GeForce RTX 3090のゲーム性能をベンチマークや実際のゲームで動かしてどの位快適に動作可能なのかをチェックしました。8K解像度についてもチェック出来るタイトルは検証を行いました。
計測したタイトルは以下の目次からチェック可能です。
ゲームのベンチマークをチェック
ベンチマーク数値はテスト機から出た数値になります。構成は以下の通りです。
CPU | Core i9-10900K |
---|---|
CPUファン | 水冷CPUクーラー(280mm) |
CPUグリス | ダイヤモンドグリス 親和産業 OC7 |
GPU | RTX3090 |
メモリ | 32GB |
マザーボード | Z490 |
電源 | 850W |
グラフィックカードはPalit製の定格モデルのRTX3090を使用しています。
メトロエクソダス(METRO EXODUS)
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
エクストリーム | 59 FPS |
高 | 86 FPS | |
低 | 149 FPS | |
WQHD 2560×1440 |
エクストリーム | 85 FPS |
高 | 135 FPS | |
低 | 196 FPS | |
フルHD 1920×1080 |
エクストリーム | 100 FPS |
高 | 149 FPS | |
低 | 202 FPS |
フレームレートはベンチマークソフトを実行した時の数値になります。DX12,全ての値のShading Rateを100%に変更。レイトレーシング・NVIDIA DLSSはオフ。
メトロエクソダスの4K解像度においてNVIDIA DLSSを適用したベンチマーク結果と、レイトレースとDLSSをオフにした数値、そしてレイトレウルトラ設定+DLSSをオンにした設定の3つで比較してみました。
DLSSのみの設定では4Kでもかなり高いフレームレートが出ていて、レイトレーシングとDLSSはセットで運用が必須に近い所があるので両方適用するとレイトレオフと少し数値の差はあるのですが、かなり近い数値となっています。
メトロエクソダスの内蔵ベンチマークソフトでこれだけの数値が出せるので最重量級4Kゲームも快適と言えると思います。
CONTROL
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
8K(DSR) 7680×4320 |
高 | 48 FPS※ |
中 | 59 FPS※ | |
低 | 79 FPS※ | |
4K 3840×2160 |
高 | 57 FPS |
中 | 69 FPS | |
低 | 100 FPS | |
WQHD 2560×1440 |
高 | 71 FPS |
中 | 101 FPS | |
低 | 174 FPS | |
フルHD 1920×1080 |
高 | 94 FPS |
中 | 105 FPS | |
低 | 178 FPS |
高設定:高設定+レイトレーシング高設定、中設定:中設定+レイトレーシング中設定、低設定:低設定+レイトレーシングオフ。場所はディレクターズオフィスでNVIDIA DLSSを適用しています。
8K(DSR)(2560×1440)、4K(2560×1440)、WQHD(1707×960)、フルHD(1280×720)にレンダー解像度を設定しています。NVIDIA DLSSを適用して4K/WQHD/FHDに関しては最も高い解像度にしています。
個人的にはレンダー解像度は高い方が画質が良い気がしているので、4K/WQHD/FHDに関しては最も高い解像度で計測しています。
8Kに関してはTVもモニターも持っていないので4KでDSRを使用して計測しています。
※8Kの最大レンダー解像度は5120×2880となっています。NVIDIAさんとしてはWQHDからNVIDIA DLSSを使用して8Kでプレイ出来ます、というニュアンスのRTX3090の8Kゲーミングだと思うのでWQHDで計測。
5120×2880で計測すると高設定(レイトレ高)で19fpsでした。
8KでもWQHDにレンダー解像度を設定すれば8K解像度でも高画質設定である程度快適にプレイ可能です。レンダー解像度を最大まで上げるとさすがに8K解像度は厳しい。
更に追い込むと8K解像度でNVIDIA DLSSを使わず8Kでプレイしたらどうなるのかというとフリーズしました。
超高解像度でのゲームプレイにはNVIDIA DLSSが必須と言えると思います。
VRAMに関しても8Kでレンダー解像度を5120×2880にした場合にはVRAM15GB使っています。レンダー解像度がWQHDだと11GB程度。高解像度になればなるほどVRAMの容量も必要になります。メインメモリーも26GBも使っている…。
アサシンクリードヴァルハラ
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 58 FPS |
高 | 64 FPS | |
低 | 91 FPS | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 79 FPS |
高 | 89 FPS | |
低 | 117 FPS | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 91 FPS |
高 | 102 FPS | |
低 | 131 FPS |
フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。解像度スケールは100%
アサシンクリードオデッセイ
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 71 FPS |
高 | 88 FPS | |
低 | 116 FPS | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 92 FPS |
高 | 117 FPS | |
低 | 143 FPS | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 99 FPS |
高 | 125 FPS | |
低 | 149 FPS |
フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。
アサシンクリードオデッセイはNVIDIA DLSS非対応なので8Kは計測していません。
ファイナルファンタジー XV
解像度 | 設定 | FPS / スコア |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
高 | 81 FPS / 8193 |
標準 | 98 FPS / 9893 | |
軽量 | 136 FPS / 13683 | |
WQHD 2560×1440 |
高 | 129 FPS / 12934 |
標準 | 166 FPS / 16612 | |
軽量 | 198 FPS / 19889 | |
フルHD 1920×1080 |
高 | 148 FPS / 14803 |
標準 | 186 FPS / 18626 | |
軽量 | 197 FPS / 19774 |
バージョン1.3:フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。
FF15のベンチマークは8K解像度を選択出来ませんでした。
モンスターハンターワールド
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 94 FPS(DLSS) |
高 | 123 FPS(DLSS) | |
