インテル第13世代Coreプロセッサーの「Core i5-13400F」のベンチマークと、他のCPUとの性能比較をしています。
Core i5-13400Fのスペック
まずはスペックを確認してみましょう。
製品名 | Core i5-13400F | Core i5-13400 |
---|---|---|
コア数 / スレッド数 | 10(6P+4E) / 16 | 10(6P+4E) / 16 |
動作クロック | 2.50 GHz | 2.50 GHz |
最大クロック(TB時) | 4.60 GHz | 4.60 GHz |
対応メモリ | DDR5 4800 DDR4 3200 | DDR5 4800 DDR4 3200 |
グラフィックス | – | インテル UHD グラフィックス 730 |
キャッシュ | 20 MB | 20 MB |
PBP | 65 W | 65 W |
MTP | 148 W | 154 W |
対応ソケット | LGA1700 | LGA1700 |
「Core i5-13400F」と「Core i5-13400」の違いは、Intel UHD グラフィックス 730が搭載しているか、していないかです。他にはMTP(Maximum Turbo Power/最大ターボパワー)が6W違います。
ゲーミングPCの場合にはグラフィックスボードが搭載されているので、Fが付いていても付いていなくてもどちらでもゲームが楽しめます。
F付きのモデルの方が価格が少し安い場合が多いので、コスパ重視で選びたい方はF付きの「Core i5-13400F」を狙ってみるのがおすすめです。
前世代のインテル第12世代の「Core i5-12400F」と比較すると、Eコアが付いたというのが「Core i5-13400F」の大きな特徴的な部分です。
Intel CPUにはPコア(Performanceコア/性能重視)とEコア(efficientコア/効率重視)が第12世代から搭載されています。負荷の高い処理をPコアが行い、優先度の低い処理をEコアが担当します。負荷に応じて2種類のコアに処理が振り分けられるため、ユーザーが最優先に行いたい作業をバックグラウンド処理に邪魔される事なく、優先的に処理可能な点が画期的です。
検証機材のスペック
今回の検証に当たっての機材は以下の表の通りとなっています。
検証環境 | |
---|---|
OS | Windows 11 |
CPU | Core i7-12700K Core i5-13400F Core i5-12400F |
CPUクーラー | 水冷CPUクーラー(240mm) |
CPUグリス | ダイヤモンドグリス 親和産業 OC7 |
グラフィック | RTX 3060 Ti(8GB) RTX 3060(12GB) GTX 1660 SUPER(6GB) |
メモリ | 32GB(DDR5-4800) |
マザーボード | Z790 |
CPUはCore i7-12700K~Core i5-12400Fを使い、RTX 3060 Ti~GTX 1660 SUPERでデータを取得し、ベンチマークテスト結果の比較をしていきます。
CINEBENCH R23
CINEBENCH R23はCGレンダリング性能を測定するベンチマークテストです。
2世代前のハイエンド向けCPUの「Core i9-11900K」を超える性能を出しているのが驚きです。前世代の「Core i5-12400F」と比較すると、非常に高い性能が出ていますね。
3DMARK
3DMARKのTimeSpyはDirectX 12のパフォーマンスを計測する定番ベンチマークソフトです。
重量級のベンチマークテストなので、数値自体にそこまで大きく変動はありませんが、グラフィックス性能が高くなるにつれて乖離も大きくなる傾向があります。
FF15ベンチマーク
ファイナルファンタジー15は、6,000スコアで「快適」、12,000スコアで「非常に快適」になります。
「Core i5-13400F」は「Core i7-12700K」を微妙に超えてくる傾向が見られました。RTX 3060以下の性能ではあまり差が感じられないですが、RTX 3060 Tiになると微妙に差が出ています。
FF14ベンチマーク
ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレは8,000スコアで「快適」、15,000スコアで「非常に快適」評価になります。
FF14では3DMARKと同じ傾向が見られ、グラフィックス性能が高くなるにつれて、CPUの性能乖離が大きくなる傾向があります。
BLUE PROTOCOLベンチマーク
BLUE PROTOCOLは、「8000~8999」スコアで「快適」、「10000スコア以上」で「極めて快適」評価になります。
BLUE PROTOCOLでは、RTX 3060以下では差がほとんど見られません。RTX 3060 Ti以上の場合には性能が少し変わってきます。
PSO2:NGSベンチマーク
PSO2:NGSは「10,001以上」のスコアで「快適」評価です。「5,001~10,000」で標準的な動作、「5,000未満」で重い動作判定となります。最高設定で「快適」評価です。
PSO2:NGSは、BLUE PROTOCOLと同じような傾向が見られます。RTX 3060 Ti以上の場合には性能が少し変わってきます。
価格
製品 | 構成 | 価格 |
---|---|---|
GALLERIA XA7C-R36T | Core i7-13700F RTX 3060 Ti 1TB NVMe SSD | 20万円台~ |
GALLERIA RM5C-R36T | Core i5-13400F RTX 3060 Ti 500GB NVMe SSD | 17万円台~ |
GALLERIA RM5C-R36T | Core i5-12400 RTX 3060 Ti 1TB NVMe SSD | 15万円台~ |
価格は2023年5月調べです。
Core i5-13400F / Core i5-13400は、RTX 3060 Ti~GTX 1660 SUPERで主に採用されているミドルクラス向けCPUです。コストパフォーマンスに優れた価格が魅力的です。
まとめ
「Core i5-13400F」は、幅広い用途で活躍するインテル第13世代のミドルクラスCPUです。
CPU性能が重要になるアプリやゲームを多用する方は、Core i7のモデルがおすすめですが、ゲームをコスパ良く楽しみたい方に「Core i5-13400F」はおすすめのCPUです。
コスパ重視でゲーミングPCを選びたい方は、インテル第13世代Coreプロセッサーの「Core i5-13400F」「Core i5-13400」搭載モデルを是非チェックしてみて下さい。
インテルCPU搭載のおすすめゲーミングPC
インテルCoreプロセッサー搭載のおすすめゲーミングPCをご紹介します。
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