
GeForce RTX 5070 Tiのゲーム性能を、ベンチマークや実際のゲームで動かしてどの位快適に動作可能なのかをチェックしました。
計測したタイトルは以下の目次からチェック可能です。
RTX 5070 Tiのスペックと特徴
RTX 5070 Ti | RTX 4070 Ti SUPER | RTX 4070 Ti | |
---|---|---|---|
発売日 | 2025年2月20日 | 2024年1月24日 | 2023年1月5日 |
アーキテクチャ | Blackwell | Ada Lovelace | Ada Lovelace |
CUDAコア | 8960 | 8448 | 7680 |
ブースト クロック | 2.45 GHz | 2.61 GHz | 2.61 GHz |
メモリ容量 | 16 GB | 16 GB | 12 GB |
メモリ速度 | 28 Gbps | 21 Gbps | 21 Gbps |
メモリタイプ | GDDR7 | GDDR6X | GDDR6X |
メモリバス幅 | 256 bit | 256 bit | 192 bit |
メモリ帯域幅 | 896 GB/秒 | 672 GB/秒 | 504 GB/秒 |
レイ トレーシングコア | 第 4 世代 133 TFLOPS | 第 3 世代 102 TFLOPS | 第 3 世代 93 TFLOPS |
Tensorコア | 第 5 世代 1406 AI TOPS | 第 4 世代 706 AI TOPS | 第 4 世代 641 AI TOPS |
消費電力 | 300 W | 285 W | 285 W |
RTX 5070 TiはRTX50シリーズの最新GPUです。アーキテクチャはBlackwell。DLSS 4に対応し、16GBのGDDR7メモリを搭載。WQHD~4K解像度におすすめのスペック。
詳細なスペックを詳しく見ていきましょう。まず、CUDAコア数が前世代よりも増加し、並列演算性能がさらに強化されています。これにより、ゲームやレンダリング処理などでの総合的な処理速度が向上。
メモリは従来のGDDR6Xから最新のGDDR7へと進化し、転送速度の向上と帯域幅の拡大によって、データの読み書き効率が改善しています。
具体的には、メモリ帯域幅は896GB/秒に達し、メモリ速度も28Gbpsへと引き上げられました。これにより、高解像度テクスチャやレイトレーシングなど、膨大なデータを扱う処理においてもより安定したパフォーマンスを発揮します。
さらに、レイトレーシング性能を示すTFLOPS(テラフロップス)も向上し、AI処理性能を示すAI TOPSに関しても約2倍の性能向上を実現しています。
価格
- GeForce RTX 5090:393,800円~
- GeForce RTX 5080:198,800円~
- GeForce RTX 5070 Ti: 148,800円~
- GeForce RTX 5070:108,800円~
- GeForce RTX 5060 Ti: 69,800円~
- GeForce RTX 5060: 55,800円~
- GeForce RTX 5050: 44,800円~
日本価格はNVIDIA公式サイトを参照しています。RTX 5080とRTX 5070の中間の価格です。
性能
価格だけではピンと来ないと思いますので、性能面についてもサクッと抑えておきましょう。
RTX 5070 Tiは、上位モデルのRTX 5080と下位モデルのRTX 5070の中間に位置する性能を持つモデルです。ややRTX 5080寄りです。
4K解像度でのプレイを視野に入れる場合、VRAM 16GBという点から見ても、RTX 5070 Ti以上が実質的な選択肢となります。
コストパフォーマンスを重視するならRTX 5070 Tiが最もおすすめですが、性能面ではRTX 5080がリードしています。
一方、4K解像度をメインに考えていないのであれば、RTX 5070も依然として非常に人気の高いグラフィックスボードです。
WQHD解像度を中心に、時々4Kでもプレイしたいユーザーにとっては、コストと性能のバランスに優れた魅力的な選択肢と言えるでしょう。
いずれも人気のグラフィックスボードなのでそれぞれ魅力がありますが、4Kコスパを求めるならRTX 5070 Tiが最適解になるでしょう。
ベンチマーク実施時のテスト環境

