirectX 11ベースのベンチマークで高スコアを記録しました。
TimeSpy
3DMARKのTimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
構成 | 3DMARK TimeSpy |
---|---|
Core i9-11900K RTX3080Ti |
|
Ryzen 9 5900X RX 6800XT |
|
Core i9-10900K RTX3080 |
|
Core i9-10900K RTX3070 |
|
Core i9-10900K RTX2080Ti |
|
Ryzen 7 3700X RX 6700XT |
TimeSpyのグラフィックス性能ではRTXグラフィックスボードの伸びが良いです。
Port Royal
Port Royalはレイトレーシング(DXR / DirectX Raytracing)のパフォーマンステストです。
構成 | PC MARK10 |
---|---|
Core i9-11900K RTX3080Ti |
|
Core i9-11900K RTX3080 |
|
Ryzen 9 5900X RX 6800 XT |
|
Core i9-11900K RTX3070 |
|
Core i9-11900K RTX3060Ti |
|
Ryzen 7 3700X RX 6700 XT |
|
Ryzen 5 3600 RTX3060 |
Port Royal参考比較
Radeon RX 6800XTの性能まとめ
タイトルによってNVIDIA RTXグラフィックスボードと比較すると得手不得手があると感じました。
レイトレーシングにはRTXグラフィックスボードがおすすめですが、4K解像度の重量級ゲームもプレイできる性能を持っています。
最新重量級ゲームをプレイしたい方や、FPSゲームで高fpsを出したい方におすすめのグラフィックスボードです。
- レイトレーシング対応
- 4K解像度におすすめ
- 高fps出したいFPS・TPSゲーマーにもおすすめです