低 | 165 FPS(DLSS) | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 154 FPS(DLSS) |
高 | 164 FPS(DLSS) | |
低 | 160 FPS(DLSS) | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 163 FPS |
高 | 168 FPS | |
低 | 165 FPS |
渡りの凍て地を周回した時のフレームレートです。FidelityFX CASオフ。NVIDIA DLSS オン(フルHDは不可)。DirectX12。
NVIDIA DLSSに対応しているので8K解像度でプレイしてみました。結論から言うとプレイは厳しいです。画面の不具合が出ました。
グランド・セフト・オートV(GTA5)
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
8K(DSR) 7680×4320 |
最高 | 23 FPS |
4K 3840×2160 |
最高 | 77 FPS |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 135 FPS |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 144 FPS |
可能な限り最高設定。高度なグラフィックオプションはオフ。フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。
ファイナルファンタジー XIV 漆黒のヴィランズ
解像度 | 設定 | FPS / スコア |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 106 FPS / 16012 |
高 | 119 FPS / 17816 | |
標準 | 166 FPS / 22011 | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 159 FPS / 21177 |
高 | 170 FPS / 21716 | |
標準 | 230 FPS / 26231 | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 203 FPS / 24003 |
高 | 210 FPS / 24369 | |
標準 | 238 FPS / 26855 |
フレームレートはレポート出力の平均フレームレートの数値です。
8K解像度(DSR)で最高品質設定では「4251」スコアで快適評価でした。レポート出力の平均フレームレートは28fpsなので画質設定を調整する必要は出てくると思います。
ファークライ ニュードーン
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
8K(DSR) 7680×4320 |
最高 | 33 FPS |
高 | 35 FPS | |
低 | 39 FPS | |
4K 3840×2160 |
最高 | 101 FPS |
高 | 108 FPS | |
低 | 123 FPS | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 111 FPS |
高 | 121 FPS | |
低 | 135 FPS | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 110 FPS |
高 | 120 FPS | |
低 | 135 FPS |
フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。
Forza Horizon 4
解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
8K(DSR) 7680×4320 |
ウルトラ | 62 FPS |
4K 3840×2160 |
ウルトラ | 150 FPS |
WQHD 2560×1440 |
ウルトラ | 174 FPS |
フルHD 1920×1080 |
ウルトラ | 180 FPS |
フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。
Forza Horizon4は8K解像度で普通にプレイ出来ました。
レインボーシックス シージ
解像度 | 設定 | FPS(Vulkan) |
---|---|---|
4K 3840×2160 |
最高 | 197 FPS |
最低 | 268 FPS | |
WQHD 2560×1440 |
最高 | 363 FPS |
最低 | 491 FPS | |
フルHD 1920×1080 |
最高 | 489 FPS |
最低 | 615 FPS |
レンダリングのスケーリングは100。フレームレートはベンチマーク実行時の数値になります。
Vulkanに設定して計測。フルHDの画質を落としてフレームレートを確保しに行く設定にすると615FPS!!これを活かせるモニターは存在しませんが、凄い。8Kもチェックしたのですがエラーで落ちてしまいました。
PSO2 EPISODE4
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
1920×1080 | 設定6 | 139020 |
ドラゴンクエスト X
解像度 | 設定 | スコア |
---|---|---|
3840×2160 | 最高 | 24639 |
3DMARKのベンチマーク結果
3DMarkのFireStrikeはDirectX 11、TimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
3D MARK | 項目 | スコア |
---|---|---|
Fire Strike | スコア | 30609 |
Graphics Score | 44314 | |
Physics Score | 29480 | |
Combined Score | 9384 | |
Time Spy | スコア | 17483 |
Graphics Score | 18560 | |
CPU Score | 13157 |
GeForce RTX 3090の性能まとめ
フルHD(1920×1080)、WQHD(2560×1440)、4K(3840×2160)の重量級ゲームでも対応可能なスペックを持ち、最重量級タイトルでもNVIDIA DLSSが使用できるゲームであれば60fpsに迫るパフォーマンスを持ちます。
フルHD/WQHD解像度でプレイしたい方にとってはオーバースペックとなる性能でもあるので4K解像度でゲームを楽しみたい方やレイトレーシングに期待したい方、FPSゲームで高fpsを出したい方におすすめになります。
8K解像度に関しては重いゲームはNVIDIA DLSS対応ソフト前提になると思います。また、8K解像度のTVや8K解像度のモニターを入手する事が一般的には中々難しい。
物理的なサイズの大きさ(大画面8KTVを置くスペースが必要または8K解像度のモニターが必要)や価格面(高い8KTVだと300万円程度(執筆時))からも8Kゲーミングのハードルはまだ高そう。
- レイトレーシング及びNVIDIA DLSS対応
- VRAMが24GBなので高画質設定もOK(特定用途でVRAM容量が多いモデルが欲しい人は嬉しいと感じる方も多いはず)
- 4K解像度でも最重量級60fpsに期待できる高いパフォーマンス
- 高パフォーマンスなのでグラフィックカードの電力は350Wと大きい