スペック | |
---|---|
CPU | Ryzen 7 9800X3D |
グラフィック | GeForce RTX 5070 Ti(16GB) |
メモリ | 32GB |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
ケース | フルタワー |
使用PCスペックになります。マウスコンピューターの「NEXTGEAR HD-A7G7T」で検証を行っています。
ゲームのベンチマークをチェック
ゲームのベンチマークテストやFPS計測時の平均フレームレートをテストしました。
Cities: Skylines II|都市開発シミュレーション

解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 48 | FPS
低 | 122 | FPS|
WQHD 2560×144 | 高 | 71 FPS |
低 | 148 | FPS|
フルHD 1920×1080 | 高 | 88 FPS |
低 | 156 | FPS
フルHDなら80fps、WQHD解像度でも70fps前後のフレームレートを記録しました。数十万人都市の作成も可能なパフォーマンスを持っています。重量級のシミュレーションゲームもサクサク快適です。
サイバーパンク2077|DLSS 4&レイトレーシング

解像度 | 設定 | FPS / DLSS&生成 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | レイトレ:オーバードライブ | 15 fps / 161 fps |
WQHD 2560×1440 | レイトレ:オーバードライブ | 32 fps / 230 fps |
フルHD 1920×1080 | レイトレ:オーバードライブ | 55 fps / 298 fps |
サイバーパンク2077は、最新のRTX 50シリーズ搭載モデルなので、NVIDIA DLSS 4(マルチフレーム生成)に対応しています。
レイトレーシング:オーバードライブモードでもフレーム生成と組み合わせれば、4K解像度/160fps以上で快適に動きます。
DLSSを適用しない最高設定だとフルHDでも60fps未満という驚異的な重さのゲームですが、DLSS&フレーム生成機能を有効にする事で圧倒的なパフォーマンスが期待出来ます。
黒神話:悟空|DLSS 4&フルレイトレーシング

解像度 | 設定 | FPS / DLAA&生成 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高(DLAA) | 45 fps / 139 fps |
WQHD 2560×1440 | 最高(DLAA) | 72 fps / 197 fps |
フルHD 1920×1080 | 最高(DLAA) | 88 fps / 238 fps |
黒神話:悟空は最重量級タイトルの一角。それでもWQHD解像度は余裕で60fps超えを達成しています。
今回はDLAAで計測。DLSSを適用していないので、DLSSパフォーマンスなどを適用すれば更にフレームレートが稼げます。フレーム生成を適用すれば100fpsは余裕で超えてきます。
エルデンリング|レイトレの動作検証

解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | レイトレ最高 | 52 | FPS
最高 | 60 FPS | |
WQHD 2560×1440 | レイトレ最高 | 60 FPS |
最高 | 60 FPS | |
フルHD 1920×1080 | レイトレ最高 | 60 FPS |
最高 | 60 FPS |
エルデンリングは最高画質設定でも快適に動作。レイトレーシングの最高画質では4K解像度がほんのわずかに重い結果でした。
モンスターハンターワイルズ|人気アクションゲーム

解像度 | 設定 | FPS / DLSS&生成 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | ウルトラ | 66 fps / 179 fps |
WQHD 2560×1440 | ウルトラ | 91 fps / 223 fps |
フルHD 1920×1080 | ウルトラ | 105 fps / 248 fps |
モンスターハンターワイルズは最高画質でも快適に動作。4K解像度で60fpsを達成。重めのゲームでも最高画質&4K解像度が狙えます。フレーム生成にも対応しているので、有効にする事で大幅にフレームレートを向上させる事が出来ます。
バトルフィールド6|超リアルグラフィックのFPS

解像度 | 設定 | FPS / DLSS&生成 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | オーバーキル | 65 fps / 248 fps |
WQHD 2560×1440 | オーバーキル | 120 fps / 379 fps |
フルHD 1920×1080 | オーバーキル | 169 fps / 520 fps |
バトルフィールド6は、次世代の大規模戦闘FPSです。4K解像度でも60fps前後のフレームレートを記録しました。更にフレーム生成技術にも対応しているので、フルHDなら驚異の500fps超えのフレームレートを記録。
GTA5エンハンスト|DLSS 4&レイトレーシング

解像度 | 設定 | FPS / DLSS&生成 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高値レイトレーシング | 66 fps / 251 fps |
WQHD 2560×1440 | 最高値レイトレーシング | 133 fps / 419 fps |
フルHD 1920×1080 | 最高値レイトレーシング | 153 fps / 500 fps |
GTA5エンハンストの最高画質設定「最高値レイトレーシング」は、レイトレーシングを含むので重いです。それでも4K解像度で60fpsを達成。マルチフレーム生成にも対応しているので大幅にフレームレートが稼げます。
バイオハザード RE:4|限界突破&4Kでも快適

解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 限界突破 | 89 FPS |
画面品質重視 | 111 FPS | |
WQHD 2560×144 | 限界突破 | 134 fps |
画面品質重視 | 180 FPS | |
フルHD 1920×1080 | 限界突破 | 152 FPS |
画面品質重視 | 198 FPS |
バイオハザード RE:4の最高画質設定「限界突破」は、レイトレーシングを含むので重いです。それでも4K解像度で60fpsを達成。中程度のゲームなら最高画質でも余裕で4K解像度が狙えます。
レインボーシックス シージ エックス|人気FPSゲームは600fps以上

解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | ウルトラ+ | 239 fps |
低 | 420 fps | |
WQHD 2560×1440 | ウルトラ+ | 378 fps |
低 | 591 fps | |
フルHD 1920×1080 | ウルトラ+ | 463 fps |
低 | 632 fps |
レインボーシックス シージ エックスは、DLSSやFSRに対応しています。今回の設定ではどちらも適用していません。フルHD解像度なら最高画質でも240fpsを超えで、最低設定なら600fpsオーバーのフレームレートが出ています。
FF14 黄金のレガシー|王道人気MMORPG

解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 13532 / 95 fps【とても快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 26563 / 181 fps【非常に快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 37198 / 251 fps【非常に快適】 |
ファイナルファンタジー14 黄金のレガシーは、15,000スコアで「非常に快適」評価となります。
ファイナルファンタジー 15|定番ゲームベンチの検証

解像度 | 設定 | FPS / スコア / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 高 | 11661 / 116 fps【とても快適】 |
WQHD 2560×1440 | 高 | 19483 / 194 fps【非常に快適】 |
フルHD 1920×1080 | 高 | 22961 / 229 fps【非常に快適】 |
FF15はフルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度の最高設定で6,000スコアを超えて「快適評価」以上が出ています。
Forza Horizon 5|DLSS 3の検証

解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | MSAA 2X | 134 | FPS
DLSS&生成 | 188 FPS | |
WQHD 2560×1440 | MSAA 2X | 183 FPS |
DLSS&生成 | 266 FPS | |
フルHD 1920×1080 | MSAA 2X | 208 FPS |
DLSS&生成 | 323 FPS |
Forza Horizon 5はフレーム生成に対応。有効にする事で大幅にフレームレートを向上させる事が出来ます。
Apex Legends|人気FPSゲーム

解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 186 fps |
最低 | 264 fps | |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 276 fps |
最低 | 299 fps | |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 297 fps |
最低 | 300 fps |
WQHD解像度なら240fpsを安定して出す事が可能です。画質下げ運用なら300fps(MAX)が狙えます。
PSO2:NGS|定番ゲームベンチの検証

解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | ウルトラ | 26409【快適】 |
WQHD 2560×1440 | ウルトラ | 45960【快適】 |
フルHD 1920×1080 | ウルトラ | 49294【快適】 |
設定は最高設定のウルトラ(設定6)です。PSO2:NGSは「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001~10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。
プロ野球スピリッツ2024-2025|スポーツゲームの検証

解像度 | 設定 | FPS |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 60 fps |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 60 fps |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 60 fps |
プロ野球スピリッツ2024-2025では、最高画質で60fps(最大値)を達成。
ストリートファイター6|対戦格闘ゲーム

解像度 | 設定 | スコア / FPS / 評価 |
---|---|---|
4K 3840×2160 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
WQHD 2560×1440 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
フルHD 1920×1080 | 最高 | 100 / 59 fps【快適】 |
ストリートファイター6は「90~100」スコアで「快適」評価です。フルHD解像度、WQHD解像度、4K解像度で「快適」に楽しめます。
3DMARKのベンチマークのスコアまとめ
Steel Nomad

TimeSpy

Fire Strike

Speed Way

3DMarkのFireStrikeはDirectX 11、Steel NomadとTimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークテストです。
Port Royal、Speed Wayはレイトレーシングのパフォーマンスを計測するベンチマークテストです。
3D MARK | 項目 | スコア |
---|---|---|
Fire Strike | スコア | 45604 |
Graphics Score | 54740 | |
Physics Score | 40208 | |
Combined Score | 22243 | |
Time Spy | スコア | 24081 |
Graphics Score | 27530 | |
CPU Score | 14084 | |
Port Royal | スコア | 19261 |
Speed Way | スコア | 7695 |
Steel Nomad | スコア | 6851 |
過去に取得したTimeSpyのGraphicsスコアでRTX 5070 Tiのグラフィックス性能を比較していきます。

RTX 5070 Tiは、性能的にRTX 5080の下位に位置しつつも、RTX 5070やRTX 4070 Ti SUPERを上回る実力を持っています。
ただし、最新ベンチマークの「Steel Nomad」では、RTX 5070 TiがRTX 4080を上回るスコアを記録するなど、非常に優れた結果を示しています。
RTX 40シリーズからの乗り換えでは、DLSS 4(マルチフレーム生成)の恩恵を受けられるものの、純粋な性能差はそれほど大きくありません。
そのため、RTX 30シリーズやRTX 20シリーズを使用中の方に乗り換えがおすすめ。明確な性能アップが体感できるので、買い替え先としてRTX 50シリーズは非常におすすめです。

また、RTX 40シリーズ以降では「フレーム生成」機能が利用可能になり、描画の滑らかさが大幅に向上します。旧世代GPUからの乗り換えではこの機能が使用出来るので、特に性能向上を強く実感できるでしょう。
Blender Benchmarkの結果

「Blender Benchmark」は、3DCG制作ソフト「Blender(ブレンダー)」の開発元が提供している3DCG・レンダリング向けのベンチマークテストになります。

公式サイトに記載されているベンチマークスコアとの比較になります。
GeForce RTX 5070 Tiの性能まとめ

- WQHD~4K解像度/重量級ゲームにおすすめの性能
- レイトレーシング対応タイトルも快適
RTX 5070 Tiは、WQHD~4K解像度の重量級ゲームに対応し、レイトレーシング対応タイトルにも快適な性能を持っています。
FPSゲームなどで高フレームレートを出したい方は、Ryzen 7 9800X3Dなどの高フレームレートが出るCPUと組み合わせると、最大限RTX 5070 Tiの性能が引き出せるのでおすすめです。
RTX 5070 Tiは、最高画質&4K設定では一部の最重量級タイトルでわずかに負荷を感じる場合もありますが、ほとんどのゲームを4K解像度で快適にプレイできる性能を備えています。
また、最新のマルチフレーム生成技術にも対応しているため、描画負荷の高いシーンでも滑らかな映像を維持でき、実質的に4K環境で困る場面はほとんどないでしょう。


RTX 5070 Ti搭載のおすすめゲーミングPC
ガレリア

「ガレリア」はドスパラのゲーミングPCブランドです。豊富なラインアップから自分に最適な構成の1台を見つけやすいのが特徴的です。
拡張性が高く自分で後からカスタマイズしたいという方にも適している印象です。価格のコスパが良く、配送が速いのもドスパラの大きなメリットです。
マウスコンピューター

マウスコンピューターのゲーミングPCブランドがG-TuneとNEXTGEARです。
ゲーマーの意見を採用し、使いやすさを追求した筐体となっています。筐体は高品質でメンテナンス性が高い。
セールで大幅値下げモデルを展開しているのでセール開催時は要チェックです。
ドスパラもマウスコンピューターもどちらも高い信頼性のあるショップで、知名度も高く、コストパフォーマンスも良いです。
キャンペーンセールも実施されてる事が多いので、公式サイトのトップページからチェックしてみて下さい。

